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領域統合型先端科学特論 

開講情報
大学院 後期 1単位 必修
担当教員
教授 石田 寿昌 教授 天野 富美夫 教授 辻坊 裕
教授 藤本 陽子 教授 土井 光暢 教授 田中 麗子
教授 高岡 昌徳 教授 浦田 秀仁 教授 三野 芳紀
教授 春沢 信哉    
備考
授業の目的と概要
 薬科学専攻のカリキュラムにおいては、3領域に分けて特論、特別演習などを設定し、それぞれ基礎と応用について履修するが、本特論は、基礎的知識を身につけた段階で、3領域における先端的研究事例等を解説し、理解を深める。
授業の方法
(オムニバス方式/全10回)
3領域で行われている研究内容に密接に関連し、かつ、薬科学専攻に相応しい研究課題を選考し、その先端的研究成果を、学内あるいは学外講師により、講演形式で講義する。
●授業に対する心構え
講義内容の概要を予備知識として把握し、理解度を深めるように努める。
成績評価法
各領域が課すレポート(80%)と受講態度(20%)により評価
授業計画
項目 授業内容
1 分子構造・機能解析領域
(石田寿昌)
分子構造・機能解析に必要な基本的研究手法を駆使した実践的な薬物設計・開発に関する先端的研究として、蛋白質等の受容体の立体構造を基にした創薬 (Structure Based Drug Development)について解説する。
2 分子構造・機能解析領域
(辻坊 裕)
感染症に対する新規な治療薬を開発するためには、宿主生体内における病原微生物の巧みな生存戦略を支える遺伝子発現のネットワークを解明しなければならない。このような研究に関する最新の話題を提供し、解説する。
3 創薬化学領域
(春沢信哉) 
ヒスタミンH4 (H4R) 受容体は、新しく発見された受容体である。その生理学的役割の解明には、選択的H4Rリガンドの開発が必要である。H4Rリガンドの開発について現状を解説する。
4 創薬化学領域
(浦田秀仁)
環境刺激が引き起こすDNAの多様な立体構造変化を基盤とするセンシングナノデバイスなど、化学合成オリゴヌクレオチドのナノ素材としての先端技術について解説する。
5 創薬化学領域
(土井光暢)
最先端の分子グラフィックスシステムが提示する非常に精緻な画像を、分子構造が本来もつ情報精度に基づいて多角的に理解するために必要な知識を解説する。
6 創薬化学領域
(田中麗子)
新薬開発における最近のトピックスのうち、老年期に多発する癌、アルツハイマー病、脳梗塞、うつ、等の疾病の予防、治療薬の最前線について解説する。
7 生命・環境科学領域
(天野富美夫)
マクロファージ活性化などの食細胞の機能を介した自然免疫の調節について、受容体と情報伝達系の制御を中心に、感染防御免疫を例に上げながら生化学的に議論を展開する。
8 生命・環境科学領域
(藤本陽子)
健康寿命の延伸を目的とした予防薬学の立場から、環境汚染物質の科学的特徴や毒性発現機構に関する先端的情報を解説する。
9 生命・環境科学領域
(三野芳紀)
植物、キノコおよび微生物などを用いて環境中に残存する難分解性汚染物質を分解・無毒化する新技術とその分解・無毒化の分子機構について解説する。
10 生命・環境科学領域
(高岡昌徳)
女性ホルモンは乳癌の発症に関与する一方で、各種循環器疾患に対して改善効果を示すことが知られており、このホルモンの病態生理学的二面性について解説する。
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特別演習(PBL) -分子構造・機能解析学領域-

開講情報
大学院 前期 2単位 必修
担当教員
教授 石田 寿昌 教授 辻坊 裕 教授 三野 芳紀
准教授 井上 晴嗣 准教授 友尾 幸司 講師 齊藤 睦弘
講師 大石 宏文 講師 宮本 勝城 講師 藤井 忍
講師 尹 康子 講師 佐藤 卓史 助教 箕浦 克彦
助教 土屋 孝弘    
備考
授業の目的と概要
 実験結果報告および研究内容に即した最新の学術論文の内容説明や質疑応答を通じて、自分自身の研究における問題点、およびその解決方法について学び、また、研究者としての発表態度、プレゼンテーション技術などを併せて修得することを目的とする。
授業の方法
学生が本人の研究内容に関連の深い内容を含んだ学術論文、および得られた研究結果について解説し、今後の研究の動向について自分自身の考えを述べ、更なる研究の進展を見据えた発表を行う。内容については、分子構造・機能解析学領域の教員と共に議論する。
●授業に対する心構え
学生は必要に応じて資料を作成し、参加者のスムーズな理解を念頭に置いた発表を心がける。
成績評価法
研究内容の理解度(20点)、問題提起能力(20点)、説明能力(20点)、質疑応答の的確さ(20点)、発表態度(20点)によって評価する。
授業計画
項目 授業内容
1 学生による学術論文紹介および研究成果発表(1) 蛋白質生合成開始機構の最近の進歩について理解する。
2 学生による学術論文紹介および研究成果発表(2) タウ蛋白質のフィラメント形成機構についての進展について理解する。
3 学生による学術論文紹介および研究成果発表(3) 病原細菌の宿主生体中における増殖機構について理解する。
4 学生による学術論文紹介および研究成果発表(4) 病原細菌の病原性発現メカニズムについて理解する。
5 学生による学術論文紹介および研究成果発表(5) 細菌のキチン分解機構について理解する。
6 学生による学術論文紹介および研究成果発表(6) タンパク質の取扱いや精製法等に関する原理と応用について理解する。
7 学生による学術論文紹介および研究成果発表(7) タンパク質の相互作用や酵素活性測定法に関する原理と応用について理解する。
8 学生による学術論文紹介および研究成果発表(8) 薬学研究における分析法の原理について理解する。
9 学生による学術論文紹介および研究成果発表(9) 薬学における分析法の応用について理解する。
10 総括 分子構造・機能解析学について総合的に理解する。
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特別演習(PBL) -創薬化学領域-

開講情報
大学院 前期 2単位 必修
担当教員
教授 馬場 きみ江 教授 土井 光暢 教授 田中 麗子
教授 浦田 秀仁 教授 春沢 信哉 准教授 大桃 善朗
准教授 谷口 雅彦 講師 宇佐美 吉英 講師 芝野 真喜雄
講師 山田 剛司 講師 和田 俊一 助教 平田 雅彦
助教 浅野 晶子    
備考
授業の目的と概要
 医薬品をデザインするためには、生体に作用する化合物を見いだし、構造活性相関に基づいて候補化合物を設計し、実際に合成してそれら化合物の生理活性を検証することが必要である。この過程で必要な基礎知識をPBL形式で修得する。
●一般目標(GIO)
 創薬化学の基礎知識を習得する。
授業の方法
PBL形式
●授業に対する心構え
自力で学習課題を発見し、自主学習により解決をしていく訓練を身につけるための学習であることを自覚する。
成績評価法
発表内容、理解度、討論の内容から総合評価する。
参考書
書名 著者名 出版社名
『新しい薬をどう創るか』 京都大学大学院薬学研究科(偏) 講談社
授業計画
項目 授業内容
1 薬をデザインする1 医薬品のデザインの現状と問題点を説明できる
2 薬をデザインする2 チュートリアル
3 薬をデザインする3 チュートリアル(チューターなし)
4 薬をデザインする4 チュートリアル(チューターなし)
5 発表・討論
6 薬を創る1 医薬品の合成法の現状と問題点を説明できる
7 薬を創る2 チュートリアル
8 薬を創る3 チュートリアル(チューターなし)
9 薬を創る4 チュートリアル(チューターなし)
10 発表・討論
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特別演習(PBL) -生命・環境科学領域-

開講情報
大学院 前期 2単位 必修
担当教員
教授 掛見 正郎 教授 天野 富美夫 教授 松村 靖夫
教授 藤田 芳一 教授 藤本 陽子 教授 高岡 昌徳
教授 荒川 行生 准教授 安田 正秀 准教授 井尻 好雄
准教授 大野 行弘 准教授 佐久間 覚 准教授 恩田 光子
講師 坂口 実 講師 岩永 一範 講師 宮崎 誠
講師 藤森 功 講師 大喜多 守 講師 河合 悦子
助教 幸田 祐佳 助教 加藤 隆児  
備考
授業の目的と概要
生命・環境科学領域の中から、自分の興味のある研究テーマを見出し、その研究に関して、今、何が問題なのか、を考え、発掘する力を養う。次に、その研究に関連する論文を調べ、これまでにどこまで分かったのか、そして解決すべきどのような問題があるのかを具体的に示す。さらに、担当教員のチュートリアルを通じて、新たな角度から問題を見直すことの重要性を学び、そこからさらに発展させて研究を進める道筋を体験する。グループ内での討論の進め方、研究のまとめ方、そしてプレゼンテーションの方法なども併せて修得することを目的とする。

授業の方法
最初に、担当教員を6つの課題に分けてそれぞれの関連研究分野を概説しガイダンスを行う。それらの中から学生が最も興味を持つ研究を選択することによって、学生を6つのグループに分ける。次に、授業を3コマずつ3分割して前期、中期、後期とし、それぞれを2回のチュートリアルと1回のプレゼンテーションから構成する。各回のチュートリアルでは、6つの異なる分野の担当教員が、関連研究の紹介を行う。学生は、それに対して質問し、何が最も大きな問題なのか、どの様にすればその問題が解決するのかについて討論する。前・中・後期のプレゼンテーションでは、毎回6つのグループが、それぞれのテーマに関するプレゼンテーションを行う。これを繰り返し3サイクル、行い、最終回のプレゼンテーションでは、互いに他のグループの研究発表に対する講評を行う。
●授業に対する心構え
 毎回、自分が主役であることを意識し、自分であればどのように問題を解決するのか、意見を述べることができるようにする。関連研究を探すときには、各グループが選択した研究テーマに関して最もふさわしい論文を探し、あるいは自らの考えをまとめ、前期、中期、後期の3回のプレゼンテーションを通じて内容がまとまり、考えが深まって新たな視点を持つことができるようになったか否かを検証する姿勢を持つことが重要である。


成績評価法
研究内容の理解度(20点)、問題提起能力(20点)、プレゼンテーション能力(20点)、質疑応答の的確さ(20点)、およびグループ討論における態度(20点)によって評価する。
授業計画
項目 授業内容
1 ガイダンス(全体) 担当教員を6つの領域に分けてそれぞれの関連研究分野を概説しガイダンスを行う。学生を6つのグループに分け、それぞれの研究テーマを設定する。
2 チュートリアル#1 担当教員の研究分野1の紹介を行い、論文の紹介とともに、研究内容、研究の展開点および問題点を紹介する。学生の質疑応答と討論を行い、その研究を発展させるためには何が必要かを議論する。
3 チュートリアル#2 担当教員の研究分野2の紹介を行うと共に、チュートリアル#1と同様に授業を進める。
4 前期プレゼンテーション 学生の6つのグループがそれぞれ、前期において調べ、検討した研究課題について、プレゼンテーションを行う。
5 チュートリアル#3 担当教員の研究分野3の紹介を行うと共に、チュートリアル#1と同様に授業を進める。
6 チュートリアル#4 担当教員の研究分野4の紹介を行うと共に、チュートリアル#1と同様に授業を進める。
7 中期プレゼンテーション 学生の6つのグループがそれぞれ、中期において調べ、検討した研究課題について、プレゼンテーションを行う。
8 チュートリアル#5 担当教員の研究分野5の紹介を行うと共に、チュートリアル#1と同様に授業を進める。
9 チュートリアル#6 担当教員の研究分野6の紹介を行うと共に、チュートリアル#1と同様に授業を進める。
10 後期プレゼンテーション(最終) 学生の6つのグループがそれぞれ、後期において調べ、検討した研究課題について、プレゼンテーションを行う。この回の発表を最終発表とし、学生が互いに講評し合う。
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特別演習(外国語文献講読等) 

開講情報
大学院 前期 4単位 必修
担当教員
備考 1年次〜2年次
授業の目的と概要
 研究テーマに関連する英語の学術論文について精読し、教員を対象とした文献紹介を行う。また、研究成果の学会でのプレゼンテーションと学術誌投稿のための論文作成を行う。
●一般目標(GIO)
 薬学研究や薬剤師業務などにおいて、英語を言語とした各種専門的媒体からの情報収集、成果の公表、およびオーラルコミュニケーションなどで必要とされる専門的な英語力を身につけるために、薬学英語の基本知識と技能を修得する。 
●到達目標(SBOs)
・ 薬学関連分野でよく用いられる英単語を正確に記述できる。
・ 薬学関連分野の英語論文の内容を理解し説明できる
・ 英語で論文を書くために必要な基本構文を使用できる。
・ 薬の合成法や化学的性質などの基礎的情報を英文で収集し、内容を日本語で記述することが出来る。
・ 平易な英語を用いて研究成果の公表や、医療の現場での基本的な会話を英語で行うことが出来る。
クラス分けの決定
各研究室単位で行う
特別演習(外国語文献講読等) 開講クラス一覧(クラス)
担当者 テキスト・内容紹介
教授 石田 寿昌
准教授 友尾 幸司
講師 尹 康子
●授業の目的と概要
 研究課題に関連する重要な学術論文(5編程度を選択)について、その内容を理解し、その内容を関連の教員・大学院生に紹介する。
●授業の方法
 特定な講義時間は設けず、月1回のペースで論文紹介を行う。1回当たりの紹介報時間は2〜3時間程度。
●授業に対する心構え
 関連論文は専門的であるため、1編の論文紹介でも、それを説明できるためには多数の関連論文と専門知識が必要となる。当初は、かなりの時間が費やされるが、結果としてその研究領域の専門的知識を効率よく吸収できるので、真剣に取り組むことが望まれる。
●成績評価法
 論文内容の理解、文献紹介等を基に総合評価する
●教科書
教授 辻坊 裕
講師 宮本 勝城
助教 土屋 孝弘
●授業の目的と概要
 研究内容に即した最新の学術論文に関する内容説明や質疑応答を通じて、研究の問題点および今後の研究の進展について学ぶとともに、プレゼンテーション技術を修得することを目的とする。
●授業の方法
 学術論文の内容説明および質疑応答
●授業に対する心構え
 学術論文の内容を理解し、簡潔かつ的確に説明できるように心がける。
●成績評価法
 学術論文の理解度(50点)、発表態度(50点)
●教科書
 教科書は特に指定しない。
教授 三野 芳紀
講師 齊藤 睦弘
講師 佐藤 卓史
●授業の目的と概要
 研究テーマに関連した領域の英語学術論文を購読することにより、英語論文の構成を理解し、学術用語の理解を深め、英語文献の購読力、英作文能力を身に付けることを目的とする。
●授業の方法
 課題の英語論文につき十分な予習を義務付ける。演習では、英文を読み、和訳をしたあと、内容に関する理解度を確認しながら進める。
●授業に対する心構え
 予習、復習を怠らないこと。
●成績評価法
 課題論文の理解度、演習に対する準備状況、演習における積極性等、総合的に評価する。
●教科書
 プリントを使用する。
准教授 井上 晴嗣
講師 藤井 忍
●授業の目的と概要
 研究に関連する外国語文献を読解することにより、学術論文を読みこなす言語力、論理的な思考力、問題解決能力、プレゼンテーションの技法などを修得することを目的とする。
●授業の方法
 各回1〜2名の発表者が自身の研究もしくは関連する英語文献の紹介に引き続き、その内容の検討と研究の方向性に関するディスカッションを行う。
●授業に対する心構え
 セミナー中に理解できなかったことはそのままにしておかないで理解できるまで調べること。文献を紹介する場合には関連文献にも目を通しておくこと。
●成績評価法
 出席とディスカッションへの貢献度などにより総合的に評価する。
●教科書
 なし。
教授 春沢 信哉
講師 宇佐美 吉英
●授業の目的と概要
 新着の英語文献及びレビュー等を精読並びに詳細に検討することで、学生が研究室で取り組んでいる研究の位置付けと研究指針を見出すことを目的とする。
●授業の方法
 主に研究室内でのセミナー形式で発表した後、それに対する質疑応答により進める。
●授業に対する心構え
 日ごろの研究に関する研鑽を基に、研究室内のセミナーに積極的に参加討論することで、自分の研究領域以外の分野にも視野を広げることが大事である。発表者は、単なる日本語訳ではなく、聴いている者に研究の意義や面白さが伝わるように心がけ、そのための準備をする。
●成績評価法
 外国語文献講読セミナーを行うことで評価するが、不十分な箇所は再度やり直すことで評価できるレベルまで指導する。評価のポイントは、発表者においては、文献選択の意図やその文献の研究の意義や面白さを如何に伝えたか、聴く側においては、内容を理解し質問等の行動で示されるセミナー参加の姿勢にある。
●教科書
 特に指定しない。有機化学に関する主要雑誌の中の最新の英語文献及びレビューが教材となる。
教授 浦田 秀仁
講師 和田 俊一
●授業の目的と概要
 核酸やペプチドの化学とその応用に関連する英語論文を題材とし、定期的にセミナー形式で発表および討論を行う。こうした過程で、英単語や専門用語の修得および英文の理解力の向上のみならず、英語に馴染み英語論文を論理的に理解する読解力の向上、また、それをまとめ発表するプレゼンテーション能力の向上など、総合的な発表、討論能力の修得を目的とする。
●授業の方法
 題材の英語論文を読み、発表資料を作成し、セミナー形式で発表および討論を行う。
●授業に対する心構え
 発表担当者は、事前の英語論文の熟読と資料作成が不可欠である。発表担当以外の受講者には積極的な傾聴と質疑が望まれる。また、受講者は各自の研究内容の英語論文のみならず、広く科学関連の英語論文に触れ、広い知識を修得することが望まれる。
●成績評価法
 演習での積極性、英語論文の内容の理解度、要約能力、発表能力や問題発見能力を総合して評価する。
●教科書
 指定しない。
教授 土井 光暢
助教 浅野 晶子
●授業の目的と概要
 研究テーマに関連した論文(英文)を講読し、研究目的、意義、方法、結論を正確に理解できることを目的とする。また,その内容を第三者に概説することで、専門用語の修得や関連論文を検索する技能を修得する。
●授業の方法
 研究テーマに関連した論文を講読し、内容を発表する。
●授業に対する心構え
 一般的な辞書では実験に関した内容を知るのに不十分なので、関連したテキストなども用いて独特な用語の使い方を調べる努力が必須。
●成績評価法
 講読内容の発表から理解度を判断する。
●教科書
 専門論文を個々に配付する。
准教授 大桃 善朗
助教 平田 雅彦
●授業の目的と概要
 薬学並びに化学や基礎医学等の専門及び関連領域の外国語文献等を理解する上で必要な読解力を身につけることを目標とする。
●授業の方法
 受講者全員による演習形式で行う。
●授業に対する心構え
 外国語の読解力は一朝一夕に身に付くものではなく、予習復習をはじめとする不断の努力が肝要である。
●成績評価法
 出席、授業への取り組み態度、レポート等により総合的に評価する。
●教科書
 指定しない。
教授 田中 麗子
講師 山田 剛司
●授業の目的と概要
 天然物化学やその応用に関連する英語論文を題材とし、それらを精読することにより最新の自然科学における研究状況を把握する。また、定期的に発表することにより、読解力、理解力、プレゼンテーション能力の向上を養うことを目的とする。
●授業の方法
 論文内容をまとめ、セミナー形式で発表し、それに対しての質疑応答を行う。
●授業に対する心構え
 英語論文を通じて、受講者各自の研究内容だけでなく、積極的に他分野の研究内容に視野を向ける姿勢が大切である。発表者は、単に論文の直訳ではなく、内容を理解し、それを聴講者にわかりやすく解説することが必要となる。また、聴講者は、発表内容に対し、積極的な質疑討論への参加が望まれる。
●成績評価法
 発表における英語論文内容の理解度、発表能力、聴講における質疑参加への積極性などを総合的に評価する。
●教科書
 特に指定しない。
教授 馬場 きみ江
准教授 谷口 雅彦
講師 芝野 真喜雄
 現在行っている研究の目的、内容を十分に理解し、また発展させていくためには、これまでに報告されてきた参考文献の購読は極めて重要である。文献検索により得られた文献を紹介することで、より研究についての理解度を深め、自主性を持って研究できるように指導する。
 与えられた論文の輪読を行い、その内容の紹介させ、また内容に対する質疑応答が的確にできるかどうかなど、総合的に判断する。
●授業の方法
 研究課題に関連する文献を週1の割合で輪読によりに発表させ、理解度を確認する。
●授業に対する心構え
 与えられた課題について、予習、復習を行うこと。
●成績評価法
 内容の理解度を判断基準とし、不十分であれば再度繰り返して学習させる。
●教科書
教授 天野 富美夫
講師 藤森 功
●授業の目的と概要
 生体防御学研究室で行っている研究、およびその関連分野の研究、ならびにこれらの基礎について、全員が最新の論文を紹介し、1年次生についてはこれに加えて英語の教科書(Molecular Biology of the Cell, 5th ed., Garland Science)を用いて講読会を行う。
●授業の方法
 外国語の文献・論文紹介は、毎週、担当の紹介者を決めてこれを中心に講読会を行う。とくに、論文内容だけでなく、その背景と周辺の研究を含めた総合的な質疑を行い、当該研究への新たな提言が出来るようにする。また、1年次生は、研究の基礎となる細胞生物学、生化学に関する明快な教科書であるMolecular Biology of the Cell, 5th ed., Garland Scienceを用い、毎週、担当者を中心に購読を進める。
●授業に対する心構え
 常に積極的かつ熱心に問題に取り組み、広い分野の研究に対する関心を持つことができるように心がける。各自の文献紹介の準備として、発表者はどのように文献の内容を紹介するのが最適であるか、あらかじめ原稿を作成しておくこと、および教科書の購読に際しては、不明な点は日本語の教科書を開いて調べておくことを求める。
●成績評価法
 文献紹介に際して、まず、なぜその論文を紹介したのか、論文の内容はどのようなものか、に始まり、論文で述べられた内容に対する著者たちの意見と、自らの意見を区別して評価することができるか、を考査の対象とする。また、教科書の購読に際しては、準備の状況、および内容の紹介について十分か否かを考査の対象とする。
●教科書
 Molecular Biology of the Cell, 5th ed., Garland Science
教授 藤本 陽子
准教授 佐久間 覚
●授業の目的と概要
 学生各自の研究経過を口頭発表させ、発表表現や組立て方、データの解釈、実験手技や方法の問題点などについて討議することにより、プレゼンテーション能力を身につけさせ、さらに研究目的の明確化、実験研究の妥当性などを適宜検証させる。また、研究グループが実験研究のキーワードとしている環境化学物質の生物影響、癌、糖尿病、肥満、虚血−再還流障害、生体内生理活性脂質などについて、また、最新の分子生物学的あるいは遺伝子工学的手法について、総説等を纏め概説させ、そして、その後の討議を通して、所属領域や関連分野での基礎ならびに専門的知識修得や実験技術の理論理解に導く。さらに、自らの研究テーマに関連する外国語(英語)学術論文を講読、解説させ、その後の討議を通して、専門英語能力醸成はもとより、研究の進め方の妥当性、研究成果の価値、ならびに問題点を客観的に評価する能力を獲得させ、所属領域や関連分野での研究動向をも把握させることを目標とする。
●授業の方法
 特別演習のために開催する月4回のセミナーで各学生は発表あるいは参加し、そして討議に加わる。各セミナーは通常、1時間程度とする。各学生はすべてのセミナーに参加し、月2回は発表者となる。
●授業に対する心構え
 セミナーごとのプレゼンテーションに備えて、研究結果の統計的解析、研究結果の把握、グラフ作成、学術雑誌の読解、資料収集、プリント作成など事前準備を十分に行う。準備ならびに予習には、発表者となるセミナーごとに8〜10時間程度が必要である。
●成績評価法
 セミナーへの出席状況(20%)、自らのプレゼンテーションのための事前準備状況(20%)、発表状況(20%)、討議への積極性(20%)、前回からの改善状況(20%)を毎回評価する。また、到達度が低い学生には、自身が発表者となったセミナーでの内容や今後の改善点などをレポート形式で提出させ、発表状況、討議への積極性や前回からの改善状況に反映させる(最大60%)。これらのポイントを総合的に考慮して評価する。
●教科書
 学生自らが作成したプリント、レジメやパワーポイントを主に利用する。また、適宜、研究グループ内の研究成果(原著論文、総説、著書、学会発表内容)を使用する。
教授 松村 靖夫
講師 大喜多 守
●授業の目的と概要
 動物実験レベルにおける細胞及び生体機能解析に基づく疾病の発症機構の解析・解明を目的とし、これを通して治療薬の開発を目指し、また、環境と生命との関わりについて研究を進める。
●授業の方法
 エンドセリンや一酸化窒素などの生理活性物質にフォーカスをあて、その病態生理学的役割に関する最新文献などを題材にプレゼンテーション形式で行う。
●授業に対する心構え
 主題となる文献だけでなく、その引用文献の調査など十分な準備作業が重要となる。
●成績評価法
 プレゼンテーションの内容により評価する。
●教科書
教授 高岡 昌徳
講師 坂口 実
●授業の目的と概要
 細胞及び生体機能解析に基づく疾病の発症機構の解析・解明を目的とした研究を進めるために、外国語文献を中心に関連分野の現状や動向を把握し、収集した情報の内容を理解する能力を習得する。
●授業の方法
 各自の研究テーマに関連した外国語文献の内容をレポートにまとめ、プレゼンテーションする。セミナー形式で毎週1回(2時間程度)行い、輪番制とする。
●授業に対する心構え
 自分の研究に関連する情報は常に注意しておく必要がある。新しい知見の修得は,自らだけでなく,プレゼンテーションすることによって研究グループ全体のレベルアップにつながることを意識しておく。
●成績評価法
 外国語文献の理解度、レポートの内容、プレゼンテーションと討論における対応能力などをもとに総合的に評価する。
●教科書
 指定しない。
准教授 大野 行弘
講師 河合 悦子
●授業の目的と概要
 研究実施にあたって必要とされる専門知識、語学力、プレゼンテーション能力を修得する目的で、研究テーマに関連する外国語論文の検索・収集・読解・発表に関する演習を行う。
●授業の方法
 研究テーマに関連する外国語論文を検索・収集し、課題論文について講読し、その内容を研究室セミナーにおいて発表する。
●授業に対する心構え
 課題論文については精読し、研究の目的・方法・結果・考察を十分把握する。必要に応じて、研究背景や考察に関わる引用文献についても調査し、内容を確認する。発表では、聴講者にわかりやすいプレゼンテーションに心がける。
●成績評価法
 演習成果(発表回数、発表内容、課題文献の理解度など)により、合否を判定する。
●教科書
 薬理学関連の外国語文献(J Pharmacol Exp Therなど)
教授 掛見 正郎
講師 岩永 一範
講師 宮崎 誠
●授業の目的と概要



●授業の方法


●授業に対する心構え


●成績評価法


●教科書
教授 荒川 行生
准教授 恩田 光子
●授業の目的と概要
 研究テーマに関連した外国語文献の読解を通して、語彙力の向上や当該分野の知識習得とともに、文献検索力の向上を目指す。

●授業の方法
 自ら文献検索を試み、選定した文献について読解した内容について発表する。その後、受講者全員によるディスカッションを行う。

●授業に対する心構え
 単なる和訳にとどまらず、内容を理解するのに必要な関連事項についても予習・復習を心がけること。

●成績評価法
 出席状況、プレゼンテーションの内容、ディスカッションへの貢献度などを総合的に評価する。

●教科書
 特に指定しない。
准教授 井尻 好雄
助教 幸田 祐佳
助教 加藤 隆児
●授業の目的と概要
必要とする論文を自分で選択できるようになる。また、その内容を理解し、説明できるようになること。さらには、自身の論文に活用できるようになる。


●授業の方法
方法:チュートリアルPBL方式にて演習を行う。
内容:邦文を要訳しプレセンテーションを行う。
演習の日程:1-2回/週、2コマ相当/1回。
発表回数:一人月1回程度プレゼンテーションを行う。

●授業に対する心構え
要訳する論文の和訳だけをするのではなく、その辺縁の知識・情報も整理・活用できるように予習・復習を行う。

●成績評価法
プレゼンテーションの内容(質疑・応答など)を相互的に評価する。

●教科書
特に、設定はしない。
教授 藤田 芳一 ●授業の目的と概要
 医療薬学及び分析化学分野の基礎的語彙力の向上と習得
●授業の方法
 予め関連文献を配布し、講義の際にその和訳と関連項目について質疑、解説する
●授業に対する心構え
 予め配布された関連文献を必ず下読みし、概略を理解しておくこと
●成績評価法
 講義への出席と講義に対する取組度
●教科書
 とくに指定しない
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特別研究 

開講情報
大学院 後期 17単位 必修
担当教員
備考 1年次〜2年次(通年で実施)
授業の目的と概要
 未知の自然科学に挑戦する手法を修得するため、その一手段として配属先の教員の指導のもとで薬学関連のテーマで基礎研究および応用研究を実施する。 
●概要
 大学院では、4年次後期までに修得した研究活動に参画するために必要な基本的知識、技能、態度に基づいて得られた研究成果を更に発展させ、新しい知見を見出す能力を涵養する。また、その過程において、創造の喜びと研究の醍醐味を体験することができる。
●一般目標(GIO) 
 研究を自ら実施できるようになるために、研究課題の達成までのプロセスを体験し、研究活動に必要な知識、技能、態度を修得する。
●到達目標(SBOs) 
 1.研究課題に関連するこれまでの研究成果の問題点を抽出できる。
 2.研究課題に関連する論文を読み、理解できる。
 3.実験計画を立て、実験を実施できる。
 4.研究の結果をまとめることができる。
 5.研究の結果を考察し、評価できる。
 6.研究の結果を発表し、質疑応答ができる。
 7.研究の成果を報告書や論文としてまとめることができる。
成績評価法
学位申請のためのプレゼンテーションと質疑応答に対する態度、修士期間中の学会発表や学術論文掲載等に基づき、総合的に評価する。

教育研究グループ
担当教員
研究テーマ
教授 石田 寿昌
准教授 友尾 幸司
講師 尹 康子
(1) 遺伝情報翻訳開始反応機構の解明 
 遺伝情報を読みとり、タンパク質の生合成を開始させるのに必要な蛋白質や、その反応を制御する翻訳調節因子等の一連の蛋白質の立体構造をX線結晶構造解析法等により解析し、その生理機能の仕組みを分子レベルで明らかにして翻訳開始反応機構を解明する。
(2) 認知症に関与するタウ蛋白質の構造と機能の解明ならびに認知症治療薬の開発 
 アルツハイマー型認知症の病理学的所見としてタウ蛋白質の脳中での不溶性沈着形成がある。本来可溶性のタウ蛋白質が不溶性になるメカニズムを、種々の分光学的方法による構造解析を駆使して解明し、その研究成果を基に、沈着形成を阻害する分子を設計する。
(3) 放線菌におけるATP結合カセット(ABC)トランスポーター依存型糖取り込み機構の解明
 ABCトランスポーターは、ATPの加水分解によって得られるエネルギーを駆動力として細胞外から細胞内へ糖類、アミノ酸等の多様な物質を輸送する。微生物ABCトランスポーターの一つである、放線菌S.thermoviolaceus OPC-520由来xylobiose/xylooligosaccharideトランスポーターは、BxlA、BxlE、BxlFBxlGの4種のタンパク質群からなる。これらの各タンパク質の構造と機能を解析し、本放線菌における糖輸送機構を解明する
(4) 酵素阻害剤の分子設計
 生体反応の維持に不可欠な酵素は、その機能の異常亢進によって重篤な疾病を引き起こす。それゆえ、標的酵素に選択特異的な低分子阻害剤を開発することは、その疾病治療に不可欠である。当研究室ではトリプシンを始めとするセリンプロテーアーゼ、パパインやカテプシンなどのセリンプロテアーゼに対する阻害剤の分子設計を行っている。これまでにカテプシンBの立体構造の解析から、その基質結合ポケットの特異性を明らかにし、それにフィットする選択特異的な阻害剤としてCA074の開発に成功している。現在も種々の構造生物学的、構造化学的手法を駆使して、生体内で重要な役割を果たしている酵素構造を明らかにし、それに特異的な阻害分子の開発に取り組んでいる。
(5) 生理活性物質、特にC−末端アミド化ペプチドの構造と機能に関する研究
 生体内に存在しているペプチド、特にC−末端部分がアミド化されたペプチドには極めて特異な生理活性をしめる化合物が多く存在している。なぜ生理活性の発現にC−末端アミド化が必要かを解明するために、それらの立体構造をNMRやX線などを用いて解析し、その機能との相関について調べる。そして、より高活性な分子を設計する。
教授 辻坊 裕
講師 宮本 勝城
助教 土屋 孝弘
(1) バイオマスの有効利用を目的とするキチン及びキシラン分解機構に関する分子生物学的研究
(2) 感染症治療薬の開発を目的とする病原微生物による疾病発症機構に関する分子生物学的研究
(3) 病原性微生物の免疫系に与える影響とその排除機構に関する免疫学的解析
教授 三野 芳紀
講師 齊藤 睦弘
講師 佐藤 卓史
(1) 身近にある有害物質(環境ホルモン、重金属など)に関する研究
(2) 生体の鉄取り込み機構に関する研究
(3) 医薬品、食品及び生体中の金属に関する研究
(4) 植物のタンパク化学的分類に関する研究
(5) 制がん活性白金錯体の開発研究
(6) 医薬品、生体関連物質と金属及び金属錯体との相互作用に関する研究
(7) 微量元素に関する生物無機化学的研究
(8) セレン化合物の合成と生物活性に関する研究
(9) イムノアッセイの応用に関する研究
准教授 井上 晴嗣
講師 藤井 忍
(1) リン脂質加水分解酵素の触媒機能の解明
リン脂質加水分解酵素を生体から精製、もしくは、大腸菌を用いた発現系を構築して精製し、酵素反応速度論に基づいて種々の実験を行うことにより、どのような反応機構で酵素が基質に作用するのかを明らかにする。
(2) ホスホリパーゼA2 阻害タンパク質の構造と阻害機構の解明
本研究室で発見した3種類のホスホリパーゼA2阻害タンパク質について、大腸菌による組換えタンパク質の大量発現とX線結晶解析、部位特異的変異体を用いたホスホリパーゼA2との相互作用の解析などを通じて阻害機構を明らかにする。
(3) ロイシンリッチα2グリコプロテイン(LRG)の機能解明
ほ乳類の血液中に存在するLRGは毒ヘビ血液中に存在するホスホリパーゼA2阻害タンパク質の一つと相同性を示す。最近LRGの内在性リガンドがシトクロムcであることを見いだしたが、その生理的な意味についてはわかっていない。そこで、組換えLRGタンパク質の発現系を構築するとともに、LRGノックアウトマウスを作製して、LRGの生理的機能を解明する。
教授 春沢 信哉
講師 宇佐美 吉英
(1) 乳癌増殖抑制作用を目指した創薬研究
 17beta-HSDは、エストラジオール(E2)の生合成の最終段階の酵素である。一方、乳癌の多くはE2依存性であるため、17beta-HSDを阻害する化合物の創製により乳癌の増殖抑制をめざす。現在、E2とイミダゾールC-ヌクレオシドのハイブリット化合物から、興味深い17beta-HSD阻害物質を見出しており、今後さらにそれを基盤とした構造活性相関を検討する。
(2) リボザイムの反応機構解明のためのイミダゾールC-ヌクレオシドホスホロアミダイトの合成研究
 イミダゾールC-ヌクレオシド誘導体から、RNAの合成ユニットであるホスホロアミダイトの合成研究を行う。これらのアミダイトは、RNAの核酸塩基の任意の位置にイミダゾール誘導体を導入できるため、これらを用いて他の研究グループとともにリボザイムの反応機構解明に応用する。
(3) 創薬を目指した生理活性天然有機化合物の合成研究
 アメフラシ由来の真菌の代謝産物ぺリコシン類を中心とした海洋天然物の立体選択的合成研究を行う。ぺリコシン類は、抗腫瘍性あるいは抗ウイルス作用が、また、シクロペンテノン型チロシナーゼ阻害物質の合成は、化粧品への応用が期待される。
(4) ピラゾールの位置選択的官能基導入反応の開発
 4−アルキルピラゾールが配位する白金錯体は、シスプラチン耐性がんに有効である。ピラゾールの4位に選択的に様々な官能基を導入する反応を開発し、有用な含ピラゾール化合物あるいはピラゾールを含む天然アルカロイドの効率的な合成に応用する。
教授 浦田 秀仁
講師 和田 俊一
(1) 鏡像体核酸の合成とその機能性分子素子としての応用
 DNAやRNAは構成成分として光学活性なD型リボースを有する。その鏡像体であるL型リボースは天然には存在せず、L型リボースから成る核酸は生体内の核酸分解酵素に認識されないことから優れたな安定性を有する。このような鏡像体核酸の生体内安定性を利用して抗HIV剤や各種バイオセンサーなどへの応用を検討している。
(2) 金属イオンが二本鎖DNAの安定性および複製反応に及ぼす影響
 DNAは、核酸塩基間の水素結合を介して二重らせん構造を形成する。一方で、核酸塩基は様々な金属イオンと結合するという性質を持ち、近年、金属イオンを介した塩基対を形成することも報告されている。当研究室では、様々な金属イオンと核酸塩基の組み合わせで形成され得る塩基対の安定性やDNAポリメラーゼによる複製反応に及ぼす影響を調べている。
(3) 糖部修飾核酸の合成法の開発とRNA干渉など生体反応制御分子としての応用
 アンチセンス法やRNA干渉法は特定の遺伝子発現を抑制する方法で、疾病の治療や遺伝子のノックダウンに応用されている。しかし、効果的に作用を発揮するには生体内の各種分解酵素に対する安定性が重要となる。そこで、糖部修飾核酸の合成法を開発し、生体内で安定性向上を目指した核酸アナログの合成とそのin vitroでの遺伝子発現抑制効果の検討を行っている。
(4) 二重鎖DNAを不斉源とする不斉合成法の開発
 DNAの二重らせん構造は不斉場を形成しており、不斉(立体選択的)合成を行う際の不斉源となり得る可能性がある。そこで、不斉リガンドとして種々の短鎖DNA断片を化学合成し、二重鎖DNA上での不斉合成反応について検討を行っている。
(5) RNAの化学進化とホモキラリティーの確立過程のモデル構築
 地球上生物の核酸を構成するリボースは例外なくD型であるが、原始地球上で非生物的に合成されたヌクレオチドはラセミ体であったと考えられている。このラセミ体からのL型ヌクレオチドの淘汰が生命誕生に必須であったと考えられているが、その過程は生物学に残された大きな謎とされている。当研究室ではL型ヌクレオチドを化学合成し、その化学的性質の観点から、この「大きな謎」を解明する糸口をつかむべく取り組んでいる。
(6) 細胞内移送能を有するキャリアペプチドの開発
 タンパク質、核酸、多糖類などの極性高分子化合物は、疎水性である細胞膜を容易に通過し、細胞内に入ることができない。これらの分子を細胞内に移送する機能を有するペプチドを設計・合成し、そのin vitro細胞評価を行っている。
(7) キャリアペプチドの核酸医薬品細胞内デリバリーツールとしての応用
 アンチセンスやsiRNAなどの遺伝子治療に用いられる核酸分子とキャリヤペプチドとの複合体の効率的合成法を検討している。さらに、その複合体の細胞膜透過性や遺伝子のノックダウン効果などのin vitro細胞評価を行っている。
(8) ポリフェノール類の合成
 ポリフェノール類は、生活習慣病の予防、抗がん、抗菌、抗ウィルス作用などの多様な生理活性が報告されている。酸化的フェノールカップリングを用いてポリフェノール類の効率的合成法を確立し、合成した種々のポリフェノール類の生理活性評価を行っている。
教授 土井 光暢
助教 浅野 晶子
(1) ペプチドのコンホーメーションコントロールに関する研究
(2) 中程度の分子量を有する化合物に対する結晶構造解析の応用
(3) 機能性ペプチドの構造解析とデザイン
准教授 大桃 善朗
助教 平田 雅彦
(1) PET・SPECT画像診断用放射性医薬品の開発に関する研究
(2) インビボMRI・蛍光診断用薬剤の開発に関する研究
(3) 癌の早期画像診断並びに治療効果判定に関する核医学的研究
教授 田中 麗子
講師 山田 剛司
(1) Serratane型トリテルペノイドと抗酸化剤のハイブリッドの医薬への応用
(2) 白樺を浸食する腐朽菌カバノアナタケの産生する新規 lanostane型トリテルペノイド
(3) ブラジル産植物 アンデローバ (Carapa guianensis)、マラクジャデポ (Passiflora quadrangularis)の生理活性物質の絶対構造
(4) 海洋生物由来真菌の産生する細胞毒性物質に関する研究
教授 馬場 きみ江
准教授 谷口 雅彦
講師 芝野 真喜雄
(1) 抗腫瘍活性および抗転移等を指標とした各種生薬成分の単離、構造決定に関する研究
(2) アシタバのカルコン類の生理作用と高カルコン含有アシタバの開発に関する研究
(3) 中国産セリ科生薬からの新規化合物の単離、生理作用に関する研究
(4) グルコシダーゼ阻害活性成分の探索に関する研究
(5) 甘草の国内生産への挑戦に関する研究
教授 天野 富美夫
講師 藤森 功
(1) マクロファージ及び腎メサンギウム細胞活性化機構の研究
(2) サルモネラの病原性発現機構の研究
(3) 宿主及び環境中の細菌のストレス応答機構の研究
(4) プロスタグランジンの作用並びに産生の調節機構に関する研究
(5) 有機スズ化合物の免疫系に及ぼす毒性発現機構の研究
(6) 肥満の分子機構と予防・診断・治療に関する研究
(7) 癌免疫と診断・治療に関する研究
教授 藤本 陽子
准教授 佐久間 覚
(1) 脂質由来生理活性物質の産生調節機構に関する研究
(2) 虚血−再還流障害の発症機構に関する研究
(3) 生活習慣病を誘発する肥満の分子機構に関する研究
(4) 肝臓及び大腸における新規制がん剤の開発
(5) 糖尿病性合併症の発症因子とその防御に関する研究
(6) 環境汚染物質の生体影響に関する研究
教授 松村 靖夫
講師 大喜多 守
(1) エンドセリンの遺伝子発現調節機構
(2) 慢性腎臓病におけるエンドセリンの病態学的役割
(3) 急性腎障害における一酸化窒素の病態生理学的役割
(4) 心臓と腎臓の交感神経活動とその調節機構
(5) 健康食品の薬理学的研究
教授 高岡 昌徳
講師 坂口 実
(1) 癌細胞の増殖に対する薬物の効果とそのメカニズム 
乳腺癌あるいは胃癌細胞の増殖を抑制する新規な化合物を検索し、作用メカニズムを解明してその有用性を検討する。
(2) プロリルオリゴペプチダーゼの細胞生物学的役割 
培養細胞の細胞周期制御におけるプロリルオリゴペプチダーゼの機能を解析し、細胞の増殖における本酵素の役割を解明する。
(3) 細胞の生存や傷害の保護および分化促進活性を有する化合物の探索 
生薬や日常摂取する食品、機能性食品、サプリメントなどに含有されている化合物について、培養細胞の増殖・生存・分化・死に及ぼす影響を検討して、制癌作用や細胞死抑制作用または細胞機能を維持する効果を示すものを探索し、その有用性を検討する。
准教授 大野 行弘
講師 河合 悦子
(1) 薬品作用解析研究
中枢神経作用薬、腎臓作用薬などについて、薬効薬理作用および副作用を評価し、その作用メカニズムを解明する。
(2) 精神神経疾患の病態研究
統合失調症、抑うつ・不安障害、パーキンソン病、てんかん等の精神神経疾患を対象に、各種の疾患モデルを用いた病態研究を進め、臨床治療上の問題点を克服できる創薬コンセプトを提案する。
(3) 中枢ドパミンおよびセロトニン神経系の機能解析研究
精神・運動機能の調節における脳内ドパミンおよびセロトニン受容体の役割とその制御メカニズムを、行動薬理学、電気生理学、神経化学的手法を用いて解析する。
(4) 腎不全の病態治療研究
慢性腎不全モデル動物を用いて、腎間質線維化発症メカニズムを解析し、その病態の成り立ちや薬物療法のあり方を検討する。
教授 掛見 正郎
講師 岩永 一範
講師 宮崎 誠
(1) 薬物の生体内動態と薬理効果の消長に関する速度論的研究
(2) 医薬品の吸収・分布・代謝・排泄に関する薬物速度論的研究
(3) 医薬品の最適投与方法、投与計画の設定とそれに基づいた最適製剤及び最適薬物送達系の設計
教授 荒川 行生
准教授 恩田 光子
(1) 生体内薬物、ペプチド・タンパク質の微量定量法の確立とその応用研究
(2) 抗菌薬、副腎皮質ホルモン薬等薬物のPK/PD解析
(3) 抗菌薬等薬物の適正使用に関する疫学的研究
(4) 医薬品情報及びそのシステムの構築と活用研究
(5) 薬物療法や薬剤実務のアウトカムリサーチ・医療経済学的分析
(6) 医療分野のリスクマネジメント
准教授 井尻 好雄
助教 幸田 祐佳
助教 加藤 隆児
(1) 実験動物で病態モデルを作成し、新たな病態生理学的メカニズムの解析・分析を行い、新しい治療薬の開発を行う研究
(2) 炎症制御と再生に関する研究
(3) 病態モデル;敗血症ショックモデル・肝障害モデル・心筋虚血再灌流モデル・心筋梗塞モデル・腎不全モデル・胃損傷モデルなど
(4) 探求薬物;Capsaicin・5-ALA・NSAIDs・COX阻害剤など
教授 藤田 芳一 (1) 化学プローブ及び金属錯体のキャラクタリゼーションに関する研究
(2) 生体機能関連物質の微量分析法の開発研究
(3) 臨床化学分析法の開発と病態解析に関する研究
(4) 生理活性金属錯体の探索に関する研究
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構造生物学特論 

開講情報
大学院 前期 1単位 選択必修
担当教員
教授 石田 寿昌 准教授 友尾 幸司 講師 大石 宏文
講師 尹 康子    
備考
授業の目的と概要
 X線回折法、核磁気共鳴法、分子動力学計算は極めて高い精度で分子の立体構造を決定し、多くの有益な構造化学的情報を得ることができる分析法である。本特論では、これらの生物物理化学的手法の基本原理を学び、それに基づく生体関連分子の立体構造と機能の解析、ならびに医薬品の分子設計に必要不可欠な構造生物科学解析法に関する基本知識とその応用法について修得する。
授業の方法
●授業に対する心構え
必要な資料を配付すると共に、スライドを用いて授業を進める
X線回折法、核磁気共鳴法、分光学、分子動力学計算を始め各種生物物理化学的手法の基本原理を講義し、それを駆使し、蛋白質、核酸を始めとする生体高分子の構造と機能の解明の実例について紹介する。
成績評価法
課題レポート(80%)と受講態度(20%)により評価
授業計画
項目 授業内容
1 X線結晶構造解析の原理 結晶、回折、フーリエ変換、電子密度
2 X線結晶構造解析の実際 位相問題、解析精度、信頼度因子
3 X線結晶構造解析の実際例:低分子 生理活性ペプチド、機能性有機分子、構造活性相関
4 X線結晶構造解析の実際例:高分子 蛋白質、核酸、複合体、分子認識
5 核磁気共鳴法の原理 溶液中での立体構造解析のための基本原理
6 核磁気共鳴法の実際 溶液中での立体構造解析のための具体的方法
7 核磁気共鳴法の実例 蛋白質、核酸、複合体、分子認識
8 分子動力学計算の基礎 分子動力学計算の原理
9 分子動力学計算の応用 分子動力学計算による薬物設計への応用
10 分光化学的手法による構造ー機能解析 熱分析、表面プラズモン共鳴、蛍光、赤外、紫外、CD
11 関連研究領域での構造ー機能解析に関する文献(1) 課題レポートの作成
12 関連研究領域での構造ー機能解析に関する文献(2) プレゼンテーション
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生物科学特論 

開講情報
大学院 後期 1単位 選択必修
担当教員
教授 辻坊 裕 准教授 井上 晴嗣 講師 宮本 勝城
講師 坂口 実 講師 藤井 忍  
備考
授業の目的と概要
 近年の生命科学と科学技術の著しい進展により、複雑な生命現象を分子のレベルで説明できることが強く求められている。特に、生命のプログラムである核酸の構造と発現調節機構、および生命現象の直接の担い手であるタンパク質や酵素の構造や機能に関する知識は、生命現象を分子のレベルで説明するために必要不可欠である。本授業では、生命科学の基本となる分子生物学、細胞生物学、微生物学などに関する最近の研究ならびに学術論文を紹介し、生命現象を分子のレベルで理解することを目的とする。
授業の方法
パワーポイントおよびプリントを用い、講義をオムニバス方式で行う。
●授業に対する心構え
核酸およびタンパク質の構造と機能に関する基本的知識を習得したうえで、授業に出席することが望ましい。
成績評価法
課題レポート(50点)、出席および受講態度(50点)
授業計画
項目 授業内容
1 遺伝子の発現調節機構(1) 細菌の病原因子発現機構について説明できる。
2 遺伝子の発現調節機構(2) 細菌の鉄取り込み機構について説明できる。
3 遺伝子の発現調節機構(3) 細菌のキチン分解機構について説明できる。(1)
4 遺伝子の発現調節機構(4) 細菌のキチン分解機構について説明できる。(2)
5 タンパク質の構造と機能(1) タンパク質加水分解酵素の分類と構造について説明できる。
6 タンパク質の構造と機能(2) タンパク質加水分解酵素の機能について説明できる。
7 タンパク質の構造と機能(3) 動物毒素タンパク質の種類と構造、毒性発現機構について説明できる。
8 タンパク質の構造と機能(4) 自然免疫に関わる血液タンパク質の構造と機能について説明できる。
9 タンパク質の構造と機能(5) リン脂質加水分解酵素の種類と生体内での役割を説明できる。
10 タンパク質の構造と機能(6) リン脂質加水分解酵素の触媒機構を説明できる。
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薬化学特論  [Synthetic and Organic Chemistry in Pharmaceutical Sciences]

開講情報
大学院 後期 1単位 選択必修
担当教員
教授 浦田 秀仁 教授 春沢 信哉 講師 宇佐美 吉英
講師 和田 俊一    
備考
授業の目的と概要
 医薬品などの機能性を持つ有機分子あるいは生体関連分子を創製するための理論と実際について、基礎的事項を習得し、最新の研究動向について説明できることを目的とする。





授業の方法
オムニバス形式で行い全10回
●授業に対する心構え
少人数での講義なので、積極的質疑など、講義への能動的参加を求める。
成績評価法
課題レポートにより、学習内容の理解度、思考力および文章表現力を評価する。
参考書
書名 著者名 出版社名
『マクマリー 有機化学』 柴崎 正勝 他 監訳 東京化学同人
授業計画
項目 授業内容
1 ヘテロ重原子の特性を生かした有機合成化学の開発 P, S原子の特性を用いた合成中間体の開発と有機合成への応用について説明できる。
2 立体選択的C−ヌクレオシドの合成 C4-置換イミダゾールをヘテロ環にもつ天然型beta-グリコシド結合の形成反応の開発について説明できる。
3 C−ヌクレオシドの生体機能性分子への応用 ヒスタミンH3, H4受容体リガンドおよびリボザイムの反応機構への応用について説明できる。
4 天然有機化学おける有機合成化学の役割 立体選択的反応の基礎を修得し、天然有機化合物の全合成による構造決定の方法や意義が説明できる。
5 生理活性有機化合物の合成経路の開発 抗インフルエンザ薬や抗腫瘍性天然有機化合物の効率的合成経路の開発および発展について概説できる。
6 核酸化学の基礎 核酸の構造と化学的性質、および化学合成法について概説できる。
7 遺伝子の検出と診断 特定の塩基配列を持つ核酸の検出法と変異の診断法について説明できる。
8 核酸医薬 アンチセンス法、リボザイム、RNA干渉について説明できる。
9 ペプチド合成の基礎 液相法、固相法を用いたペプチド合成法について説明できる。
10 機能性ペプチドの設計、合成とその応用 アンチセンス法やsiRNAなどに用いられる核酸分子を細胞内に運ぶ機能性ペプチドについて説明できる。
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生薬・天然物化学特論 

開講情報
大学院 後期 1単位 選択必修
担当教員
教授 馬場 きみ江 教授 田中 麗子 准教授 谷口 雅彦
講師 芝野 真喜雄 講師 山田 剛司  
備考
授業の目的と概要
 現在使用されている医薬品には植物、動物由来の生理活性物質をリード、あるいはシード化合物として開発されたものが多い。従って、医薬品を開発、創薬、応用するためには、生薬および天然界に存在する植物、動物由来の生理活性物質を探索するための基本的な技術(単離、構造決定、評価法等)を習得することが重要な課題となる。
●一般目標(GLO)
 植物・動物由来の成分の抽出、単離、構造解析法、生理活性の評価法などの基本的知識の習得を目的とする。
●到達目標(SBOs)
 天然由来の化合物の単離、構造解析(NMR,MS IR,UVなど)ができる。
 天然由来の化合物の生理活性の評価法を検討し、実行できる。 
授業の方法
主として講義形式で授業を行う。事前に参考資料などを配布し、講義に対する関心を持たせるよう指導する。また講義を通して研究に対する自主性、創造性を身につけさせ、研究成果の向上をはかる。




成績評価法
授業態度、出席率(50%)とレポートの評価(50%)で総合的に判断する。
授業計画
項目 授業内容
1 天然薬物の有効性、機能性 天然薬物の有効性、機能性の実例を具体的に説明できる
2 天然薬物の有効性、機能性 天然薬物の有効性、機能性の実例を具体的に説明できる
3 植物成分の構造決定と生理活性 植物成分の構造決定の実例と生理活性の評価法について解説できる
4 植物成分の構造決定と生理活性 植物成分の構造決定の実例と生理活性の評価法について解説できる
5 天然薬物成分の構造解析、生理活性 天然薬物成分の構造解析、生理活性について解説できる
6 天然薬物成分の構造解析、生理活性 天然薬物成分の構造解析、生理活性について解説できる
7 生薬の化学的品質評価法 生薬の化学的品質評価について解説できる
8 生薬の化学的品質評価法とその応用例 生薬の化学的品質評価、およびその研究例について解説できる
9 海洋天然物の生理活性成分 海洋天然物について基本的事項の解説ができる
10 海洋天然物の生理活性成分 海洋天然物について最新の研究実例を解説できる
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環境科学特論 

開講情報
大学院 前期 1単位 選択必修
担当教員
教授 天野 富美夫 教授 藤本 陽子 准教授 佐久間 覚
講師 藤森 功    
備考
授業の目的と概要
環境と健康は、衛生薬学の主要なテーマである。本特論では、担当の4名の教員が連携して、最新の情報や研究成果を含む内容について環境および健康に関する講義を行い、解説をする。また、受講する学生は、これをもとにして問題点を明らかにし、自分の考えをまとめながら新たなテーマを発掘するための糸口を見出し、研究を展開するために役立てることができるようにする。
授業の方法
4名の担当教員がそれぞれの研究テーマに関連した内容の中から「環境」と「健康」についての講義を行う。とくに、それぞれの分野における最新の研究成果、および、それぞれの分野の基礎となる項目について解説を行う。これによって、受講する学生の理解と考察を深めるようにする。
●授業に対する心構え:
1回ごとの授業は環境あるいは健康に関する多くの知識を濃縮したものであるから、授業ごと数時間は、授業内容等について復習と疑問点の抽出、考察が必要である。
成績評価法
毎回の講義の中での討論、意見発表およびそれぞれの研究課題に関するレポートの内容によって評価する。具体的には、授業への出席状況や授業態度を重視し(80%)、これに加えて、講義に関連したテーマについて課すレポートの提出状況や内容(20%)を考慮して総合評価する。
授業計画
項目 授業内容
1 ガイダンス、生体防御と宿主の免疫機能 本特論全体のガイダンスを行う。健康を守るための生体防御機構について概説し、その中で宿主の免疫機能が果たす役割を理解する(天野)。
2 潜伏・持続感染する病原体とそれに対する生体防御 代表的な潜伏・持続感染ウイルスあるいは細菌等の病原体をあげ、それらの特徴と宿主の免疫を中心とした生体防御能の役割を理解する(天野)。
3 新型インフルエンザA(H1N1)の流行をめぐる問題 新型インフルエンザA(H1N1)のウイルス学的な特徴を含め、昨年来の世界的な流行をめぐる問題を取り上げる。公衆衛生的な意義、感染症対策の在り方などについて考え、理解する(天野)。
4 肥満と生活習慣病 生活習慣病における肥満の持つ意味を、科学的に解析し、メタボリックシンドロームの発症機構について理解する(藤森)。
5 がんとプロスタグランジン 発がんおよびがんの進展におけるプロスタグランジンの役割を理解し、新しい診断・治療法について考える(藤森)。
6 環境化学物質の体内存在形態と毒性-1 今までに甚大な環境被害や健康被害を及ぼした汚染化学物質を中心として、環境内や体内における分布、循環および代謝変化、ならびに毒性について理解し、説明できる(佐久間)。
7 環境化学物質の体内存在形態と毒性-2 近未来に健康被害が懸念される汚染化学物質を中心として、環境内や体内における分布、循環および代謝変化、ならびに毒性について概説できる(佐久間)。
8 生命維持機構と環境化学物質-1 生体内における活性酸素や過酸化脂質の生成と消去機構ならびにその生理的、病理的役割を概説できる(藤本)。
9 生命維持機構と環境化学物質-2 活性酸素や過酸化脂質の生成と消去機構を作用点とする環境化学物質の毒性を説明し、さらに、その予防策を概説できる(藤本)。
10 生命維持機構と環境化学物質-3 脂質関連生理活性物質の生体恒常性の維持、病態の発症や進展における役割を理解し、さらに、この機構を作用点とする環境化学物質の毒性を概説できる(藤本)。
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薬理学特論  [Pharmacology]

開講情報
大学院 後期 1単位 選択必修
担当教員
教授 松村 靖夫 教授 高岡 昌徳 准教授 安田 正秀
准教授 大野 行弘 講師 大喜多 守 講師 河合 悦子
備考
授業の目的と概要
 代表的な循環器疾患や神経精神疾患をとりあげ、その成因について分子レベルからの知識を修得するとともに、新規治療薬の開発状況を知り、かつその作用様式について理解することを目的とする。
授業の方法
各種疾患の病態発症メカニズムや治療薬に関して新しい知見も織り交ぜてプリントやパワーポイントなどを用いて解説する。
●授業に対する心構え
最新の医療情報なども提供するので、講義後の復習が重要となる。
成績評価法
出席状況やレポート等により判定する。
授業計画
項目 授業内容
1 循環器疾患と薬物治療1 高血圧や虚血性心疾患の成因並びにその治療薬の作用様式について説明できる。
2 循環器疾患と薬物治療2 高血圧や虚血性心疾患の成因並びにその治療薬の作用様式について説明できる。
3 虚血性腎障害1 虚血性腎障害の成因並びにその治療薬の作用様式について説明できる。
4 虚血性腎障害2 虚血性腎障害の成因並びにその治療薬の作用様式について説明できる。
5 精神神経疾患1 代表的な精神神経疾患の成因並びにその治療薬の作用様式について説明できる。
6 精神神経疾患2 代表的な精神神経疾患の成因並びにその治療薬の作用様式について説明できる。
7 慢性腎臓病 慢性腎臓病の成因並びにその治療薬の作用様式について説明できる。
8 薬物性腎障害1 薬物性腎障害の成因並びにその治療薬の作用様式について説明できる。
9 薬物性腎障害2 薬物性腎障害の成因並びにその治療薬の作用様式について説明できる。
10 実験動物と薬物反応 薬物に対し動物の示す反応並びに反応に影響を及ぼす諸因子について説明できる。
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薬物生体機能科学特論 

開講情報
大学院 後期 1単位 選択必修
担当教員
教授 掛見 正郎 教授 藤田 芳一 教授 荒川 行生
准教授 井尻 好雄 講師 岩永 一範 講師 宮崎 誠
備考
授業の目的と概要
近年、医薬品開発ストラテジーの大きな変化にともない、強力な薬理効果を有するものの物性や生体内動態が著しく悪い医薬品化合物が増加している。一方、分子標的薬や高分子医薬品等に代表される、高度な機能を付与した医薬品の開発も活発に行われている。このような化合物を安全かつ高い効果を有する医薬品として開発するためには、薬物のA(吸収)D(分布)M(代謝)E(排泄)に関わる最新の知見や、Drug Delivery Systemの概念に基づいた高度な薬物送達技術の応用が不可欠となる。そこで本特論における薬剤学領域では、薬物の体内動態研究に関わる最新の知見やDDSの最新技術について詳説する。
授業の方法
講義をオムニバス形式で行う。

●授業に対する心構え
授業計画
項目 授業内容
1 薬物の体内動態研究における最新の動向(1) 現在の医薬品開発における世界的な現状とその問題点・展望について概説する
2 薬物の体内動態研究における最新の動向(2) 薬物のADMEに関わる最新の研究動向について詳説する
3 薬物の体内動態研究における最新の動向(3) 薬物のADMEに関わる最新の研究動向について詳説する
4 薬物の体内動態研究に基づいたDDSの開発(1) 薬物の吸収・分布に関する最新研究に基づいたDDS製剤について詳説する
5 薬物の体内動態研究に基づいたDDSの開発(2) 薬物の代謝・排泄に関する最新研究に基づいたDDS製剤について詳説する
6 薬物の分析法並びに臨床検査値との関連性について(藤田) 薬物の構造と分析法,並びに薬物が生体に及ぼす影響について臨床検査値との関連において演習する。
7 ホルモンの基礎(荒川) ホルモンの種類、制御・分泌システム、作用などについて概説する。
8 ホルモンと医療(荒川) 医薬品として用いられているホルモン、および生体検査値について概説する。
9 重篤副作用概論(井尻) 薬物と生体のかかわりから、医薬品開発において考慮すべき重篤な副作用を分類できる。
10 重篤副作用実例(井尻) 薬物と生体のかかわりから、医薬品開発において考慮すべき重篤な副作用を実例を挙げて説明できる。
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生体機能分析学特論 

開講情報
大学院 後期 1単位 選択必修
担当教員
教授 土井 光暢 教授 三野 芳紀 准教授 大桃 善朗
講師 齊藤 睦弘 講師 佐藤 卓史  
備考
授業の目的と概要
 研究目的に合致した分析手段を選択し、そこから得られる情報を適切に解析することは研究の基礎となる。本特論では、医薬品や生体成分の測定、生体機能の解析、医薬品の特性の解析法について、基礎的知識を修得することを目的とする。
・GIO
医薬品や生体成分の測定、生体機能の解析、医薬品の特性の解析等を研究に活用できるようになるために、薬学領域で汎用されている分析法、解析法の基礎的知識を修得する。
授業の方法
プリント等を用いて講述する。
●授業に対する心構え
学部で履修した関連科目を一通り復習しておくこと。
成績評価法
出席状況、受講態度、小テストの結果などから総合評価します。
授業計画
項目 授業内容
1 分離分析法(1) 分離分析法の基礎理論について説明できる
2 分離分析法(2) 分離分析法の応用について説明できる
3 固相分析法(1) X線回折の基礎について説明できる
4 固相分析法(2) 固体の対称性について説明できる
5 固相分析法(3) 生体成分の構造情報について説明できる
6 生物学的分析法(1) おもな生物学的分析法を列挙し、その特徴を述べることができる
7 生物学的分析法(2) 生物学的分析法の応用について説明できる
8 生体機能画像診断法(1) 生体機能画像診断法の基礎理論について説明できる
9 生体機能画像診断法(2) 生体機能画像診断法の応用について説明できる(その1)
10 生体機能画像診断法(3) 生体機能画像診断法の応用について説明できる(その2)
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薬品製造学II -核酸医薬の化学- [Synthetic Organic Chemistry II - Chemistry on Nucleic Acid-Based Medicine-]

開講情報
大学院 後期 1単位 選択
担当教員
教授 浦田 秀仁    
備考
授業の目的と概要
 ヒトゲノムが解読された現在、個人の遺伝子を診断し、遺伝子が関わる疾病を治療する試みが行われている。こうした遺伝子治療、遺伝子診断やこれらに関連した核酸の応用法の基礎を『化学』の観点から講述する。
授業の方法
プリントを配付し、スライドを用いて講述する。
●授業に対する心構え
授業内容の単なる暗記だけに終わるのではなく、応用力を養うことを目的としているため、授業内容の十分な復習と活発な質疑が期待される。
●オフィス・アワー
講義・会議等で不在の場合以外は随時。
B棟6階 機能分子創製化学研究室
成績評価法
授業内容の理解度および応用力を課題レポートにより評価する。
教科書
書名 著者名 出版社名
指定しない。
参考書
書名 著者名 出版社名
『生物薬科学実験講座2.核酸[1]』 杉浦幸雄 (編) 広川書店
『遺伝子化学』 杉本直己 (著) 化学同人
授業計画
項目 授業内容
1 核酸化学の基礎 核酸の構造と化学的性質について説明できる。
2 核酸の合成法 核酸の化学合成法の現状について説明できる。
3 核酸医薬 アンチセンス、リボザイムおよびRNA干渉について、説明できる。
4 核酸医薬 アンチセンスを指向した核酸の修飾について具体例を用いて説明できる。
5 遺伝子診断 特定の塩基配列の検出と変異の診断法について説明できる。
6 核酸の工学的応用 各種センサーへの応用を、具体例を挙げて説明できる。
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医薬品化学II -生体と医薬品- [Medicinal Chemistry II]

開講情報
大学院 後期 1単位 選択
担当教員
教授 田中 麗子 講師 山田 剛司 講師 和田 俊一
備考
授業の目的と概要
 薬物と受容体との化学的係わり、及び治療薬としての生体機能調節物質について解説する。最近のトピックスについても概説する。
授業の方法
講義形式
●授業に対する心構え
成績評価法
出席、レポート
教科書
書名 著者名 出版社名
特に指定なし。
参考書
書名 著者名 出版社名
適宜指定する。
授業計画
項目 授業内容
1 新薬開発における最近のトピックス(1)
2 新薬開発における最近のトピックス(2)
3 食品薬学
4 老化のしくみと疾患
5 バイオ医薬品
6 脳と神経の化学
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衛生薬学II -生活習慣病等の発症に及ぼす生体防御機構の役割- [Hygienic Chemistry II - Roles of bio-defense mechanisms on the establishment of life style-related diseases -]

開講情報
大学院 後期 1単位 選択
担当教員
教授 天野 富美夫 講師 藤森 功  
備考
授業の目的と概要
 生活習慣病は、高齢化社会のわが国にとって、対策が最も急がれる疾病群です。実際、がんは、わが国の死亡原因の一位を占め、もはや特別の疾患ではなくなりました。しかし、膨大な研究や医療対策、治療にもかかわらず、生活習慣病の予防対策や克服までの道のりは多岐に渡り、決定的な解決までには至っていません。この講議は、生体防御機構に着目し、生活習慣病の発症にどのような役割を果たすのか、あるいは、生体防御機構のかく乱あるいは機能不全が、種々の代謝の乱れとそれに続く生活習慣病の発症に影響を及ぼしている可能性があります。本特論では、いくつかの生活習慣病を取り上げ、その成立や進展に対する生体防御の役割を理解し、考察することを目的とします。
授業の方法
本特論は、講義形式をとりますが、その中でさまざまな問題提起を積極的に行います。したがって、受講する学生は、積極的に自らが興味を持つ研究テーマを講義の中で発掘し、考えてください。意見発表や討論を積極的に取り入れ、いくつかの課題についてはレポートを提出して戴きます。
●授業に対する心構え
積極的に自分の考えを述べ、討論するようにして下さい。講義の中で、参考になる文献や書籍を紹介しますので、調べて見てください。これらを総合すると、1つの大きなまとまりのある考え方が形成されてくることを実感してほしいと思います。
●授業に対する心構え
成績評価法
授業の中での意見発表、討論、およびレポートの内容によって、総合的に判定します。
参考書
書名 著者名 出版社名
『がん研究のいま』(4分冊) 笹月、高井、田島、中村 他 東京大学出版会
『がんのベーシックサイエンス』 谷口、大島、鈴木 (監訳) メディカル・サイエンス・インターナショナル
『分子レベルから迫る癌診断研究』 中村祐輔 (監修) 実験医学2007増刊
『発癌と転移・浸潤のメカニズム』 田矢洋一 (企画) 実験医学2006年12月
『ウイルス増殖に関わる宿主細胞分子』 河岡義裕 (監修) 細胞工学2005年No.2
授業計画
項目 授業内容
1 ガイダンス、およびがんをめぐる問題と国におけるがんの動向と対策の概説 特論全体のガイダンスを行うとともに、わが国におけるがんの動向と対策を紹介する(天野)。
2 がんの発生、増殖、進展と免疫 遺伝子の突然変異や感染によって生じた変異細胞ががん化し、増殖・進展する過程において、免疫系がどのように働くのかを理解する(天野)。
3 潜伏・持続感染と生体防御 高齢化社会は、一方で免疫低下した集団を大量に輩出するが、そこでは潜伏・持続感染しているさまざまな病原体が再活性化して疾病をもたらす。この発症の制御に及ぼす生体防御機構の役割を理解する(天野)。
4 プロスタグランジンの生合成・代謝とがんの増殖 プロスタグランジン産生は腫瘍の増殖・進展に関係があるといわれるが、その機構について、脂質代謝を含む生体防御機構を理解する(藤森)。
5 肥満の制御機構 肥満は種々の生活習慣病の進展に大きな影響を及ぼすが、この肥満がどのような機構によって制御されているのかを理解する(藤森)。
6 メタボリックシンドロームの進展における生体防御機構の役割 メタボリックシンドロームは、複数の要因が重なり合って進展する。この進展に対する生体防御機構の役割を理解する(藤森)。
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タンパク質機能学 II -タンパク質の構造と機能- [Protein Functions II]

開講情報
大学院 後期 1単位 選択
担当教員
准教授 井上 晴嗣 講師 坂口 実 講師 藤井 忍
備考
授業の目的と概要
 タンパク質の構造という分子レベルの研究の現状を紹介し、これらの研究成果から複雑な生命現象を分子レベルで理解することを目的とする。
授業の方法
パワーポイントを用いたプレゼンテーションや、プリントを用いた講義形式で行う。 
●授業に対する心構え
講義内容を理解し、疑問点や問題点について、講義担当者と直接討論できるような積極性を持っていただきたい。なお、タンパク質の構造に関する基本的な内容は理解しているものとして講義を行うため、講義が始まるまでにタンパク質やアミノ酸の基本的知識については十分に復習しておくこと。
成績評価法
講義への積極的な態度(建設的な質問など)も参考にしながら、主に出席とレポートにより評価する。
教科書
書名 著者名 出版社名
特に指定しない。
参考書
書名 著者名 出版社名
講義時に指定する。
授業計画
項目 授業内容
1 血液タンパク質の構造と機能 自然免疫に関わる血液タンパク質の構造と機能について説明できる。
2 細胞周期制御因子の構造と機能 細胞周期に関わる制御因子タンパク質の構造と機能について説明できる。
3 リン脂質加水分解酵素の触媒機構 数種類のリン脂質加水分解酵素の触媒機構について説明できる。
4 タンパク質の構造と機能に関する最近の話題 (1) 種々のタンパク質の構造と機能についての最新の研究を、例をあげて説明できる。
5 タンパク質の構造と機能に関する最近の話題 (2) 種々のタンパク質の構造と機能についての最新の研究を、例をあげて説明できる。
6 タンパク質の構造と機能に関する最近の話題 (3) 種々のタンパク質の構造と機能についての最新の研究を、例をあげて説明できる。
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医療薬学 I (薬理学)  [Medical Pharmacy I]

開講情報
大学院 前期 1単位 選択
担当教員
教授 松村 靖夫 教授 高岡 昌徳 准教授 大野 行弘
講師 大喜多 守    
備考
授業の目的と概要
 科学的な根拠に基づく薬効評価、治療薬の適切な選択や使用法に対処できるよう、本科目では、薬物治療学総論並びに各種疾患・病態における合理的な薬物治療について最新の情報も交えて講述する。
授業の方法
生活習慣病のもととなる臓器障害にフォーカスをあて、病態発症や治療薬に関する新しい知見なども織り交ぜてプリント、スライド、パワーポイントファイルなどを用いて解説する。
●授業に対する心構え
最新の医療情報なども提供するので、講義後の復習は必須である。
成績評価法
出席状況やレポート等により判定する。
授業計画
項目 授業内容
1 心疾患と薬物治療 慢性心不全の成因並びに薬物治療について説明できる。
2 腎疾患と薬物治療 慢性腎不全の成因並びに薬物治療について説明できる。
3 血管病変の成因(1) 動脈硬化や高血圧の成因並びに薬物治療について説明できる。ーその1
4 血管病変の成因(2) 動脈硬化や高血圧の成因並びに薬物治療について説明できる。ーその2
5 虚血性臓器障害(1) 虚血性心疾患の成因並びに薬物治療について説明できる。
6 虚血性臓器障害(2) 急性腎不全の成因並びに薬物治療について説明できる。
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医療薬学 I (薬剤学)  [Medical Pharmacy I]

開講情報
大学院 前期 1単位 選択
担当教員
教授 掛見 正郎    
備考
授業の目的と概要
 近年、医療における薬物療法への依存度は年々高まっている。薬物療法は、適切な診断に基づく治療薬の決定、最適な投与経路、投与方法、投与量、投与期間の決定、治療効果の評価などからなる。しかしながら背景の異なる患者一人ひとりを考慮した、「最適な」薬物療法を遂行するには、医師および薬剤師が、薬物治療学、薬物動態学の基礎理論を理解しておくばかりではなく、臨床での応用に関して十分訓練を積んでおくことが必要である。これまでの薬物療法は、医師が患者の治療効果を観察しながら、trial and error に基づくtitrationで行うのが基本であった。しかし予期せぬ副作用の出現などによって、近年では血中薬物濃度、体内薬物濃度などを指標とした薬物動態学に基づく方法も試み始められている。「医療薬学I」では、薬物動態学(pharmacokinetics:PK)と薬理効果(pharmacodynamics:PD)との関連性に焦点を当て、「薬理効果の速度論的取り扱い」の基礎から応用までを、最新の研究データを織り交ぜながら解説する。
授業の方法



●授業に対する心構え


授業計画
項目 授業内容
1 臨床薬物動態概論 薬物療法における最適投与計画、薬物動態の基礎理論
2 PK-PD の基礎(1) PK-PD概説、Pharmacokinetic (PK) モデルとPharmacodynamic (PD) モデル、基礎値のあるSigmoid Emax モデル
3 PK-PD の基礎(2) コンパートメントモデルとPDモデルとの融合、Sheinerの「薬効コンパートメントモデル」
4 PK-PD の臨床的応用(1) レセプター占有理論を用いた「薬剤予測学」入門
5 PK-PD の臨床的応用(2) PK-PDモデルを用いた薬理効果の予測
6 PK-PD の臨床的応用(3) 薬理効果のみを用いたバイオアベイラビリティーの予測
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