HOME  > 学部・大学院 > 研究室一覧 > 病態分子薬理学研究室

研究室一覧

病態分子薬理学研究室

研究テーマ

 “遺伝子解析から丸ごとの動物実験”により病態の解明と治療薬の開発を目指す

研究概略

 高血圧などの循環器疾患の発症や維持には多くの生体内因子が関係しています。私たちの研究室では、血管収縮物質としてはもっとも強力なエンドセリンと呼ばれるペプチドやきわめて重要な血管弛緩物質である一酸化窒素などの生理活性物質にフォーカスをあて、培養細胞や種々の病態モデル動物を用いて、各種循環器疾患との関わりについて検討しています。

スタッフ

教授 松村 靖夫 (医学博士)

松村 靖夫 (医学博士)

担当科目
薬理学1(2年)、薬理学2(3年)、薬理学実習(3年)、
特別研究(4年)、特別演習・実習(5, 6年)、薬理学特論(大学院)、
病態薬理学特論(大学院)、医療薬学特論(大学院)、
薬効評価演習(大学院)
所属学会
および
社会活動

日本薬学会(近畿支部委員)、日本薬理学会(学術評議員)、
日本循環薬理学会、日本NO学会(評議員)、日本高血圧学会、
日本心脈管作動物質学会(評議員)

  e-mail

准教授 大喜多 守 (博士(薬学))

大喜多 守 (博士(薬学))

担当科目
薬理学4(4年)、薬理学実習(3年)、特別研究(4年)、
特別演習・実習(5, 6年)、薬理学特論(大学院)、
病態薬理学特論II(大学院)、薬効評価演習(大学院)
所属学会
および
社会活動
日本薬学会、日本薬理学会(学術評議員)、日本循環薬理学会、
日本NO学会、日本高血圧学会、日本心脈管作動物質学会

e-mail

助手 中川 恵輔 (学士(薬学))

中川 恵輔 (学士(薬学))

担当科目
薬理学実習(3年)
所属学会
および
社会活動

日本薬学会、日本薬理学会、日本NO学会、
日本ポリフェノール学会

e-mail

配属学生

【大学院生】   0名
【学部学生】   6年次生:16名、5年次生:15名、4年次生:14名

キーワード

高血圧、急性腎障害、慢性腎臓病、虚血性臓器障害、睡眠時無呼吸症候群、血管内皮細胞、交感神経、エンドセリン、一酸化窒素、ノルエピネフリン、健康食品、ポリフェノール

研究内容

(1)エンドセリンの遺伝子発現調節機構と循環器疾患における病態学的役割

 エンドセリンは、我々の体が産生する物質としてはもっとも強力な血管収縮性ペプチドであり、高血圧や心臓病などの発症に関わっている可能性があります。これまでに、その生合成機構について種々検討し、いくつかの重要な知見を得ています。現在は、ブタあるいはヒトの培養血管内皮細胞を用い、遺伝子発現およびその転写調節の観点から検討しています。

エンドセリンの作用と受容体

(2)一酸化窒素の病態生理学的役割

 一酸化窒素(NO)は、血管内皮由来弛緩物質として見出されました。その後の活発な研究から、血管系のみならず、心臓や神経系、内分泌臓器などにおいて広く分布し、重要な生理作用を発揮する事が明らかになっています。私たちの研究室では、NOの病態生理学的役割について幅広く検討してきました。特に心臓や腎臓の交感神経調節機構、虚血再灌流障害における役割や、慢性腎障害の予防因子としての可能性についても検討しています。

(3)心臓/腎臓の虚血再灌流障害発症機構

 臓器の血流が血栓形成などで遮断されると虚血状態になり、そのまま放置すると臓器機能は当然失われるため、血流の再開が必要です。この際に虚血再灌流障害という重篤な臓器障害が生じます。私たちの研究室では、この虚血再灌流障害について、腎臓や摘出心臓を用いて種々検討しています。最近は特に交感神経からのノルエピネフリン過剰放出との関係に注目しています。

上記以外に以下の項目についても研究しています。

  • (4) 慢性腎臓病の進展機構
  • (5) 健康食品の循環器疾患予防効果とそのメカニズムの解明

参考論文

  1. (1) 薬学雑誌 127, 1319-1329 (2007)
  2. (2) Kidney Int. 73, 308-317 (2008)
  3. (3) Circulation 111, 302-309 (2005)
  4. (4) J. Pharmacol. Sci. 109, 7-13 (2009)
  5. (5) J. Hypertens. 27, 92-101 (2009)

代表的論文

2016年
  1. Tanaka R, Yazawa M, Morikawa Y, Tsutsui H, Ohkita M, Yukimura T, Matsumura Y:Sex differences in ischemia/reperfusion-induced acute kidney injury depends on the degradation of noradrenaline by monoamine oxidase.  Clin. Exp. Pharmacol. Physiol.,44:371-377, 2016
2015年
  1. Kobuchi S, Tanaka R, Shintani T, Suzuki R, Tsutsui H, Ohkita M, Matsumura Y, Ayajiki K: Mechanisms underlying the renoprotective effect of GABA against ischaemia/reperfusion-induced renal injury in rats., Clin. Exp. Pharmacol. Physiol., 42:278-286, 2015
  2. Ueda K, Tsuji F, Hirata T, Ueda K, Murai M, Aono H, Takaoka M, Matsumura Y: Preventive Effect of SA13353, a Novel Transient Receptor Potential Vanilloid 1 Agonist, on Ischemia/Reperfusion-Induced Renal Injury in Rats., Advances in Pharmacology and Pharmacy.,3:30-42, 2015
2014年
  1. Kitada K, Yui N, Mori T, Ohkita M, Matsumura Y: Vasoprotective effects of an endothelin receptor antagonist in ovariectomized female rats., Life Sci., 118:379-385, 2014
  2. Kobuchi S, Tanaka R, Funai A, Suzuki R, Yazawa M, Tsutsui H, Ohkita M, Ayajiki K, Matsumura Y: Involvement of renal sympathetic nerve overactivation in the progression of chronic kidney disease in rats., J. Cardiovasc. Pharmacol., 63:9-15, 2014
  3. 田中亮輔, 松村靖夫: 急性腎障害(AKI)治療薬., 腎・高血圧の最新治療, 3:87-92, 2014
  4. 田中亮輔, 松村靖夫: 腎障害実験モデルの簡便な作製方法, 医薬品・医療機器の承認申請書の上手な書き方・まとめ方, 452-456, 2014
2013年
  1. Nishioka S, Yoshioka T, Nomura A, Kato R, Miyamura M, Okada Y, Ishizaka N, Matsumura Y, Hayashi T: Celiprolol reduces oxidative stress and attenuates left ventricular remodeling induced by hypoxic stress in mice., Hypertens. Res., 36:934-939, 2013
  2. Tsutsui H, Tanaka R, Yamagata M, Yukimura T, Ohkita M, Matsumura Y: Protective effect of ischemic preconditioning on ischemia/reperfusion-induced acute kidney injury through sympathetic nervous system in rats., Eur. J. Pharmacol., 718: 206-212, 2013
  3. Koyama T, Tawa M, Yamagishi N, Tsubota A, Sawano T, Ohkita M, Matsumura Y: Role of superoxide production in post-ischemic cardiac dysfunction and norepinephrine overflow in rat hearts., Eur. J. Pharmacol., 711:36-41, 2013
  4. Fukumoto T, Tawa M, Yamashita N, Ohkita M, Matsumura Y: Protective effects of 17beta-estradiol on post-ischemic cardiac dysfunction and norepinephrine overflow through the non-genomic estrogen receptor/nitric oxide-mediated pathway in the rat heart., Eur. J. Pharmacol., 699:74-80, 2013
  5. Kosaka S, Pelisch N, Rahman M, Nakano D, Hitomi H, Kobori H, Fukuoka N, Kobara H, Mori H, Masaki T, Cervenka L, Matsumura Y, Houchi H, Nishiyama A: Effects of angiotensin II AT1-receptor blockade on high fat diet-induced vascular oxidative stress and endothelial dysfunction in Dahl salt-sensitive rats., J. Pharmacol. Sci., 121:95-102, 2013
  6. 田中亮輔, 山本真也, 渡辺文太, 平竹潤, 大喜多守, 松村靖夫: 虚血性急性腎障害に対する新規選択的 γ-glutamyl transpeptidase 阻害薬 GGsTopTM の改善効果について, 腎とフリーラジカル, 11:146-149, 2013


ページトップ