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有機化学実習の基本操作を習得し、かつ、有機反応の理解を深めるための基本的な医薬品の合成を行う。本実験を通じて、再結晶、蒸留、融点測定、薄層クロマト等の操作により、混合物から如何にして純粋な化合物を単離するか、また、どのようにして確認を行うかを学び、基本的な技術を習得する。
●一般目標(GIO)
脂肪族および芳香族炭化水素の性質を理解するために、それぞれの基本構造、物理的性質、反応性に関する基本的知識を修得する。 |
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実習テキストを用いて実習全体の内容に関して講義を行い、概略を理解させた後、3〜4名のグループに分かれて実習を行う。
●準備学習や授業に対する心構え
実験を理解して進めることができるようにあらかじめ、予習をすること。実験結果は細かい点まで記録すること。遅刻、欠席は認めない。
●オフィス・アワー
(月)〜(金)の随時、B棟6階の医薬品化学研究室、有機分子機能化学研究室に来て下さい。 |
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書名 |
著者名 |
出版社名 |
『実験を安全に行うために』 |
化学同人編集部 |
化学同人 |
『続 実験を安全に行うために』 |
化学同人編集部 |
化学同人 |
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回 |
項目 |
授業内容 |
1 |
実習講義、ガラス細工
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基本的な有機反応の特徴を概説できる |
2 |
茶葉からの抽出によるカフェインの単離・融点測定 |
官能基の性質を利用した分離精製を実施できる |
3 |
アスピリンの合成と再結晶による精製 |
課題として与えられた医薬品を合成できる |
4 |
鎮痛薬からの薬効成分の分離精製とTLCによる同定 |
官能基の性質を利用した分離精製を実施でき、反応廃液を適切に処理する |
5 |
Cannizzaro反応を行い、生成物の抽出分離(1) |
代表的な官能基を他の官能基に変換できる |
6 |
カラムクロマトグラフィーによる分離精製(2) |
クロマトグラフィーを用いて代表的な化学物質を分離できる |
7 |
蒸留による物質の精製(1)
確認試験 |
代表的な官能基を他の官能基に変換でき、また代表的な官能基の定性試験を実施できる |
8 |
蒸留による物質の精製(2) |
官能基の性質を利用した分離精製を実施できる |
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