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薬学英語2  [Technical English 2]

開講情報
4年次 後期 薬科学科:1.5単位 必修
担当教員
非常勤講師 東井 孝之    
備考
授業の目的と概要
 薬学専門分野における研究・開発活動に必須となる情報収集力を身につける上で、関連領域における実用的な英語力の養成は必要不可欠と考えられることから、本講義を通してその体得に向けたサポートを行う。
⇒ 有機化学系、物理化学系、生物系、臨床薬学系にわたる演習問題および種々病態・臨床症例等に関する英文読解を通して、科学研究論文を迅速かつ的確に把握できる読解力養成と共に、医療現場における基本用語の習熟度アップを目指す。
●一般目標(GIO)
 医学・薬学関連文献の内容を的確に把握し、そのポイントを概括説明できる。
●到達目標(SBOs)
1)医学・薬学関連分野の欧文研究論文のポイントを的確に把握できる読解力の向上。 
2)医療現場における簡単な英会話表現力を文例を通して習熟。
3)薬学英語における基本用語、用例および略語(医療関連)の習得。
授業の方法
1) テキスト中の薬学関連分野における種々英文演習問題に対する読解力をチエックすると共に、それらの英文構成はじめ内容把握に必須と考えられる各専門英語の概念等々について解説する。
2) 予め準備する配布プリントを用い、種々病態・臨床症例に対する英文読解力をチエックすると共に、その読解ポイントについて解説する。
3) 毎回、授業の始めに短時間、前回講義で勉強した基本用語、用例および略語についての習得度確認のため英会話形式での質疑応答を励行する。
●準備学習や授業に対する心構え
学習事項の復習および予め知らせる授業範囲や配布プリントについて、十分予習した上での受講を習慣づけること。
成績評価法
出席度、積極的受講態度、最終試験の結果等を総合的に判断の上、評価する。
教科書
書名 著者名 出版社名
『わかりやすい薬学英語』 伊藤智夫 他 廣川書店
『薬学英語基本用語用例集』 瀬谷幸男 他 南雲堂フェニックス
参考書
書名 著者名 出版社名
『ステッドマン略語辞典』
授業計画
項目 授業内容
1 ・[オリエンテーション] 
・[演習問題に対する読解力とポイント把握力のチエックおよび内容解説] 
生物系 & 臨床薬学系
SBOs = 1, 2, 3
2 ・[演習問題に対する読解力とポイント把握力のチエックおよび内容解説]     
・[基本用語・用例・略語の習得チエックおよび解説]
生物系 & 臨床薬学系
SBOs = 1, 2, 3
3 ・[演習問題に対する読解力とポイント把握力のチエックおよび内容解説]     
・[基本用語・用例・略語の習得チエックおよび解説]
生物系 & 臨床薬学系
SBOs = 1, 2, 3
4 ・[演習問題に対する読解力とポイント把握力のチエックおよび内容解説]     
・[基本用語・用例・略語の習得チエックおよび解説]
生物系 & 臨床薬学系
SBOs = 1, 2, 3
5 ・[配布プリントを用いて各種病態・症例の英文読解力チエックおよび内容解説] 
・[基本用語・用例・略語の習得チエックおよび解説]
臨床薬学
SBOs = 1, 2, 3
6 ・[配布プリントを用いて各種病態・症例の英文読解力チエックおよび内容解説] 
・[基本用語・用例・略語の習得チエックおよび解説]
臨床薬学
SBOs = 1, 2, 3
7 ・[配布プリントを用いて各種病態・症例の英文読解力チエックおよび内容解説] 
・[基本用語・用例・略語の習得チエックおよび解説]
臨床薬学
SBOs = 1, 2, 3
8 ・[配布プリントを用いて各種病態・症例の英文読解力チエックおよび内容解説] 
・[基本用語・用例・略語の習得チエックおよび解説]
臨床薬学
SBOs = 1, 2, 3
9 ・[演習問題に対する読解力とポイント把握力のチエックおよび内容解説] 
・[基本用語・用例・略語の習得チエックおよび解説]
有機化学系 & 物理化学系
SBOs = 1, 2, 3
10 ・[演習問題に対する読解力とポイント把握力のチエックおよび内容解説] 
・[基本用語・用例・略語の習得チエックおよび解説]
有機化学系 & 物理化学系
SBOs = 1, 2, 3
11 ・[演習問題に対する読解力とポイント把握力のチエックおよび内容解説] 
・[基本用語・用例・略語の習得チエックおよび解説]
有機化学系 & 物理化学系
SBOs = 1, 2, 3
12 ・[著明Journal誌掲載の欧文研究論文に対する読解力とポイント把握力のチエックおよび内容解説]
・[基本用語・用例・略語の習得チエックおよび解説]
科学研究論文
SBOs = 1, 2, 3
13 ・[著明Journal誌掲載の欧文研究論文に対する読解力とポイント把握力のチエックおよび内容解説]
・[基本用語・用例・略語の習得チエックおよび解説]
科学研究論文
SBOs = 1, 2, 3
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医薬品化学2  [Medicinal Chemistry 2]

開講情報
4年次 後期 薬学科:1.5単位 選択・薬科学科:1.5単位 必修
担当教員
教授 田中 麗子    
備考
授業の目的と概要
 「医薬品化学」は「創薬化学」、「メディシナルケミストリー (Medicinal Chemistry)」とも呼ばれ医薬品の創製に関する学問であります。「医薬品化学2」では「医薬品化学1」で習得した医薬品化学の知識をふまえた上で、医薬品の開発と生産、臨床試験と承認、医薬品に含まれる代表的な構造と性質を習得します。
●一般目標(GIO)
 医薬品の作用を化学構造と関連づけて理解するために、医薬品に含まれる代表的な構造と性質に関する基本的知識を修得する。医薬品開発と生産の実際を理解するために、医薬品創製と製造の各プロセスに関する基本的知識を修得し、社会的重要性に目を向ける態度を身につける。
授業の方法
教科書および配布プリントを用いて、講義形式で授業を行います。
●準備学習や授業に対する心構え
教科書、プリント、黒板を使って授業を行うので、整理する必要があります。主に復習を重点的に行って下さい。
●オフィス・アワー 
(月)〜(金)の随時、B棟6階 医薬品化学研究室に来て下さい。
成績評価法
定期試験の成績ならびに出席状況を総合して評価します。
教科書
書名 著者名 出版社名
『NEW医薬品化学』 日比野俐、夏苅英昭、廣田耕作 (編集) 廣川書店
参考書
書名 著者名 出版社名
『メディシナルケミストリー』 北川 勳、柴崎正勝、富岡 清 (監訳) 丸善
『創薬科学・医薬化学』 橘高敦史 (編集) 化学同人
『創薬科学』 石橋弘行 (編集) 廣川書店
授業計画
項目 授業内容
1 医薬品の開発と生産 医薬品開発を計画する際に考慮すべき因子、日本の疾病の特徴、売上高上位の医薬品、ジェネリック医薬品の役割、オーファンドラッグの重要性について説明できる
2 医薬品の開発と生産 医薬品の創製における特許(知的財産権)、薬害について概説できる
3 医薬品の開発と生産 医薬品の工業的規模での製造工程の特色、品質管理の意義と環境保全を概説できる    
4 臨床試験と承認 治験の役割、内容、制度、および臨床試験の目的と実施概要、販売承認申請から申請までのプロセス、市販後調査の制度と意義を説明できる
5 全身麻酔薬・催眠鎮静薬・抗不安薬 スクリーニングの対象となる化合物の起源、薬物動態を考慮したドラッグデザインについて説明できる
6 統合失調症治療薬・抗うつ薬 古典的な医薬品開発から理想的な創薬への歴史について説明できる
7 モルヒネと受容体 医薬品と標的生体分子の相互作用を立体化学的観点から説明できる
8 オータコイド 代表的な芳香族複素環化合物の性質を芳香族性と関連づけて説明できる
9 ヒスタミン・セロトニン関連薬 医薬品開発の標的となる生体分子を列挙できる
10 ステロイド系ホルモン ステロイドアナログの医薬品を列挙し、化学構造を比較できる
11 アルキル化剤・代謝拮抗薬 アルキル化剤とDNA塩基の反応を説明できる
12 抗がん性抗生物質 インターカレーターの作用機序を図示し、説明できる
13 βーラクタム系抗生物質 βーラクタムを持つ医薬品の作用機序を化学的に説明できる
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生体分子機能学  [Biomolecular Functions]

開講情報
4年次 後期 薬科学科:1.5単位 必修
担当教員
准教授 井上 晴嗣    
備考
授業の目的と概要
  ヒトの遺伝子が解読されて以来、膨大なデータを解析するため、バイオインフォマティクス(生物情報学)の重要性が注目されている。生体分子機能学では、生体分子の機能や構造に関する情報を活用するための手段として、バイオインフォマティクスの基本的な知識を学ぶ。また、遺伝子の配列・機能解析、タンパク質解析、プロテオミクス、文献検索など、医薬品の開発や研究に活用するためのツールの使い方を学ぶ。
●一般目標(GIO)
 医薬品の開発や研究に必要な生体分子の構造や機能に関して、それらの情報や解析などに関する基本的知識を修得し、それらを活用するための基本的技能と態度を身につける。
授業の方法
コンピューターとインターネット上のデータベースを利用した演習形式で行います。
●準備学習や授業に対する心構え
予習や復習のため、インターネットに接続できるコンピューターが必要です。課題を達成するための方法は一つだけではないことに注意して下さい。
●オフィス・アワー 
講義や会議等で不在の場合以外は随時、B棟5階 生化学研究室にて。
成績評価法
課題レポートと出席を考慮して評価します。
参考書
書名 著者名 出版社名
『バイオデータベースとウェブツールの手とり足とり活用法』 中村保一、石川 淳、磯合 敦、平川美夏、坊農秀雅 (編集) 羊土社
授業計画
項目 授業内容
1 バイオインフォマティクス概要 バイオインフォマティクスとはどのような学問か説明できる。
2 文献データベースの検索 医学・薬学文献データベースを検索し、必要な文献を調べることができる。
3 ゲノム・核酸配列解析(1) BLASTによる配列の比較とその意味について説明できる。
4 ゲノム・核酸配列解析(2) 真核生物のゲノムに含まれる遺伝子を検索、閲覧できる。
5 タンパク質配列解析(1) タンパク質のアミノ酸配列から、ファミリー、ドメイン、モチーフが検索できる。
6 タンパク質配列解析(2) タンパク質のアミノ酸配列から、局在部位、膜貫通部位、二次構造が予測できる。
7 タンパク質配列解析(3) タンパク質の高次構造データベースから立体構造データを取得し、表示することができる。
8 発現プロファイル 任意の遺伝子について、その組織や培養細胞での発現プロファイルを調べられる。
9 パスウェイ解析 発現プロファイルなどの網羅的なデータから関連するパスウェイを抽出できる。
10 プロテオミクス ペプチドマスフィンガープリント(PMF)の原理を理解し、PMFを用いたタンパク質の同定ができる。
11 試薬・化合物データベース 化合物を名前や、構造式、分子量、生物活性などで検索できる。
12 バイオリソースデータベース 研究に用いる生物材料や培養細胞についての情報やその入手方法について検索できる。
13 まとめ これまで学んだ技能を用いて、与えられた課題を達成することができる。
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分子設計学  [Molecular Design]

開講情報
4年次 後期 薬科学科:1.5単位 必修
担当教員
准教授 友尾 幸司    
備考
授業の目的と概要
 DNAの遺伝情報を基にしてつくられるタンパク質は、生体内では数万種類に及ぶ。これらの中で多くのものは、代謝反応や免疫反応、エネルギー変換やシグナル伝達など様々な生命機能を担い、機能性タンパク質と呼ばれている。機能性タンパク質の働きは、人が創り出すものよりも遙かに特異的で高い活性を有する。本講義では、機能性タンパク質の構造と機能を理解すると共に、生体機能の解明や疾病の治療薬の開発を目指したタンパク質の分子設計を学ぶ。
●一般目標(GIO)
 分子設計の科学的な考え方を理解するために、標的生体分子との相互作用および基盤となるサイエンスと技術に関する基本的知識と技能を修得する。
授業の方法
プリントおよびプロジェクターを用いて、講義形式で行う
●準備学習や授業に対する心構え
講義内容を充分修得するために、復習を欠かさず行うこと。
●オフィス・アワー 
講義、実習、会議以外は随時。B棟4階 薬品物理化学研究室
成績評価法
定期試験、出席状況や受講態度などの平常点、課題などを総合的に評価します。
参考書
書名 著者名 出版社名
『タンパク質の分子設計』 後藤祐児、谷澤克行 (編) 共立出版
授業計画
項目 授業内容
1 タンパク質の構造と機能(1) タンパク質の立体構造を規定する因子(疎水性相互作用、静電相互作用、水素結合など)について、具体例を用いて説明できる
2 タンパク質の構造と機能(2) タンパク質の折りたたみ過程について概説できる
3 タンパク質の構造と機能(3) 酵素や抗体などの構造と機能について説明できる
4 タンパク質の構造と機能(4) 機能解析のための立体構造データベースの利用法について概説できる
5 酵素の立体構造と触媒機構(1) 酵素触媒反応の原理について説明できる
6 酵素の立体構造と触媒機構(2) 酵素触媒反応と立体構造の関係について説明できる
7 酵素の立体構造と触媒機構(3) 酵素的ラジカル触媒反応について説明できる
8 酵素の立体構造と触媒機構(4) 極限環境生物の酵素の働きについて説明できる
9 プロテインスプライシング タンパク質の自己触媒的な切断・再結合反応について説明できる
10 タンパク質の分子設計(1) タンパク質のデノボデザインについて説明できる
11 タンパク質の分子設計(2) タンパク質の分子進化と遺伝子変異について説明できる
12 タンパク質の分子設計(3) 酵素の基質特異性の改変について説明できる
13 タンパク質の分子設計(4) 抗体を用いた分子設計について説明できる
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生体分析化学  [Biophysics and Analytical Chemistry]

開講情報
4年次 後期 薬科学科:1.5単位 必修
担当教員
講師 齊藤 睦弘    
備考
授業の目的と概要
 生体は多くの化合物で構成され、それらの体内濃度は健常者では一定範囲内に維持されている。生体を構成する化合物の中で、疾病の指標として有用な化合物は臨床化学検査の対象となっている。生体成分の化学分析は、X線やMRIなどの物理的診断法とともに、疾病の診断や治療方針の決定を行う上で重要な意味を持っている。
 「生体分析化学」では、臨床検査の対象となっている主な生体成分をとりあげ、主としてそれらの化学的分析法について紹介する。
●一般目標(GIO)
 本授業では、薬学研究や臨床現場で分析技術を適切に応用するために、代表的な分析法の基本的知識と技能を修得することを目的とする。
授業の方法
教科書を用いて、主に講義形式で行う。
●準備学習や授業に対する心構え
予習は必要ないが、復習は必要である。
●オフィス・アワー 
時間:不在のとき以外は随時
場所:B棟4階 生体分析化学第2研究室
成績評価法
定期試験(90%)、平常点(10%)とする。
教科書
書名 著者名 出版社名
『新版 臨床化学(第2版)』 伊藤 啓、片山善章、長村陽一 (編) 講談社
参考書
書名 著者名 出版社名
『ガイドライン対応 臨床検査知識の整理 臨床化学』 新臨床検査技師教育研究会 (編) 医歯薬出版
『薬学生のための臨床化学』 後藤順一、片山善章 (編) 南江堂
『臨床化学−要点−(第3版)』 荻 三男 近代出版
授業計画
項目 授業内容
1 臨床化学分析概論 臨床化学分析で用いられる主な分析法を挙げることができる
2 正常値と精度管理 臨床分析における精度管理および標準物質の意義を説明できる
3 生体試料の取り扱い 生体試料の保存、前処理について説明できる
4 酵素を用いる分析法 酵素を用いた代表的な分析法の原理を説明できる
5 免疫測定法(1) 免疫測定法の種類と原理について説明できる
6 免疫測定法(2) 免疫測定法の種類と原理について説明できる
7 無機物質の分析法 無機物質の分析法について説明できる
8 タンパク質の分析法 タンパク質の分析法について説明できる
9 非タンパク性含窒素化合物の分析法 非タンパク性含窒素化合物の分析法について説明できる
10 糖質の分析法 糖質の分析法について説明できる
11 脂質の分析法(1) 脂質の分析法について説明できる
12 脂質の分析法(2)
酵素の分析法(1)
脂質の分析法について説明できる
主な酵素の分析法について説明できる
13 酵素の分析法(2) 主な酵素の分析法について説明できる
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薬科学卒業演習  [Exercises of Pharmaceutical Sciences]

開講情報
4年次 後期 薬科学科:0.5単位 必修
担当教員
教授 石田 寿昌    
備考
授業の目的と概要
 大学院薬科学研究科修士課程進学を前提とした卒業演習を行う。修士課程での研究テーマについて、その予備段階として本演習を位置づけ、まず、研究テーマの学術的意義・重要性、世界での研究進展状況について学ぶ。ついで、本演習を有意義なものとするため、教員・修士課程学生の指導のもと、具体的な研究課題について実験を行い、その結果をまとめ、効果的なプレゼンテーションの作成と質疑応答のためのテクニックを演習形式を通して養う。
●一般目標(GIO)
 研究成果を整理して発表できるようになるために、プレゼンテーションおよび質疑応答の基本的知識、技能、態度を習得する。
●到達目標(SBOs)
1.研究課題に関する内容を時間内で発表できる。
2.研究室のセミナーなどで得られた意見を、統合して発表できる。
3.質問に対して適切に応答できる。
4.他者のプレゼンテーションに対して、優れた点および改良点を指摘できる。
授業の方法
関連論文の読解、実験を含む演習形式で行う。
成績評価法
実験態度、研究発表、質疑応答などから総合的に評価する。
授業計画
項目 授業内容
1 研究課題の理解 関連論文の読解
2 実験予備 課題研究を行うための基礎技術の習得
(遺伝子組み換え技術)
3 実験予備 課題研究を行うための基礎技術の習得
(分子間相互作用の測定技術)
4 実験・演習 具体的な研究課題について実験する
5 実験・演習 具体的な研究課題について実験する
6 実験・演習 具体的な研究課題について実験する
7 実験・演習 具体的な研究課題について実験する
8 結果および考察 研究成果についての学術的意義を考察する
9 結果のまとめ 研究成果をまとめる
10 プレゼンテーション 研究成果を発表する
11 報告 研究結果を論文形式でまとめる
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臨床薬物動態学  [Clinical Pharmacokinetics]

開講情報
4年次 後期 薬学科:1.5単位 必修(☆印は担当代表者)
担当教員
☆ 教授 掛見 正郎 教授 田中 一彦 准教授 井尻 好雄
講師 宮崎 誠    
備考
授業の目的と概要
 薬物治療では、適切な診断に基づき治療薬が選択され、患者に適した投与方法や投与量が決定される。しかし、その治療効果は患者毎に異なるため、患者の様子を観察しながら投与量などを調節しなくてはならない。このとき、薬剤師に求められるのは、薬物の体内動態と患者の生理的および病理的変化との関係に基づき投与方法や投与量を変更できる能力である。
 臨床薬物動態の概念は、個々の患者における客観的かつ合理的な薬物治療、すなわちテーラーメイド治療を遂行する上で薬剤師をはじめ医療関係者に必要であるばかりでなく、治験(第I〜III相臨床試験)における薬物動態を適切に解釈、推測する上で臨床開発従事者にも欠くことができない。
 本講座の前半では、体内動態の変動要因、集団における薬物動態の解析と個別の体内動態の推定(ポピュレーションファーマコキネティクス:PPK)、薬物動態と薬理効果との速度論的解析(PK-PD)と評価、薬物による時間治療について解説する。後半では、治療的薬物モニタリング(TDM)および薬物動態と薬理効果・重篤副作用や薬物相互作用との関連性について事例をあげ解析することで、臨床薬物動態の基礎理論から実際の臨床応用までを学ばせるものである。
●一般目標(GIO)
 薬物治療の個別化に関する基本的知識を習得し、個々の患者に応じた投与計画の立案を目指す。
授業の方法
教科書あるいはプリント等を用いた講義形式で行う。必要に応じてパワーポイントを用いることもある。
●準備学習や授業に対する心構え
PPKの分野では、統計学的な用語と内容が非常に多い。授業までに4年生前期科目「薬物動態学3」の復習とあわせて、「数理統計学」(2年生科目)と「生物統計学演習」(3年生科目)の復習は必須である。
数理統計学分野) 平均と分散、母集団と母集団分布、推定値、正規分布、カイ二乗分布、帰無仮説、対立仮説、棄却域、有意水準、確率変数、確率分布、確率密度関数、最尤原理
生物統計学演習分野) 相関、回帰曲線
●オフィス・アワー
前半) B棟2階/薬剤学研究室(月〜金の10:00〜18:00 但し会議等で不在のときもあります)
後半) B棟2階/臨床薬剤学研究室(月〜金の16:30〜17:30 但し会議等で不在のときもあります)
成績評価法
定期試験・課題演習ならびに出席状況より総合的に評価する。
教科書
書名 著者名 出版社名
前半) 『広義 薬物動態学』 掛見正郎 (編集) 京都廣川書店
後半) 『実践処方例とその解説』 田中一彦・井尻好雄・荒川行生 (監修) じほう
授業計画
項目 授業内容
1 体内動態と変動要因1 体内動態に対する変動要因の影響を薬物の特性に基づいて分類できる。
【SBO15-(3)-5-1】
2 体内動態と変動要因2 体内動態に対する変動要因の影響を評価・推定でき、投与設計に応用できる。
【SBO15-(3)-5-1】
3 母集団薬物動態解析1 ・集団の解析法を説明できる。
・NONMEM法における個体間変動と個体内変動の考え方を説明できる。
【SBO15-(3)-5-2】
4 母集団薬物動態解析2 ・NONMEM法による解析結果の妥当性評価を説明できる。
・ベイズ推定法を説明できる。
・ベイズ推定値の意味を説明できる。
【SBO15-(3)-5-2】
5 PK-PD解析とその評価1 薬物の体内動態と効果の速度論的な解析方法を説明できる。
【SBO15-(3)-5-3】
6 PK-PD解析とその評価2 薬物の体内動態と効果の関係を速度論的に評価できる。
【SBO15-(3)-5-3】
7 時間薬理学と時間治療 生体リズムおよび生体リズムを考慮した薬物の用法について説明できる。
【SBO15-(3)-5-4】
8 TDM総論 治療的薬物モニタリング(TDM)の意義を説明できる。
9 TDMと薬物相互作用(吸収) TDMと薬物相互作用(吸収)に関して説明できる。
10 TDMと薬物相互作用(分布) TDMと薬物相互作用(分布)に関して説明できる。
11 TDMと薬物相互作用(代謝) TDMと薬物相互作用(代謝)に関して説明できる。
12 TDMと薬物相互作用(排泄) TDMと薬物相互作用(排泄)に関して説明できる。
13 TDMと薬物副作用の考え方 重篤副作用とその初期症状に関して説明できる。
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薬物治療学2  [Clinical Pharmacology and Therapeutics 2]

開講情報
4年次 後期 薬学科:1.5単位 必修(☆印は担当代表者)
担当教員
☆ 教授 田中 一彦 教授 松村 人志 准教授 井尻 好雄
備考
授業の目的と概要
 病態時における各疾病における基礎知識を理解し、その上で各疾病に対する治療薬物およびその使用上の注意に関する知識を身に付けることを主眼とする。「薬の向こうにヒトがいる」ことを認識できるようにする。
●一般目標(GIO)
 疾病に伴う症状と臨床検査値の変化など的確な患者情報を収得し、患者個々また患者特性(新生児、小児、高齢者、妊婦等)に応じた薬の選択、用法・用量の設定および代表的医薬品の効能・効果、警告・禁忌・副作用、相互作用等を考慮した適正な薬物治療に参画できるようになるために、薬物治療に関する基本的知識と技能を習得することを目的とする。また、疑義照会の流れについても理解できることを目的とする。
授業の方法
教科書・プリント・スライドを用いて、主に質問形式で授業を行う。
●準備学習や授業に対する心構え
予習・復習を行うと共に、授業中に理解し、考える力を身に付けることを心構える。
●オフィス・アワー
月〜金16:30-17:30、B棟2階臨床薬剤学研究室・薬物治療学研究室。
成績評価法
定期試験の成績、小テスト、授業の出席状況と授業への貢献度等を総合的に評価する。
教科書
書名 著者名 出版社名
『最新薬物治療学』 赤池昭紀,石井邦雄,越前宏俊,金子周司 (編集) 廣川書店
『病気の地図帳(新版)』 山口和克 (監修) 講談社
参考書
書名 著者名 出版社名
『実践処方例とその解説』 田中一彦,井尻好雄,荒川行生 (監修) じほう
授業計画
項目 授業内容
1 2-6 総論 その2 代表的な症候と、生じる原因とそれらを伴う代表的疾患を説明できる
2 2-7 骨・関節・呼吸器 その1 骨粗鬆症・慢性関節リウマチ・気管支喘息等の代表的な疾患の病態生理を説明できる
3 2-7 骨・関節・呼吸器 その2 適切な治療薬およびその使用上の注意について説明できる(1)
4 2-7 骨・関節・呼吸器 その3 適切な治療薬およびその使用上の注意について説明できる(2)
5 2-8 消化器系 その1 消化性潰瘍・腸炎・肝炎等の代表的な疾患の病態生理を説明できる
6 2-8 消化器系 その2 適切な治療薬およびその使用上の注意について説明できる(1)
7 2-8 消化器系 その3 適切な治療薬およびその使用上の注意について説明できる(2)
8 2-9 内分泌・代謝 その1 甲状腺機能異常症・糖尿病・高脂血症等の代表的な疾患の病態生理を説明できる
9 2-9 内分泌・代謝 その2 適切な治療薬およびその使用上の注意について説明できる(1)
10 2-9 内分泌・代謝 その3 適切な治療薬およびその使用上の注意について説明できる(2)
11 2-10 血液・造血器 その1 貧血・白血病・播種性血管内凝固症候群等の代表的な疾患の病態生理を説明できる
12 2-10 血液・造血器 その2 適切な治療薬およびその使用上の注意について説明できる(1)
13 2-10 血液・造血器 その3 適切な治療薬およびその使用上の注意について説明できる(2)
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医薬品安全性学  [Drug Safety]

開講情報
4年次 後期 薬学科:1.5単位 必修・薬科学科:1.5単位 選択(☆印は担当代表者)
担当教員
☆ 准教授 大野 行弘 講師 河合 悦子  
備考
授業の目的と概要
「医薬品安全性学」では、医薬品開発の流れの中で実施される各種の安全性評価試験、代表的な薬物の副作用、器官毒性とその発現メカニズムなどについて学習する。各非臨床(安全性)試験の原理と評価方法、臨床試験(治験)の進め方、器官特異的に発現する毒性症状、副作用発現に影響する因子、解毒法などを理解し、医薬品の安全性評価に関する基礎知識を習得する。
●一般目標(GIO)
 医薬品の安全性評価、薬物の人への影響と代表的な副作用に関する基本的知識を習得する。
授業の方法
教科書、プリント、演習問題などを用いた講義形式の授業を行う。
●準備学習や授業に対する心構え
授業で行う演習問題などを利用し、3時間/週程度の予習・復習を行うこと。
●オフィス・アワー 
毎週月曜日午後0時30分〜2時 (但し、質問等あれば随時来訪可)
B棟3階 薬品作用解析学研究室 
成績評価法
原則として定期試験の成績により評価する。(ただし、授業への出席状況も考慮する場合もある)
教科書
書名 著者名 出版社名
『New医薬品の安全性学』 吉田武美、竹内幸一 (編) 廣川書店
参考書
書名 著者名 出版社名
『医薬品トキシコロジー』 佐藤哲男 ら(共編) 南江堂
授業計画
項目 授業内容
1 総論:薬の副作用、薬害、医薬品開発 ・薬物の主作用と毒性との関連、副作用/有害事象の違い、代表的な薬害について説明できる。
・医薬品開発の流れ、各プロセスを説明できる。
2 臨床試験(治験)と安全性情報 ・治験(臨床試験)がどのように行われるか、治験の意義と内容を説明できる。
・医薬品安全性情報の種類を挙げ、その位置づけ、用途を説明できる。
3 副作用の種類と非臨床試験1 ・非臨床試験(薬効薬理試験、安全性薬理試験、一般毒性試験、TK試験)の目的と実施概要、関連する副作用を説明できる。
4 副作用の種類と非臨床試験2 ・非臨床試験(遺伝毒性、発がん性試験、免疫毒性)の目的と実施概要、関連する副作用を説明できる。
5 副作用の種類と非臨床試験3 ・非臨床試験(生殖発生毒性試験、局所刺激性、依存性試験など)の目的と実施概要、関連する副作用を説明できる。
6 器官毒性と代表的な副作用1 ・肝臓、血液系に副作用を示す薬物を挙げ、代表的な副作用の症状、毒性発現機序を説明できる。
7 器官毒性と代表的な副作用2 ・腎臓、生殖器系血液系に副作用を示す薬物を挙げ、代表的な副作用の症状、毒性発現機序を説明できる。
8 器官毒性と代表的な副作用3 ・感覚器、皮膚に副作用を示す薬物を挙げ、代表的な副作用の症状、毒性発現機序を説明できる。
9 器官毒性と代表的な副作用4 ・呼吸器、消化器に副作用を示す薬物を挙げ、代表的な副作用の症状、毒性発現機序を説明できる。
10 器官毒性と代表的な副作用5 ・心臓、血管系に副作用を示す薬物を挙げ、代表的な副作用の症状、毒性発現機序を説明できる。
11 器官毒性と代表的な副作用6 ・末梢、中枢神経に副作用を示す薬物を挙げ、代表的な副作用の症状、毒性発現機序を説明できる。
12 毒性発現に影響する因子と
テーラーメイド医療
・薬物の作用発現・薬物動態に影響する遺伝的、年齢的、生理的素因について、例をあげて説明できる。
13 毒性発現と医薬品相互作用 ・薬物の副作用発現に影響する医薬品の相互作用について、例をあげて説明できる。
14 急性薬毒物中毒 ・代表的な急性薬毒物中毒について、原因薬物とその処置法を説明できる。
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コミュニティファーマシー  [Community Pharmacy]

開講情報
4年次 後期 薬学科:1.5単位 必修
担当教員
准教授 恩田 光子    
備考
授業の目的と概要
 本科目における講義は、「実務実習モデル・コアカリキュラム」のうちの「実務実習事前学習」で示されている講義項目の一部を構成する。日本の社会保障制度や国民医療費の動向などを理解した上で、地域における薬局の役割や具体的な業務内容を考究するとともに、コミュニケーションに関する資質向上をめざす。
●一般目標(GIO)
@公平で質の高い医療を受ける患者の権利を保障するしくみを理解するために、社会保障制度と薬剤経済の基本的知識を修得する。
A医療経済・薬業経済に関する意識・知識を高める。
Bコミュニティファーマシー(地域薬局)のあり方と業務を理解するために、薬局の役割や業務内容、医薬分業の意義、セルフメディケーションに関する基本的知識と、それらを活用するための基本的態度を修得する。
授業の方法
テキストと適時配付するプリントに沿って講義する。また、実務経験豊富な学外講師を招聘した講義を適宜展開する。
●準備学習や授業に対する心構え
網羅すべき範囲に比べ、講義時間が限られているため、講義中に十分説明できなかった部分や確認しておくよう指示した事項については、教科書や資料を用いて自習に努めること。
●オフィス・アワー 
随時(B棟3階 臨床実践薬学第二研究室)
成績評価法
定期試験80%、平常点20%(出席状況および毎回の講義終了時に行う確認テスト)に基づいて評価する。
教科書
書名 著者名 出版社名
『薬学生のための薬剤経済学』 恩田光子 他 廣川書店
『薬局管理の基本2』 上村直樹 他 羊土社
授業計画
項目 授業内容
1 社会保障制度 @日本における社会保障制度のしくみ
A社会保障制度の中での医療保険制度の役割
B医療保険の成り立ちと現状
C医療保険の種類・しくみ
D高齢者医療保健制度
2 国民医療費・薬剤経済 @国民医療費の動向
A医療費の内訳
B保険医療と薬価制度の関連
3 医薬分業 @医薬分業の歴史
A医薬分業の現状と将来展望
Bかかりつけ薬局の意義
4 薬局及び薬剤師と倫理 @薬局の形態及び業務運営ガイドライン
A薬剤師に関わる倫理規定
 薬局開設・薬局調剤・守秘義務等に関する規定、薬局開設者と管理薬剤師の役割と遵守事項 等
5 保険調剤 @健康保険法、国民健康保険法の概要
A保険薬剤師療養担当規則及び保険医療養担当規則
B保険薬局と保険調剤
6 薬局薬剤師の報酬を考える @調剤報酬体系および調剤報酬明細書(レセプト)
7 地域薬局の役割 @薬局マネジメントの基礎知識
A在宅医療及び居宅介護における薬局と薬剤師の役割
B介護保険制度のしくみ
C学校薬剤師
D休日/夜間体制、教育活動、災害時活動
8 薬局マネジメント @今後の薬局マネジメントの方向性
A薬局薬剤師の職能拡大に求められる資質とは
9 医薬品管理 @医薬品流通
A薬局における在庫管理、品質管理
B薬局製剤の意義
10 情報管理とコミュニケーション @患者情報、医薬品情報等の収集・管理
A服薬指導の法的・倫理的・科学的根拠とその意義
B薬歴管理の意義とその概要
C患者さんとのコミュニケーション
Dチーム医療とコミュニケーション
11 リスクマネジメント @「医療安全」の考え方
A薬剤師業務での事故事例とその原因
B特に注意を要する薬剤
12 セルフメディケーション(1) @地域住民のセルフメディケーションのために薬剤師が果たす役割
Aおもな一般用医薬品とその使用目的
13 セルフメディケーション(2) 漢方薬、生活改善薬、サプリメント、保健機能食品について
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臨床検査学  [Clinical Laboratory Medicine and Diagnostic Imaging]

開講情報
4年次 後期 薬学科:1.5単位 必修
担当教員
教授 藤田 芳一    
備考
授業の目的と概要
 医療は、古くは疾病による苦しみを取り去ることのみに主力がおかれていました。今日の医療は、臨床検査の目覚しい進歩によって、病態・疾病を正確に診断(diagnosis)することができるようになってきており、医療現場での臨床検査の地位は確立され、大きな役割を演じています。diagnosisの‘dia’は「とおして」、‘gnosis’は「知ること」を表しているように、診断とは、単に病名を決めるのではなく、病態・疾病の本態、全貌をくまなく知り尽くすことです。医師が正しい診断を下すには、患者の訴える自覚症状、診察することから得られる他覚症状に基づく診察診断学と、より客観的に、より正確にとらえる検査診断学の両者が重要で、この両者が車の両輪のような関係にあり、この2つが適切に行われてはじめて正しい診療が可能となります。したがって、臨床検査結果を正しく解釈することは、単に疾病の診断だけでなく、疾病の活動性や重症度の判定、経過の観察、予後の推測あるいは治療の効果などにも役立ちます。また、薬学教育が6年制になり、癌専門薬剤師やNST、ICTへ参画する薬剤師のような、これからの新しい時代の医療を担う質の高い薬剤師としても、更には患者とのコミュニティファーマシーの面などにおいても種々の臨床検査データを理解することが不可欠です。本講義では、臨床検査の基礎知識とその関連疾患・関連事項について、症例を多く取り入れながら、できるだけ平易に解説・講述する予定です。
●一般目標(GIO)
 疾患と関連する臨床検査項目・臨床検査値を理解する。
授業の方法
教科書・プリントを中心に、場合によりスライド、ビデオ等を使用します。
●準備学習や授業に対する心構え
基礎的な臨床検査値を復習・理解しておくこと
●オフィス・アワー 
月曜日〜金曜日のお昼の休み時間、臨床化学研究室。
教科書
書名 著者名 出版社名
『カルテの読み方と基礎知識』 長澤紘一、村田正弘 (監修) じほう
参考書
書名 著者名 出版社名
『ナースのための検査の話』 芦川和高 学研
『わかりやすい臨床検査』 高木 康 じほう
『薬剤師のための臨床検査の知識』 池田千恵子 じほう
『ナースのための基準値ハンドブック』 巽 典之 南江堂
授業計画
項目 授業内容
1 診療における臨床検査の位置づけ 診断学の基礎
2 バイタルサイン1 1)体温
2)血圧
3 バイタルサイン2 3)脈拍
4)呼吸
5)血液ガス分析
4 バイタルサイン3 6)酸塩基平衡
7)アシドーシスとアルカローシス
5 バイタルサイン4 8)意識
9)ショック
10)一次救命
6 バイタルサイン5 11)症例演習 その1 
7 検体検査と病態1 1)身体計測
2)尿検査
8 検体検査と病態2 3)血液学的検査
4)凝固・線溶系検査
9 検体検査と病態3 5)免疫学的検査 
10 検体検査と病態4 6)生化学的検査 その1
 6-1.タンパク質  6-2.逸脱酵素
11 検体検査と病態5 6)生化学的検査 その2
 6-3.アイソザイム 6-4.電解質
12 検体検査と病態6 6)生化学的検査 その3
  6-5.腫瘍マーカー
7)便検査
8)その他の検体検査
13 検体検査と病態7 9)症例演習 その2
14 生体検査と病態 1)心電図
2)肺機能検査
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薬学総合演習1  [Exercises in Comprehensive Pharmaceutical Sciences 1]

開講情報
4年次 後期 薬学科:1単位 必修
担当教員
教授 土井 光暢    
備考
授業の目的と概要
 4年間に修得した全ての薬学関連科目を復習します。それによって、身につけた各分野の基本知識を再確認し、整理することを目標とします。
●一般目標(GIO)
 実務実習を開始してもよいレベルの基本的な薬学知識を身につける。
授業の方法
各分野の教員が演習形式で行います。
具体的な回数、内容、担当者は後期・開講前に発表します。
●準備学習や授業に対する心構え
演習では重要問題の解説が中心になるので、広範囲の復習を行うためには自己学習が不可欠です。特に、履修してから時間が経過している基礎科目については重点的に復習するよう心がけて下さい。
●オフィス・アワー 
「薬学総合演習1」については、平日にB棟4階・分子構造化学研究室で随時お答えします。各演習内容については担当者のオフィス・アワーを参照して下さい。
成績評価法
出席状況、演習試験の成績に、体験テスト及びCBTの結果を加味し、総合的に評価します。
教科書
書名 著者名 出版社名
各担当者が作成するプリント等
授業計画
項目 授業内容
1 演習C1 熱力学、反応速度論などの基本的知識を修得する。
2 演習C2-4 化学物質をその性質に基づいて分析できる基本的知識を修得する。
3 演習C4 代表的な反応、分離法、構造決定法などについての基本的知識を修得する。
4 演習C5-7 有機合成法の基本的知識を修得する。
5 演習C8 生命体の成り立ちを個体、器官、細胞レベルで理解するための基本的知識を修得する。
6 演習C9,10 細胞の機能や生命活動を支える分子の役割についての基本的知識を修得する。
7 演習C11,12 栄養と健康、現代社会における疾病とその予防に関する基本的知識を修得する。
8 演習C13 代表的な薬物の作用、作用機序、および体内での運命に関する基本的知識を修得する。
9 演習C14 薬物治療に関する基本的知識と技能を修得する。
10 演習C16,17 薬物と製剤材料の物性、医薬品への加工、および薬物送達システムに関する基本的知識を修得する。
11 演習C18 薬学を取り巻く法律、制度、経済および薬局業務に関する基本的知識を修得する。
12 演習A,B ヒューマニズムに関する基本的知識を修得する。
13 演習D1 調剤および製剤、服薬指導などの薬剤師職務に必要な基本的知識を修得する。
14 総合学習
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薬学総合演習2  [Exercises in Comprehensive Pharmaceutical Sciences 2]

開講情報
4年次 後期 薬学科:1単位 必修
担当教員
教授 荒川 行生    
備考
授業の目的と概要
 本科目は、主に「実務実習モデル・コアカリキュラム」のうちの「実務実習事前学習」で示されている演習および実習の項目(一部)に基づいてこれを行うもので、薬学科5年次で行われる「病院・薬局実務実習」のための準備学習となることを目的とする。授業では、調剤、薬剤交付・服薬指導、リスクマネジメントなどについて、講義および実習と組み合わせた総合的な演習を行う。
●一般目標(GIOs)
@事前学習に積極的に取り組むために、病院と薬局での薬剤師業務の概要と社会的使命を理解する。
A病院・薬局における医薬品の管理と供給を正しく行うために、内服薬、注射剤などの取扱い、および院内製剤・薬局製剤に関する基本的技能を修得する。
B医療チームの一員として調剤を正確に実施できるようになるために、処方せん授受から服薬指導までの流れに関連する基本的技能、態度を修得する。
C処方せん上の問題点が指摘できるようになるために、用法・用量、禁忌、相互作用などを含む調剤上注意すべき事項に関する基本的技能、態度を修得する。
D患者の安全確保とQOL向上に貢献できるようになるために、服薬指導などに関する基本的技能、態度を修得する。E薬剤師業務が人命にかかわる仕事であることを認識し、患者が被る危険を回避できるようになるために、医薬品の副作用、調剤上の危険因子とその対策に関する基本的技能、態度を修得する。
F病院・薬局における医薬品の管理と供給を正しく行うために、注射剤の取扱いに関する基本的技能を修得する。
G病院実務実習、薬局実務実習に先立って大学内で行った事前学習の効果を高めるために、調剤および服薬指導などの薬剤師職務を総合的に実習する。
授業の方法
専用の学内施設においてグループ別に演習・実習を行う。授業内容の順序はグループにより異なる(初回の授業で説明する)。
●準備学習や授業に対する心構え
@実際の医療現場で行われる実務実習の準備学習であることをよく理解し、実践的な技能および技術的態度の修得はもとより、医療人および実習生としてあるべき態度について、その涵養に努めること。
A演習や実習の裏づけとなる知識について、適宜、その修得および確認を行いながら臨むこと。
●オフィス・アワー 
随時(B棟3階 臨床実践薬学研究室)
成績評価法
学習態度、出席状況、適宜の小テスト・レポート、および演習試験の結果に基づいて総合的に評価する。
教科書
書名 著者名 出版社名
『薬剤師手技の理論と実践』 荒川行生、恩田光子 他 京都廣川書店
参考書
書名 著者名 出版社名
『実務実習事前学習テキスト』 荒川行生 他 ネオメディカル
『病院薬局研修ガイドブック』 黒川信夫 (監修) ハイサム
『ビジュアル薬剤師実務シリーズ1・薬局調剤の基本』 上村直樹・下平秀夫 (編) 羊土社
『ビジュアル薬剤師実務シリーズ2・薬局管理の基本』 上村直樹・下平秀夫 (編) 羊土社
『ビジュアル薬剤師実務シリーズ3・病院調剤と医薬品管理の基本』 阿部宏子 (編) 羊土社
『ビジュアル薬剤師実務シリーズ4・病棟業務の基本』 阿部宏子 (編) 羊土社
授業計画
項目 授業内容
1 第1-5細目
調剤室業務
@代表的な処方せん例の鑑査を行うこと(シミュレート)ができる(実習)。
A処方せん例に従って、計数調剤をシミュレートできる(実習)。
B処方せん例に従って、計量調剤をシミュレートできる(実習)。
C調剤された医薬品の鑑査をシミュレートできる(実習)。
D処方せんの鑑査の意義とその必要性について討議する(演習)。
2 第6-8細目
疑義照会
@疑義照会をシミュレートする(実習・演習)。
A処方せんの問題点を解決するための薬剤師と医師の連携の重要性を討議する(演習)。
3 第9細目
特別な医薬品の取扱い
特別な配慮を要する医薬品について、その管理と取扱いをシミュレートできる(実習)。
4 第10-12細目
副作用
代表的な医薬品の副作用の初期症状と検査所見を具体的に説明できる(演習)。
5 第13-18細目
服薬指導
@代表的な医薬品について、適切な服薬指導ができる(演習)。
A共感的態度で患者インタビューを行う(演習)。
B患者背景に配慮した服薬指導ができる(演習)。
6 第19-21細目
無菌操作
無菌操作の原理(手洗いを含む)を説明し、基本的な無菌操作を実施できる(実習)。
7 第22細目
チーム医療
@医療チームの構成や各構成員の役割、連携と責任体制を説明できる(講義)。
Aチーム医療における薬剤師の役割を説明できる(講義)。
8 第23-27細目
リスクマネジメント
@誤りを生じやすい調剤例を列挙できる(演習)。
Aリスクを回避するための具体策を提案する(演習)。
B事故が起こった場合の対処方法について提案する(演習)。
9
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特別研究(後期)  [Special Laboratory Works, Practice in Applied Pharmaceutical Sciences]

開講情報
4年次 後期 薬科学科:6単位 必修
担当教員
備考
授業の目的と概要
 未知の自然科学に挑戦する手法を修得するため、その一手段として配属先の教員の指導のもとで薬学関連のテーマで基礎研究および応用研究を実施する。 
●概要
 4年次後期では、4年次前期で修得した研究活動に参画するために必要な基本的知識、技能、態度に基づいて得られた研究成果を更に発展させ、新しい知見を見出す能力を涵養する。また、その過程において、創造の喜びと研究の醍醐味を体験することができる。
●一般目標(GIO) 
 研究を自ら実施できるようになるために、研究課題の達成までのプロセスを体験し、研究活動に必要な知識、技能、態度を修得する。
●到達目標(SBOs) 
 1.研究課題に関連するこれまでの研究成果の問題点を抽出できる。
 2.研究課題に関連する論文を読み、理解できる。
 3.実験計画を立て、実験を実施できる。
 4.研究の結果をまとめることができる。
 5.研究の結果を考察し、評価できる。
 6.研究の結果を発表し、質疑応答ができる。
 7.研究の成果を報告書や論文としてまとめることができる。
授業の方法
文献調査、演習並びに実験
成績評価法
特別研究成果のプレゼンテーションおよび報告書に基づき、総合的に評価する。

教育研究グループ
担当教員
研究テーマ
薬品物理化学
教授 石田 寿昌
准教授 友尾 幸司
講師 尹 康子
(1) 遺伝情報翻訳開始反応機構の解明 
遺伝情報を読みとり、タンパク質の生合成を開始させるのに必要な蛋白質や、その反応を制御する翻訳調節因子等の一連の蛋白質の立体構造をX線結晶構造解析法等により解析し、その生理機能の仕組みを分子レベルで明らかにして翻訳開始反応機構を解明する。 
(2) 認知症に関与するタウ蛋白質の構造と機能の解明ならびに認知症治療薬の開発
アルツハイマー痴呆の原因物質はタウ蛋白質の脳中での不溶性沈着形成がある。本来可溶性のタウ蛋白質が不溶性になるメカニズムを、種々の分光学的方法による構造解析を駆使して解明する。
(3) 生体高分子の構造機能解析
Na-Ca交換系タンパク質、糖輸送系タンパク質、ユビキチンープロテアソーム系タンパク質などの非常に重要な機能を有する各タンパク質の立体構造をX線結晶構造解析法等により解明し、分光学的手法も併せて構造と機能の相関を解析する。
(4) 生理活性物質、特にC−末端アミド化ペプチドの構造と機能に関する研究
生体内に存在しているペプチド、特にC−末端部分がアミド化されたペプチドには極めて特異な生理活性をしめる化合物が多く存在している。なぜ生理活性の発現にC−末端アミド化が必要かを解明するために、それらの立体構造をNMRやX線などを用いて解析し、その機能との相関について調べる。そして、より高活性な分子を設計する。 
(5) 酵素阻害剤の分子設計
生体反応の維持に不可欠な酵素は、その機能の異常亢進によって重篤な疾病を引き起こす。それゆえ、標的酵素に選択特異的な低分子阻害剤を開発することは、その疾病治療に重要です。研究室ではトリプシンを始めとするセリンプロテーアーゼ、パパインやカテプシンなどのセリンプロテアーゼに対する阻害剤を分子設計している。これまでにカテプシンBの立体構造の解析から、その基質結合ポケットの特異性を明らかにして、それにジャストフィットする阻害分子を設計し、その結果として、選択特異的な阻害剤としてCA074(IC50=2nM)の開発に成功している。このように、種々の構造生物学的、構造化学的手法を駆使して、生体内で重要な役割を果たしている酵素構造を明らかにし、それに特異的な阻害分子の開発に取り組んでいる。
生化学
准教授 井上 晴嗣
講師 藤井 忍
(1) リン脂質加水分解酵素の触媒機能の解明
リン脂質加水分解酵素を生体から精製、もしくは、大腸菌を用いた発現系を構築して精製し、酵素反応速度論に基づいて種々の実験を行うことにより、どのような反応機構で酵素が基質に作用するのかを明らかにする。
(2) ホスホリパーゼA2阻害タンパク質の構造と阻害機構の解明
本研究室で発見した3種類のホスホリパーゼA2阻害タンパク質について、大腸菌による組換えタンパク質の大量発現とX線結晶解析、部位特異的変異体を用いたホスホリパーゼA2との相互作用の解析などについて検討する。
(3) ロイシンリッチα2グリコプロテイン(LRG)の機能解明
ほ乳類の血液中に存在するLRGは毒ヘビ血液中に存在するホスホリパーゼA2阻害タンパク質と相同性を示す。最近LRGの内在性リガンドがシトクロムcであることを見いだしたが、その生理的な意味についてはわかっていない。そこで、組換えLRGタンパク質の発現系を構築するとともに、LRGノックアウトマウスを作製して、LRGの生理的機能を解明する。
微生物学
教授 辻坊 裕
講師 宮本 勝城
助教 土屋 孝弘
(1) 環境微生物:バイオマスの有効利用を目的とするキチンおよびキシラン分解機構に関する分子生物学的研究 
(1) 海洋細菌のキチン分解機構に関する分子生物学的研究 
(2) 好熱性放線菌のキチン・キシラン分解機構に関する分子生物学的研究
(3) 海洋細菌および好熱性放線菌のドラフトゲノム解析
(2) 病原微生物:感染症治療薬の開発を目的とする病原微生物による疾病発症機構に関する分子生物学的研究 
(1) 病原細菌の宿主生体中における生存および増殖機構の解明
(2) 病原細菌の病原性発現に関与するシグナル伝達機構  
(3) 病原細菌に対する免疫応答の解析
薬品分析化学
教授 三野 芳紀
講師 齊藤 睦弘
講師 佐藤 卓史
(1) 環境汚染物質の分解・無毒化に関する研究
・キノコ菌や化学反応(鉄―過酸化水素試薬など)を用いて、ダイオキシン・PCBの分解法を開発する。
・植物を利用した環境修復法を開発する。制がん剤シスプラチンの作用機序に関する研究
(2) 身近にある有害物質に関する研究
・環境、食品中の有害物質(有機スズ類、重金属)の分析などを行う。
・有害物質を体外に排泄させる化合物を探索する。
(3) 生体の鉄取り込み機構に関する研究
・蛍光菌及び水質汚濁を引き起こす藻類の鉄取り込み機構を解明する。
・食物中に含まれるミネラルの化学形態分析を行う。
・鉄の毒作用を調べるとともに、その毒作用を抑制するキレート剤を探索する。
(4) 植物タンパク質の構造に関する研究
・フェレドキシンの一次構造解析により、植物の類縁関係を調べる。
・ペルオキシダーゼの構造と有害物質分解活性の関係を調べる。
(5) シスプラチンおよび関連白金錯体と核酸との相互作用を種々の方法で解析すること、並びに培養がん細胞の状態や機能の変化を生物化学的に解析することにより、アポトーシス誘導を含む作用機序を明らかにするとともに、より優れた制がん剤を開発する。
(6) セレン含有化合物に関する生物無機化学的研究
セレンを含む化合物の合成、分析および抗がん活性、抗酸化活性等の生物活性の検索を行うことにより、有用なセレン化合物を開発するとともに、セレンが必須元素として生体内で多彩な機能を発現する機構を解明する。
(7) 生理活性を有する金属錯体を認識するモノクローナル抗体の調製と応用
Gly-His-Lys-Cu2+のように生理活性を示す金属錯体について、錯体と配位子とをそれぞれ個別に認識するモノクローナル抗体の作成を試み、それらの抗体を対象錯体の生体内での挙動や活性発現機構等の解析に応用する。
(8) 環境中の超微量元素の分析法の開発
生物試料や環境試料中に存在する超微量元素を分離・濃縮し、分析する新しい方法を開発する。
分子構造化学
教授 土井 光暢
助教 浅野 晶子
(1) 両親媒性ペプチドの立体構造と機能
天然に見出されるペプチドで細胞膜に作用点をもつ一群は、疎水性・親水性という単純な物性を組み合わせることで活性を発現する。これらの構造と機能の関係を調べる。
(2) コンホーメーションコントロールについて
生理活性を有するペプチドの中には、その立体構造がレセプターとの結合に大きな影響を与えることがある。これらのペプチドに化学修飾を行うことで、立体構造を自由に変化させ、さらには活性をもコントロールすることで、アゴニスト、アンタゴニストの開発を行う。
(3) 自己会合能をもつペプチドのβシート構造とゲル化能について
2〜20の炭素鎖で架橋したアミノ酸またはペプチドは、溶媒をゲル化させる機能を有する。この機能と自己会合したβシート構造の関連についてナノスケールでの解析を行う。
有機薬化学
教授 春沢 信哉
講師 宇佐美 吉英
(1) ヒスタミンH3及びH4-レセプターアンタゴニストの創製  
脳内に広く存在するヒスタミンH3-レセプターをブロックする化合物は、アルツハイマー病などの認知症治療薬として期待される。一方、ヒスタミンH4-レセプターは、2000年に発見されたばかりで、特異的なアゴニスト、アンタゴニストはほとんどなくその創製による薬理学的機能の解明が期待されている。当研究室では、2003年に最初のヒスタミンH4アゴニスOUP-16を発表し、さらに有効なH3,H4アゴニスト、アンタゴニストの創製に取り組んでいる。
(2) エストラジオール(E2)とイミダゾールを含む化合物の合成とその薬理的評価
乳癌はE2依存性であり、イミダゾールは、医薬品や生理活性物質に多く見られる。それらを組み合わせることで新規の抗腫瘍化合物を目指す。
(3) イソチオウレアの新規合成法の開発と医薬品への応用
イソチオウレアを含む化合物は、NOS阻害剤、抗癌剤、抗HIV阻害剤、H3アンタゴニストなど多彩な生理活性を示す。最近当研究室では、イソチオウレアの効率的新規合成法を独自の手法で開発することに成功し、現在それを生かした医薬品への応用について研究している。
(4) RNA合成ユニット、アミダイト化合物の合成研究とリボザイムの反応機構解明への応用
リボザイムの発見以来、RNAは多彩な機能を持つことが明らかとされた。当研究室では、イミダゾールC-ヌクレオシドを含むRNA合成ユニットであるアミダイト化合物を合成し、他のグループとして共同してリボザイムの自己切断活性の反応機構を解明するプローブ開発を行っている。
(5) 制がん剤の開発を目指した海洋由来天然有機化合物の合成
海洋由来抗腫瘍天然物の全合成ならびにその関連化合物の合成を行い、制がん剤の創製を目指すとともにその他生理活性についても検討する。また、その際必要となる新規な有機合成反応の開発についても検討する。
(6) 美白作用を有する薬物の開発
海洋由来真菌代謝物であるシクロペンテノン型チロシナーゼ阻害剤の全合成とその誘導体合成ならびに活性の最適化について研究する。
(7) 有機金属化合物を活用した官能基変換反応の開発
医薬品を社会に安定供給するために、プロセス化学を指向した新たな反応剤の創製を機軸とする、高効率的な官能基変換反応の開発を目指す。
機能分子創製化学
教授 浦田 秀仁
講師 和田 俊一
(1) 1.鏡像体核酸の合成とその機能性分子素子としての応用
DNAやRNAは構成成分として光学活性なD型リボースを有する。その鏡像体であるL型リボースは天然には存在せず、L型リボースから成る核酸は生体内の核酸分解酵素に認識されないことから優れたな安定性を有する。このような鏡像体核酸の生体内安定性を利用して抗HIV剤や各種バイオセンサーなどへの応用を検討している。
(2) 2.金属イオンが二本鎖DNAの安定性および複製反応に及ぼす影響
DNAは、核酸塩基間の水素結合を介して二重らせん構造を形成する。一方で、核酸塩基は様々な金属イオンと結合するという性質を持ち、近年、金属イオンを介した塩基対を形成することも報告されている。当研究室では、様々な金属イオンと核酸塩基の組み合わせで形成され得る塩基対の安定性やDNAポリメラーゼによる複製反応に及ぼす影響を調べている。
(3) 3.糖部修飾核酸の合成法の開発とRNA干渉など生体反応制御分子としての応用
アンチセンス法やRNA干渉法は特定の遺伝子発現を抑制する方法で、疾病の治療や遺伝子のノックダウンに応用されている。しかし、効果的に作用を発揮するには生体内の各種分解酵素に対する安定性が重要となる。そこで、糖部修飾核酸の合成法を開発し、生体内で安定性向上を目指した核酸アナログの合成とそのin vitroでの遺伝子発現抑制効果の検討を行っている。
(4) 4.二重鎖DNAを不斉源とする不斉合成法の開発
DNAの二重らせん構造は不斉場を形成しており、不斉(立体選択的)合成を行う際の不斉源となり得る可能性がある。そこで、不斉リガンドとして種々の短鎖DNA断片を化学合成し、二重鎖DNA上での不斉合成反応について検討を行っている。
(5) 5.RNAの化学進化とホモキラリティーの確立過程のモデル構築
地球上生物の核酸を構成するリボースは例外なくD型であるが、原始地球上で非生物的に合成されたヌクレオチドはラセミ体であったと考えられている。このラセミ体からのL型ヌクレオチドの淘汰が生命誕生に必須であったと考えられているが、その過程は生物学に残された大きな謎とされている。当研究室ではL型ヌクレオチドを化学合成し、その化学的性質の観点から、この「大きな謎」を解明する糸口をつかむべく取り組んでいる。
(6) 6.細胞内移送能を有するキャリアペプチドの開発
タンパク質、核酸、多糖類などの極性高分子化合物は、疎水性である細胞膜を容易に通過し、細胞内に入ることができない。これらの分子を細胞内に移送する機能を有するペプチドを設計・合成し、そのin vitro細胞評価を行っている。
(7) 7.キャリアペプチドの核酸医薬品細胞内デリバリーツールとしての応用
アンチセンスやsiRNAなどの遺伝子治療に用いられる核酸分子とキャリヤペプチドとの複合体の効率的合成法を検討している。さらに、その複合体の細胞膜透過性や遺伝子のノックダウン効果などのin vitro細胞評価を行っている。
(8) 8.ポリフェノール類の合成
ポリフェノール類は、生活習慣病の予防、抗がん、抗菌、抗ウィルス作用などの多様な生理活性が報告されている。酸化的フェノールカップリングを用いてポリフェノール類の効率的合成法を確立し、合成した種々のポリフェノール類の生理活性評価を行っている。
医薬品化学
教授 田中 麗子
講師 山田 剛司
(1) ブラジル産植物アンデローバ (Carapa guianensis)、マラクジャデポ (Passiflora quadrangularis)の新規活性物質の絶対構造
(2) 白樺を侵食する腐朽菌カバナアナタケの産生するトリテルペンの化学構造
(3) 創薬を目的としたmolecular hybridizationに関する研究
本研究室で発見したリード化合物と異なる構造を持つ化合物を組み合わせ、優れた活性物質を見出す。
(4) 上記化合物の生理活性
in vitro, in vivo発がんプロモ−ション抑制活性、P388, HL-60に対する増殖阻害活性、細胞接着阻害活性
(5) 海洋生物由来菌類の産生する新規細胞毒性物質に関する探索研究
生薬科学
教授 馬場 きみ江
准教授 谷口 雅彦
講師 芝野 真喜雄
(1) セリ科、ジンチョウゲ科植物の抗腫瘍活性成分の探索および構造解析に関する研究
(2) 植物中のグルコシダーゼ阻害活性成分の検索と特異的阻害剤の開発研究
(3) 抗HIV活性を指標としたガガイモ科由来のステロイド誘導体に関する研究
(4) ミカン科植物果実の抗アレルギー作用に関する研究
(5) 生薬・漢方製剤中の循環器系作用成分の探索に関する研究
生体機能診断学
准教授 大桃 善朗
助教 平田 雅彦
(1) 新規画像診断薬剤の開発研究
脳梗塞、アルツハイマー病などの脳神経疾患や、心筋梗塞などの心疾患の早期発見、治療効果の判定などを可能にする、新しい放射性画像診断剤の開発を主な目標に研究を行う。
(2) 脳神経疾患におけるレセプター、酵素の機能変化の画像解析に関する研究
これまでに当研究室で開発した画像診断剤と、脳神経疾患病態モデル動物などを用いて、これら疾患におけるレセプターや酵素機能変化の画像解析の可能性と、診断への応用について検討する。
(3) 癌の核医学的研究
培養癌細胞、担癌動物などを用いて、癌の形態のみならず質的診断を可能にする新規放射性画像診断剤の開発と、癌の内用放射線治療薬剤の開発研究を行う。
生体防御学
教授 天野 富美夫
講師 藤森 功
(1) マクロファージ活性化機構の研究
グラム陰性菌リポ多糖(LPS)およびDNAを用いたマクロファージの活性化機構を分子レベルで生化学的に明らかにする。
1)LPSによるマクロファージのアポトーシスの誘導とその調節機構の研究
2)マクロファージ活性化におけるプロスタグランジンE2(PGE2)のレセプターを介した調節機構の研究
3)マクロファージ活性化を指標にした抗炎症作用物質、免疫調節物質の探索研究
4)マクロファージの破骨細胞への分化誘導調節機構の研究
(2) 食中毒原因菌(サルモネラ、リステリアなど)の病原性発現機構の研究
マクロファージ細胞内で増殖するこれらの食中毒原因菌の病原性発現機構を細菌側の因子とマクロファージの応答性に焦点を当てて分子レベルで明らかにする。
5)サルモネラの新規病原性関連タンパク質、SEp22の発現調節機構に関する研究
6)サルモネラの新規病原性関連タンパク質、SEp22の構造と機能に関する研究
7)マクロファージの活性酸素、一酸化窒素による殺菌機構の研究
(3) 細菌のストレス応答機構に関する研究
大腸菌のATP依存性プロテアーゼの活性発現調節機構と基質タンパク質の相互作用を細菌のストレス応答と関連させて明らかにする。また、環境中の微生物の環境ストレス応答と宿主への感染による病原性の発現機構の関係を明らかにする。
8)遺伝子組換えSulAタンパク質を用いた、ATP依存性プロテアーゼLonの基質SulA分解調節機構の研究
9)ATP依存性プロテアーゼLonの活性発現調節機構の研究
10)好気的条件下における細菌の増殖と酸素ストレス応答の調節機構の研究
11)サルモネラの新規病原因子の研究
12)サルモネラのワクチンの開発に関する研究
(4) 内分泌撹乱化学物質(環境ホルモン)による免疫系の障害機構の研究
トリブチルスズ(TBT)などの内分泌撹乱化学物質が免疫系に及ぼす障害作用を細胞レベルで生化学的に研究し、感染症予防機構に対する影響を評価する。
13)マウスマクロファージの脂質代謝機能に及ぼすTBTの影響の研究
14)ヒト単球系細胞株U937の分化及び機能発現に対するTBTの影響とヒト乳中成分による調節機構の研究
15)TBTによる単球/マクロファージのカルシウムシグナリングとアポトーシスの誘導機構の研究
(5) 腎メサンギウム細胞の炎症応答機構の研究
ラット腎臓由来メサンギウム細胞のLPSや細菌由来DNAに対する応答性とその調節機構を明らかにする。
16)正常時および病態時の腎臓におけるメサンギウム細胞のToll-like receptor 9 (TLR9)の機能と発現調節機構の解析
17)糸球体腎炎の発症におけるメサンギウム細胞の機能に関する研究
(6) アラキドン酸とプロスタグランジンの代謝による細胞機能の調節に関する研究
マクロファージやメサンギウム細胞、上皮細胞等における炎症刺激や感染に対するアラキドン酸ならびにプロスタグランジンの代謝を解析し、その調節機構を研究する。
18)アラキドン酸代謝産物によるシグナル伝達機構のクロストークに関する研究
19)プロスタグランジンE2受容体分子の発現と機能に関する研究
(7) 発がんの制御に関する研究
がん遺伝子の発現調節、がん細胞に対する特異的な抗体の開発、及び免疫賦活化による発がんの制御を行う。
20)がん遺伝子の発現抑制とアポトーシスの誘導による発がん抑制
21)ヒトスキルス胃がん細胞に対する特異抗体の開発と診断・治療への応用
22)マクロファージ活性化・NK細胞活性化を介した免疫系の賦活化と発がん抑制
(8) プロスタグランジンの産生制御機構に関する研究
プロスタグランジンの産生を制御する分子メカニズムを明らかにする。
23)プロスタグランジン合成酵素の活性化と分解に関する研究 
24)プロスタグランジンE合成酵素の遺伝子発現調節機構の解明
(9) 脂肪細胞の成熟化制御機構に関する研究 
脂肪細胞の成熟化(脂肪滴蓄積)を制御するメカニズムを明らかにし、肥満を防止する薬剤を開発する。
25)プロスタグランジン類による脂肪細胞分化調節機構の解明
26)脂肪細胞の分化を調節する新規タンパク質の同定と解析
27)脂肪細胞で発現する新規プロスタグランジンF合成酵素の生化学的・分子生物学的解析
(10) 機能性RNAに関する研究 
タンパク質をコードしていないにもかかわらず転写されるnon-coding RNA(ncRNA)を同定し、機能を解明する。 
28)タンパク質の発現レベルを調節する新規ncRNAの同定と機能解析 
29)新規micro RNA (miR-648)の機能解明 
環境分子生理学
教授 藤本 陽子
准教授 佐久間 覚
(1) 活性酸素・過酸化脂質の生成と消去に関する研究
肝臓キサンチンデヒドロゲナーゼを精製し、本酵素の活性酸素産生型(キサンチンオキシダーゼ)への変換因子、ならびにその変換の抑制因子を追求することにより、生体内での活性酸素産生調節機構の解明を試みる。
(2) アラキドン酸由来生理活性物質の産生調節機構に関する研究
シクロオキシゲナーゼ1および2、リポキシゲナーゼの活性ならびに遺伝子レベルに対する各種生体内物質および薬物の影響を検討することにより、動脈硬化症や炎症性疾患の発症と進展の機構の解明ならびにその発症を防御する薬物の開発を試みる。
(3) 生活習慣病を誘発する肥満の分子機構に関する研究
培養細胞系およびin-vivoの系を用いて、脂肪細胞の増殖・分化における生体内調節機構を解明し、それを防御する薬物の開発を試みる。
(4) 糖尿病における酸化ストレスの発生と防御に関する研究
糖尿病における血中や尿中の8−ヒドロキシデオキシグアノシンを測定し、その病態下での酸化状態の把握と、さまざまな薬物を投与することにより酸化傷害の防御策や改善策を検討する。
(5) 肝臓および大腸における新規制がん剤の開発
肝臓癌あるいは大腸癌細胞の増殖に対する脂質関連物質の影響を細胞ならびに分子レベルで明らかにし、新規制がん剤の創製を試みる。
(6) 環境汚染物質の生体影響に関する研究
内分泌かく乱化学物質、多環芳香族炭化水素、重金属などの毒性発現機構の解明ならびにそれらの毒性に対する防御策や改善策を検討する。
病態分子薬理学
教授 松村 靖夫
講師 大喜多 守
(1) 内皮由来血管収縮ペプチド、エンドセリンの産生調節機構
ブタおよびヒトの培養血管内皮細胞を用い、エンドセリン産生調節機構について、遺伝子発現および転写調節機構の観点から検討している。
(2) 種々循環器疾患の発症と進展機構におけるエンドセリンの病態学的役割
おもにラットを用いて、高血圧、急性および慢性腎不全、虚血性心臓疾患および脳血管障害などの実験的モデル動物を用いて、病態の発症と進展における様々な生体因子の役割をエンドセリンを中心に、検討している。
(3) 腎交感神経活動とその調節機構
麻酔動物を用いて、腎交感神経活動・腎交感神経からのノルエピネフリン放出と腎機能変化におよぼす種々の生理活性物質、たとえばNO、さらには各種薬物の影響について検討している。
(4) 循環器疾患と性差
虚血性腎障害、血管肥厚並びに動脈硬化モデルなどを用いて、病態の発症・進展における性差メカニズムについて検討している。
(5) 虚血性腎障害におけるプロテオーム解析
腎虚血再灌流モデルにおけるプロテオーム解析から腎障害の発症・進展に関わるタンパク分子の同定を目指している。
(6) 抗酸化性機能性食品素材の新規生理活性に関する研究
セサミンの抗高血圧作用やフラバンジェノールの血流改善効果などのメカニズム解明を目指している。
薬品作用解析学
准教授 大野 行弘
講師 河合 悦子
(1) 薬品作用解析研究
中枢神経作用薬、腎臓作用薬などについて、その薬効薬理作用および副作用を評価し、作用メカニズムを解明する。
(2) 精神神経疾患の病態研究
統合失調症、抑うつ・不安障害、パーキンソン病、てんかん等の精神神経疾患を対象に、各種の疾患モデルを用いた病態研究を進め、臨床治療上の問題点を克服できる創薬コンセプトを提案する。
(3) 中枢ドパミンおよびセロトニン神経系の機能解析研究
精神・運動機能の調節における脳内ドパミンおよびセロトニン受容体の役割とその制御メカニズムを、行動薬理学、電気生理学、神経化学的手法を用いて解析する。
(4) 腎不全の病態・薬物治療研究
慢性腎不全モデル動物を用いて、腎間質線維化発症メカニズムを解析し、その病態の成り立ちや薬物療法のあり方を検討する。
生体機能解析学
教授 高岡 昌徳
講師 坂口 実
(1) 癌細胞の増殖に対する薬物の効果とそのメカニズム
乳腺癌あるいは胃癌細胞の増殖を抑制する新規な化合物を検索し、作用メカニズムを解明してその有用性を検討する。
(2) プロリルオリゴペプチダーゼの細胞生物学的役割
培養細胞の細胞周期制御におけるプロリルオリゴペプチダーゼの機能を解析し、細胞の増殖における本酵素の役割を解明する。
(3) 細胞の生存や傷害の保護および分化促進活性を有する化合物の探索
生薬や日常摂取する食品、機能性食品、サプリメントなどに含有されている化合物について、培養細胞の増殖・生存・分化・死に及ぼす影響を検討して、制癌作用や細胞死抑制作用または細胞機能を維持する効果を示すものを探索し、その有用性を検討する。
臨床薬剤学
教授 田中 一彦
准教授 井尻 好雄
助教 加藤 隆児
(1) 「医薬品適正使用のための研究」(ヒトにやさしい薬のための研究)
@ 炎症制御に関する研究
  ・敗血症ショックモデルに対するcapsaicinの抗ショック作用の検討
  ・Capsaicinの四塩化炭素誘発性肝障害に対する効果の検討
  ・Capsaicinの虚血再灌流後不整脈に対する効果の検討
(2) A 薬物相互作用に関する研究
  ・肝灌流モデルを用いたイリノテカン(抗癌薬)の代謝排泄ルートの研究
  ・シクロスポリン(免疫抑制薬)とプラバスタチン(抗高脂血症薬)の相互作用に関する研究
(3) B 重篤な副作用の発症機序の解明
  ・イリノテカン(抗癌薬)の致死的下痢の新たなる発症機序の解明
  ・薬物肝障害・劇症肝炎発症機序の解明
  ・テレメトリー心電図・MAP電極法・パッチクランプ法を駆使した
   torsades de pointes発生機序に関する研究
  ・NASIDsによる心筋梗塞発症機序の解明
臨床化学
教授 藤田 芳一
助教 山口 敬子
(1) 新規有機試薬の合成とその構造解析並びに分析化学への応用に関する研究
キサンテン系色素をはじめとする新規有機試薬の合成と精製について検討し、その特性、化学構造の解析並びに分析化学への応用などについて探索します。
(2) 金属錯体のキャラクタリゼーションに関する研究
生体関連化合物あるいは有機試薬と金属イオンとの金属錯体の性状及び構造などのキャラクタリゼーションについて解明します。
(3) 生体機能関連物質の高感度分析法の開発に関する研究
有機試薬、金属イオンとの錯体生成反応系を利用する無機(アルミニウムイオン、亜鉛イオン、過酸化水素など)あるいは有機(医薬品、タンパク質、核酸、糖など)生体機能物質の新規高感度分析法の開発とその応用などについて検討します。
臨床実践薬学
教授 荒川 行生
准教授 恩田 光子
(1) 生体成分の微量定量法の確立とその応用
(例)食欲関連ホルモンの微量定量と変動要因研究
(2) 薬物の微量定量法の確立とその応用
(例)抗菌薬・ステロイドホルモンの微量定量と薬物動態研究
(3) 眼薬理および薬物動態研究
(例)眼部薬物送達システムについての基礎的研究
(4) 社会薬学研究
(例)経済学的研究、疫学研究、リスク管理研究
薬剤学
教授 掛見 正郎
講師 岩永 一範
講師 宮崎 誠
(1) 薬物のPK-PD解析に基づいた最適投与計画の設計
薬物投与後の薬理効果の時間的変化は、薬物の生体内動態とは必ずしも一致しない。そこで薬物の生体内動態と薬理効果の時間的変化を数学的モデルを用いて関連づけ(PK-PD解析)、薬効の時間的推移の予測を行うことで、薬物のより安全で有効な(最適)投与計画の設計を行う。
(2) 日内変動を考慮した薬物の最適投与計画の設計
薬物に対する生体の反応(薬理作用)は、各種生体恒常系によって著しく影響を受けるが、これまでこれらを考慮した薬物投与計画の設定や、製剤設計はほとんど行われてこなかった。本研究はPK-PD解析の手法を用いて、これら生体恒常系の日内変動をも考慮に入れた、薬物の新しい最適投与計画の設定を行う。
(3) 難水溶性薬物の消化管吸収機構に基づいた新規脂質分散系DDS製剤の開発
近年、顕著に増加している難水溶性医薬品候補化合物は、脂質分散系製剤を用いれば消化管から吸収されることが知られているが、この吸収機構の詳細はまだ明らかにされていない。本研究は、これら機構を明らかにすることにより、より合理的な製剤化の方法を追究し新規脂質分散系DDS製剤の開発を行う。
(4) Pegylation技術を応用した難水溶性薬物の消化管吸収改善に関する研究
近年、タンパクやペプチド性薬物分子に水溶性高分子ポリエチレングリコールを結合させることにより生体内半減期の延長を可能とするPegylation技術が向上している。本研究では、Peglylationによる溶解性改善効果に着目し、水溶性薬物にPeglyationを行うことにより溶解性を改善し、消化管吸収性の改善をはかる新規DDS医薬品の開発を試みる。
(5) 小腸CYP3AとP-gp(P糖タンパク質)のinterplayによる薬物排出機構に関する研究
小腸上皮細胞にはP-gp及びCYP3Aが発現しており、両者は協調して薬物を小腸上皮から管腔内へと排出してしまう。本研究では、両者による協調的薬物排出機構を明らかにすることにより薬物経口投与後のバイオアベイラビリティ改善の方法を探索する。
(6) セリ科生薬含有フラノクマリンが小腸及び血液脳関門発現P-glycoprotein活性に及ぼす影響
キョウカツやビャクシに代表されるセリ科植物には、P-glycoprotein(P-gp)阻害活性を示すことが知られているフラノクマリン類が含有されている。そのため、これらを原料とする漢方医薬品とP-gp基質となる西洋薬を併用するとP-gp阻害により西洋薬の体内動態が変化する可能性がある。本研究はこれら両者を併用した際の小腸及び血液−脳関門(BBB)発現P-gpにおける相互作用を明らかにする。
(7) 小腸及び肝発現CYP3Aレベルに及ぼす体内脂質レベルの影響
小腸や肝に発現しているCYP3Aは種々の核内レセプターを介してそのレベルが制御されている。一方、胆汁中に含有される胆汁酸の中にはこの核内レセプターに結合しCYP3Aレベルを制御するものが存在することが知られている。本研究では高脂血症等、体内脂質レベルの上昇時における胆汁酸レベルの変動と小腸及び肝発現CYP3Aレベルの関係について検討することにより、高脂血症時におけるCYP3A基質薬物経口投与後のバイオアベイラビリティに及ぼす影響を明らかにする。
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