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異文化言語演習2  [Seminar in Cross-Cultural Communication 2]

開講情報
3年次 後期 1単位 必修
担当教員
備考
授業の目的と概要
 本ゼミでは、これまで培ってきた学力を基礎に、英語の文献を講読し、実用に耐える読書力を涵養する。国際化、グローバリゼーションと言われて久しいが、世界は確実に狭くなりつつある。言語力を一層確実なものし、異文化を正しく理解することの必要性は、ますます高まっている。
・開講するゼミはA,Bクラス、それぞれ8ゼミとする。
・1ゼミあたりの定員は20名(予定)とする。
・第1回目はゼミを紹介(登録)する機会とする。
・第2回目から、本格的にゼミを開始する。
●一般目標(GIO)
 人文科学、社会科学および自然科学などを広く学び、知識を獲得し、さまざまな考え方、感じ方に触れ、物事を多角的に見る能力を養う。見識ある人間としての基礎を築くために、自分自身についての洞察を深め、生涯にわたって自己研鑽に努める習慣を身につける。
●到達目標(SBOs)
 ゼミによりテーマが異なることから、以下に上げるすべて、もしくは一部を目標とする。
価値観の多様性が文化・習慣の違いから生まれることを、実例をあげて説明できる。
言語、歴史、宗教などを学ぶことによって、外国と日本の文化について比較できる。
人の行動や心理がいかなる要因によって、どのように決定されるかを説明できる。
宇宙・自然現象に幅広く興味を持ち、人とのかかわりについて説明できる。
地球環境を守る重要性を自らの言葉で表現できる。
クラス分けの決定
・学生はシラバスを参考に、希望するゼミを選ぶ。
・第1回目に希望するゼミに参加し、その場で登録する。
・人数が定員を超えるとき、登録者の決定は、その場での抽選による。
・抽選にもれた場合は、第2希望のゼミに行き、その場で登録する。
・さらに定員超過で抽選にもれた場合、所属ゼミが決定するまで、同じ手順を繰り返す。
担当者一覧
Aクラス Bクラス
加藤 義春   松島 哲久
楠瀬 健昭  中村 惠
桝矢 桂一   伊藤 信也 
藤本 幸治  東井 孝之
松島 哲久
楠瀬 健昭  中村 惠
桝矢 桂一   伊藤 信也 
藤本 幸治  東井 孝之
異文化言語演習2 開講クラス一覧(クラス)
担当者 テキスト・内容紹介
教授 加藤 義春 ●授業の目的と概要
H.Sigerist の古典的名著を読みながら、病気と文明・病気と社会の歴史について知見を深めてもらいたい。そして、そこから現在における病気と医療の問題を省察する手がかりが得られれば、幸いである。
●授業の方法
授業は演習形式で行い、毎回、4〜5名ずつ訳してもらって、それらについての読解の正誤を指摘し内容についての説明を補足する。
●準備学習や授業に対する心構え
毎回、テクストの予習と授業への集中が、肝要である。
●成績評価法
平常点(出席状況と報告内容=40点)と期末の授業内試験の点数(60点)を合計して、評価する。
●教科書  H.Sigerist,Civilization and Disease (Phoenix Ed.)
教授 松島 哲久 生命倫理・医療倫理関係の英語必須文献を講読する。
●授業の目的と概要
ケース・スタディを中心とした文献を扱い、医療倫理についての理解を深め、それを通して異文化理解の一環とすることができることを一般目標とする。できれば薬学・薬剤師の立場から皆でケースを検討し議論して行きたい。
●授業の方法
授業形式は、あらかじめ指名された人の訳をコピーしたものを使用して進め、指名されなかった学生諸君はいろんな質問を指名された人にして、全員が毎回何らかの形で授業に参加してもらう。
●準備学習や授業に対する心構え
他の人の訳をチェックできるように、よく発表を聴くこと。また英語の理解だけでなくその内容をしっかり理解できること。
●成績評価法
成績評価はその参加状況、レポート、授業内試験を総合して行う。
教授 楠瀬 健昭 ●授業の目的と概要
環境問題に関する古典的名著『沈黙の春』、第13章、第1章を読む。 
本書は、科学的な調査研究をもとに、有機塩素系殺虫剤や農薬などの化学物質による環境汚染を取り上げ、野生生物や自然生態系への影響、人間の体内での濃縮、次世代に与える影響にまで言及し、環境汚染の恐ろしさを知らせるべく、かつて人類に警鐘を鳴らした。その存在は、現代にあって、ますます重要性を増している。 
英語で書かれた科学に関連する著述の内容を正確に説明できるようになる。 
●授業の方法 
テクストを精読する。毎回担当者を決めて順次翻訳してもらいます。発表されたものについて全員で検討します。一言一句ゆるがせにしないで、読んでいきます。発表者は発表したものを次回までに修正のうえ清書して提出してもらいます。 
●準備学習や授業に対する心構え
必ず一読し、辞書等で下調べをしたうえで授業に参加すること。テクストに直接書き込むのではなく、ノートを用意すること。発表する際には発表原稿を用意すること。 
●成績評価法 
出席(10)+発表(20)+提出(10)+定期試験(60) 
●教科書
Rachel Carson, Silent Spring (Penguin Books, 2000) 
非常勤講師 中村 惠 ●授業の目的と概要
前期に引き続き、スーザン・ゾンタークの『病とそのメタファー』を原語で精読することにより英語力の向上を図るとともに、メタファー成立のメカニズムの解明を試み、究極的にはその解体をめざす彼女の論に触れることで、将来の医療従事者として、病気そのものに対峙しようとする姿勢を養ってもらいたい。
●授業の方法
毎回担当者を決め、演習形式で進める。テキストの訳にとどまらず、内容に関しての議論も試みたい。
●準備学習や授業に対する心構え
予習の際に翻訳を参考にするのは一向に構わないが、あくまでも自分の言葉で訳すよう心懸けること。また字面だけの訳ではなく、内容を自分なりに咀嚼してから授業に臨むこと。
●成績評価法
概ね定期試験70%、平常点(発表、課題の提出、授業に対する積極的関与度など)20%、出席状況10%で評価する。
●教科書
Illness as Metaphor  Susan Sontag 著、玉井 ワ(編 注) 英宝社
非常勤講師 桝矢 桂一 [Aクラス]
●授業の目的と概要
英文のテキストを講読することによって、英語の読解力の向上を目指す。この授業では、写真の様々な問題について考えたい。 
●授業の方法
演習形式とする。受講者が予習していることを前提に授業を進める。
●準備学習や授業に対する心構え
事前に必ずテキストを読んで授業に臨むこと。
●成績評価法
授業での発表を元に評価する。
●テキスト
Richard Bolton(ed.), 1989, The Contest of Meaning−Critical Histories of Photography, Cambridge: The MIT Press.
[Bクラス]
●授業の目的と概要
英文のテキストを講読することによって、英語の読解力の向上を目指す。この授業では、ヒュームの『人性論』を講読し、認識論の様々な問題について学生諸君とともに議論したい。
●授業の方法
演習形式とする。受講者が予習していることを前提に授業を進める。
●準備学習や授業に対する心構え
事前に必ずテキストを読んで授業に臨むこと。
●成績評価法
授業での発表を元に評価する。
●テキスト
David Hume, 1739, A Treatise Of Human Nature,  Oxford: Oxford University Press, 1978, 2nd edition.
非常勤講師 伊藤 信也 [Aクラス]
●授業の目的と概要
前期に続いて、Robert M. Veatch, The Basics of Bioethics, Second Editon. を使用する。Aクラスでは「医療専門職は患者のためになることをすべきで、患者の害になることをしてはならない」という原理に潜んでいる諸問題について検討したい。「功利主義」や「パターナリズム」などが医療に適用される際の問題点にも触れる。
●授業の方法
正確な内容把握に努め、専門用語や倫理学の諸概念は丁寧に確認していく。詳細は初回に説明する。
●準備学習や授業に対する心構え
班を組んで、グループで協力し合って予習し、発表を担当する。他の班の発表をよく聞いて内容を把握することは必須である。
●成績評価法
訳の発表、授業への参加姿勢、定期試験を総合して評価する。
●教科書
プリントを使用する。

[Bクラス]
●授業の目的と概要
前期に続いて、Robert M. Veatch, The Basics of Bioethics, Second Editon. を使用する。Bクラスでは「死に瀕した患者が判断能力をもたない場合、医療専門職はその患者の治療にどう介入すべきか」という問題について検討したい。「リビング・ウィル」や「代理人による医療指示」などを取り上げていく。
●授業の方法
正確な内容把握に努め、専門用語や倫理学の諸概念は丁寧に確認していく。詳細は初回に説明する。
●準備学習や授業に対する心構え
班を組んで、グループで協力し合って予習し、発表を担当する。他の班の発表をよく聞いて内容を把握することは必須である。
●成績評価法
訳の発表、授業への参加姿勢、定期試験を総合して評価する。
●教科書
プリントを使用する。
非常勤講師 藤本 幸治 ●授業の目的と概要
私たちが社会や文化を形成するために最も基本的な単位となる「ことば」にまつわる様々な興味深い点を紹介し、共に考えることを通して、日常の中に潜む不思議について発見する力を養うことを目的とします。 
●授業の方法
テキストを読み進めながら、補足の必要な箇所を情報提供しながら、皆さんと共に言葉の面白さを言語学の視点から考えてみます。単に講義を聴くのではなく、共に考える姿勢を重視します。
●準備学習や授業に対する心構え
予習は必須です。単なる和訳ではなく、書かれていることの真意を理解できているか考えながら読み進めてもらいます。
今期は定期試験を実施しないため、遅刻・欠席は極力控えてください。
●成績評価法
平常試験:授業参加度(予習を含む)50%と小テスト(感想文等を含む)50%
●教科書
Fromkin. V. A. (1994) Language as Human Essence, Sanshusha(邦題『ことばのエッセンス』三修社)
非常勤講師 東井 孝之 ●授業の目的と概要
医療のグローバル化が進む今日、薬学分野における研究成果の発表や最新情報の迅速入手に専門英語力の涵養は必至である。本ゼミでは、ヘルシンキ宣言、医薬品の特性、アスピリンの100年、生活環境と健康、アルツハイマー病の病態と治療薬、脳卒中など種々テーマに関する簡潔な英語文献の読解を通して専門知識を英語でレビューすると共に、独特な医療用語を同時に体得する。
●授業の方法
授業は次回テキスト範囲について、予習していることを前提に演習形式で進め、順次パラグラフ毎に適訳をしてもらいます。またReadingのみでなく授業の一部としてEnglish Communication も出来るだけ取り入れ、英語そのものに親近感が感じられるように配慮し授業を進行させる。
●準備学習や授業に対する心構え
次回テキスト範囲については一読後、不明箇所については必ず辞書等で下調べをした上で授業に臨む事。また授業中は集中し真摯かつ積極的受講態度で臨む事。
●成績評価法
出席状況、授業への積極的関与度、定期試験の結果等を総合的に判断の上、評価する。
●教科書
Pharmaceutical English 2、薬学英語2−日本薬学会 薬学教育モデル・コアカリキュラムに準拠−日本薬学英語研究会編(発行:成美堂)
非常勤講師 鶴 真一 授業の目的と概要 英語の文献を講読することにより、英語の読解力を養うとともに、異文化理解を深めることを目的とします。この授業では、生命倫理学における道徳的ディレンマの問題を扱った文献を読むことで、倫理学上の諸説に関する理解を深め、問題解決のためにどのような判断枠があるかを学びます。
授業の方法 事前に担当者を決め、自分の担当箇所を発表してもらいます。発表内容にもとづいて、読解に関する指摘や倫理学上の考え方について解説を加えます。
準備学習や授業に対する心構え 担当者は自分の担当箇所を責任をもって訳出し、質問された場合に回答できるよう内容についても十分に理解しておいて下さい。
成績評価法 「出席」、「発表内容」、「課題提出状況」の三つを総合的に考慮して評価します。第一回目の授業で詳しく説明しますので、必ず出席して下さい。
教科書 プリントを使用します
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生物統計学演習  [Biostatistics]

開講情報
3年次 後期 1単位 必修
担当教員
非常勤講師 林 恭平    
備考
授業の目的と概要
 生物統計学は統計学の生物学に対する応用分野として位置づけられ、医学・薬学でのデータの処理・分析・考察に対して必要かつ重要な学問である。
 内容としては、対象の状況を把握する記述統計と、そこから対象に対する結論を導きだす推測統計を行うための、「適切な統計手法を選択し、データの収集、データの処理・加工、さらに結果の意味を分析し、推論・結論に至る一連の過程」を修得することを目的とする。
●一般目標(GIO)
 記述統計としてのデータの処理・加工の方法を理解し、その方法が実施できる。
 推測統計の基礎となる基本的な理論の知識を習得し、推定と検定の基本的な考え方が理解でき、推測統計の基本的な手法(平均値の有意差検定や分割表の検定等)を理解・実施できる。
 さらに分散分析、ノンパラメトリック検定、多変量解析等の医学・薬学の分野で日常実用的に行われている統計的手法の考え方が理解できる。
授業の方法
主に、黒板板書・スライド(PCによるプレゼンテーション)とその印刷物による講義と関連問題提出とその解答の解説を行うことにより進める。
●準備学習や授業に対する心構え
この授業以前に講義が行われている数理統計学の数学的な論理・理論の整理する。
統計の問題を解くにあたって有効な計算機のプログラムであるExcel等の表計算ソフトに対する知識と技術を身につけていることが望ましい。
●オフィス・アワー 
講義出講時。E−メールでは随時
成績評価法
定期試験と適時授業中に行う小テストの結果で評価するが、定期試験の結果のウエイトが大きい。出欠調査は毎回行わないが、何回か行う小テストが出欠調査になる。
教科書
書名 著者名 出版社名
特に指定しないが『パソコンと統計処理の基礎知識』をベースに講義を進行する 浅野弘明、林 恭平 日本看護協会出版会
参考書
書名 著者名 出版社名
講義の中で紹介したい
授業計画
項目 授業内容
1 統計手法の分類 統計手法の実施の流れが理解できる
2 記述統計:状況を把握する 記述統計量の理解、説明、算出ができる
3 相関関係 相関関係・相関係数の理解と算出法が説明できる
4 推測統計:推定と検定 推定・検定の考え方が理解、説明できる
5 区間推定:平均値と比率 区間推定が理解でき、推定式から推定が実施できる
6 平均値の差の検定 幾つかの平均値の差の検定法の区別、実施ができる
7 比率・分割表の検定 比率(分割表)表示されたデータの検定法を理解し、実施ができる
8 ノンパラメトリック検定 ノンパラメトリック検定の考え方、その方法を説明できる
9 分散分析 分散分析の考え方、方法を理解・説明できる
10 多変量解析 種々の多変量解析法の種類別の違いや特徴を理解・説明できる
11 医療統計学 医療固有の統計学の問題、疫学の考え方が理解できる
12 コンピュータの利用 コンピュータによる統計処理方法を理解・実施できる
13 統計手法の整理 問題に応じた適切な統計手法を選択し、実施できる
14 例題演習 問題を解答することができる
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衛生薬学4  [Hygienic Sciences 4]

開講情報
3年次 後期 1.5単位 必修
担当教員
教授 天野 富美夫    
備考
授業の目的と概要
 「衛生薬学4」では、疾病と健康について、公衆衛生と予防医学の観点から授業を行う。個々の人々の健康と病気は、社会全体からみるとどのような要素あるいは因子によって影響を受けているのか、また、社会は、国や自治体を含め、それらに対してどのような対策を立て、実施しているのかを考え、理解することを目的とする。そのため、まず、公衆衛生に関する基本的な知識を学び、公衆衛生が歴史的にも現在も、以下に重要な意味を持つのかを理解する。その中で、薬学が果たす役割や薬学出身者や薬剤師が活躍する分野についての理解を深める。さらに、健康の維持・増進および疾病の予防にとって、社会構造の変化や公衆衛生行政がどのような影響をもたらすのか、を総合的に考察できる能力を身につけることができることを学習目標とする。
●一般目標(GIO)
 社会における集団の健康と疾病の現状及びその影響要因を把握するために、保健統計と疫学に関する基本的知識、技能、態度を習得する。
 公衆衛生の向上に貢献するために、感染症、生活習慣病、職業病についての現状とその予防に関する基本的知識、技能、態度を習得する。
授業の方法
教科書とプリントを中心にして教材とし、毎回の講義の中で関連する内容の参考書を適宜紹介する。毎回の講義の最後に、関連する国家試験問題の過去問を「確認試験」として解く。また、講義内容に沿った参考書を指定し、これを読み、レポートを提出することによって理解を深めるようにする。
●準備学習や授業に対する心構え
復習を中心にして毎回の授業内容を確実に理解するように心がける。新聞、放送などで報道される関連記事、および講義の中で紹介するトピックスなどについて積極的に関心を持って調べ、自分の意見を常に持つように心がけることが望まれる。
●オフィス・アワー 
昼休み12:20〜13:00、B棟3階生体防御学研究室
成績評価法
毎回の講義のあとの確認試験の結果、定期試験結果、およびレポートの内容を見て、総合的に評価する。
教科書
書名 著者名 出版社名
『考える衛生薬学』 菅野三郎 他 廣川書店
参考書
書名 著者名 出版社名
『国民衛生の動向』 厚生統計協会 (編) 厚生統計協会
『労働衛生のしおり』 厚生労働省労働基準局 (編) 中央労働災害防止協会
『衛生薬学』 石井秀美、杉浦隆之 他 朝倉書店
『食品衛生学』 菊川清見、那須正夫 (編) 南江堂
授業計画
項目 授業内容
1 公衆衛生とは 公衆衛生が果たす役割について理解し、その意義を説明できる。
2 保健統計 公衆衛生にとって、保健統計のもつ意義を理解し、その具体的な指標と内容について学習する。人口統計の種類と定義・内容を説明できる。
3 疫学1 公衆衛生における疫学の役割を学び、疫学の3要因(病因、環境要因、宿主要因)、疫学の種類(記述疫学、分析疫学など)とその方法について説明できる。
4 疫学2 疫学的手法の実際について学び、要因・対照研究(コホート研究)の方法の概要を説明し、相対危険度、寄与危険度を計算できる。患者・対照研究の方法の概要を説明し、オッズ比を計算できる。さらに、医薬品の作用・副作用の調査における疫学的手法の有用性を概説できる。
疫学データを解釈する上での注意点を列挙できる。
5 健康と疾病 健康と疾病の概念を理解し、歴史的な観点から説明できる。疾病の予防に対し、世界保健機関(WHO)などの国際機関、国内の行政機関が果たす役割について概説できる。さらに、疾病の予防(第一次、第二次、第三次予防)の概念と、予防接種や新生児マススクリーニングの意義について説明できる。
6 感染症とその対策1 現代における感染症(日和見感染、院内感染、国際感染症など)の特徴について説明できる。
振興感染症及び再興感染症について代表的な例をあげて説明できる。
7 感染症とその対策2
一、二、三類感染症及び代表的な四、五類感染症を列挙し、分類の根拠を説明できる。
8 感染症とその対策3
母子感染する疾病を列挙し、その予防対策について説明できる。
性行為感染症を列挙し、その予防対策と治療について説明できる。
9 感染症とその対策4
予防接種法の定める定期予防接種の種類をあげ、接種時期などを説明できる。
10 生活習慣病 生活習慣病の種類とその動向について説明できる。また、食事や喫煙、運動など、生活習慣病の成立に関係する様々な要因やリスクを列挙し、説明できる。
11 母子保健、学校保健 母子保健および学校保健について、それらの意義を理解し、具体的な対策を説明できる。
12 老人保健 老人保健の諸問題と対策について理解し、説明できる。
13 産業保健 おもな職業病とその要因について理解し、それらに対する対策を説明できる。
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分子細胞生物学  [Molecular Cell Biology]

開講情報
3年次 後期 1.5単位 必修
担当教員
准教授 井上 晴嗣    
備考
授業の目的と概要
 「基礎細胞生物学1〜2」および「生化学1〜3」で学んだ細胞生物学と生化学の基礎知識をもとにして、生命現象を分子レベルで理解することを目的とする。ホルモンやオータコイド、細胞増殖因子、サイトカインなどの化学シグナルの細胞内情報伝達機構を分子レベルで解説する。
●一般目標(GIO)
 生体のダイナミックな情報ネットワーク機構を物質や細胞レベルで理解するために、代表的な情報伝達物質の種類、作用発現機構などに関する基本的事項を修得する。
授業の方法
講義形式で行う。アニメーションなどの視覚教材をなるべく多用して、わかりやすい授業を目指したい。なお、「分子細胞生物学」のホームページ(http://www.geocities.jp/biochem4/)を用意したので活用していただきたい。
●準備学習や授業に対する心構え
講義で学んだことだけにとどまらず、最新の研究成果にも興味を持ち、原著論文等で調べる積極性をもっていただきたい。
●オフィス・アワー 
講義・会議等で不在の場合以外は随時、B棟5階生化学研究室にて。質問等はメール(biochem4@yahoo.co.jp)あるいはホームページの掲示板でも可能。
成績評価法
最終成績(y)は試験の点数(x)にレポート点(a)と出席点(b)を試験の点数に応じて一定の比率で加算した合計とする。y=x+(100-x)(a+b)/100
教科書
書名 著者名 出版社名
『生物系薬学II生命をミクロに理解する』 日本薬学会 (編) 東京化学同人
参考書
書名 著者名 出版社名
『レーニンジャーの新生化学(上・下)(第4版)』 川嵜敏祐、中山和久 (監訳) 廣川書店
『ヴォート基礎生化学(第2版)』 田宮信雄 他 (訳) 東京化学同人
『キャンベル・ファーレル生化学(第4版)』 川嵜敏祐 (監訳) 廣川書店
『ヴォート生化学(上・下)(第3版)』 田宮信雄 他 (訳) 東京化学同人
『細胞の分子生物学(第4版)』 B. Alberts 他、中村桂子 (監訳) ニュートンプレス
『分子生物学講義中継Part2』 井出利憲 羊土社
『分子細胞生物学(第5版)』 H. Lodish 他、石浦章一 他 (訳) 東京化学同人
授業計画
項目 授業内容
1 ホルモンの構造と働き(1) 代表的なペプチド性ホルモンをあげ、その産生臓器、生理作用および分泌調節機構を説明できる。
2 ホルモンの構造と働き(2) タンパク質への翻訳と細胞内での局在性、分泌タンパク質のプロセシングについて説明できる。
3 ホルモンの構造と働き(3) 代表的なアミノ酸誘導体ホルモンをあげ、その構造、産生臓器、生理作用および分泌調節機構を説明できる。
代表的なステロイドホルモンをあげ、その構造、産生臓器、生理作用および分泌調節機構を説明できる。
4 オータコイドの構造と機能(1) エイコサノイドとはどのようなものか説明できる。
代表的なエイコサノイドをあげ、その生合成経路を説明できる。
代表的なエイコサノイドをあげ、その生理的意義(生理活性)を説明できる。
5 オータコイドの構造と機能(2)
神経伝達物質の構造と機能(1)
主な生理活性アミン(セロトニン、ヒスタミンなど)の生合成と役割について説明できる。
おもな生理活性ペプチド(アンギオテンシン、ブラジキニンなど)の役割について説明できる。
一酸化窒素の生合成経路と生体内での役割を説明できる。モノアミン系神経伝達物質を列挙し、その生合成経路、分解経路、生理活性を説明できる。
アミノ酸系神経伝達物質を列挙し、その生合成経路、分解経路、生理活性を説明できる。
ペプチド系神経伝達物質を列挙し、その生合成経路、分解経路、生理活性を説明できる。
6 神経伝達物質の構造と機能(2)
サイトカイン・増殖因子・ケモカインの構造と機能
アセチルコリンの生合成経路、分解経路、生理活性を説明できる。
代表的なサイトカインをあげ、それらの役割を概説できる。
代表的な増殖因子をあげ、それらの役割を概説できる。
代表的なケモカインをあげ、それらの役割を概説できる。
7 真核細胞の遺伝子発現調節(1) 遺伝子の構造に関する基本的用語(プロモーター、エンハンサー、エキソン、イントロンなど)を説明できる。
転写の調節について、例をあげて説明できる。
RNAのプロセシングについて説明できる。
8 真核細胞の遺伝子発現調節(2) 染色体の構造を説明できる。
エピジェネティック制御について説明できる。
9 核内受容体の構造と機能
細胞表面受容体−イオンチャネル型受容体の構造と機能
代表的な核内(細胞内)受容体の具体例をあげて説明できる。
10 細胞表面受容体−Gタンパク質共役型受容体の構造と機能(1) 細胞膜受容体からGタンパク質系を介して細胞内へ情報を伝達するおもな経路について概説できる。
11 細胞表面受容体−Gタンパク質共役型受容体の構造と機能(2) 細胞内情報伝達に関与するセカンドメッセンジャーおよびカルシウムイオンなどを、具体例をあげて説明できる。
12 細胞表面受容体−プロテインキナーゼ関連受容体の構造と機能(1) 細胞膜受容体タンパク質などのリン酸化を介して情報を伝達するおもな経路について概説できる。
細胞内で情報を伝達する主要なタンパク質を列挙し、その機能を概説できる。
13 細胞表面受容体−プロテインキナーゼ関連受容体の構造と機能(2) 免疫系に関わる主なサイトカイン、ケモカインを挙げ、その作用を説明できる。
代表的ながん遺伝子とがん抑制遺伝子を挙げ、それらの異常とがん化との関連を説明できる。
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応用分子生物学  [Applied Molecular Biology]

開講情報
3年次 後期 1.5単位 必修
担当教員
講師 宮本 勝城    
備考
授業の目的と概要
 遺伝子工学という学問分野が誕生してからわずかに四半世紀しか経っていない。にもかかわらず、今やヒトをはじめとする生物の一生を規定するゲノム情報が明らかにされ、分子レベルで生命現象を包括的に理解するための機能ゲノム研究がすでに始まっている。遺伝子工学を中心とした生命科学は、ヒトそのものの成り立ちを探求する学問であることから、研究成果から得られる知見は我々の生活や思想に大きな影響を与える。したがって、遺伝子工学に対する正しい理解が医療に関わる薬学生に特に求められることは明白である。
●一般目標(GIO)
 本講では遺伝子工学を理解するために最低限必要とされる分子生物学的知識を習得することを目的とする。
授業の方法
教科書、プリントおよび液晶プロジェクタを用いて主に講義形式で行います。
●準備学習や授業に対する心構え
「生物科学実習」の内容をしっかりと復習し、実習での経験を生かして学習してください。
講義前日までに教科書・プリントを読み、予習(30分程度)してください。また、講義終了後に講義内容を復習(30分程度)してください。
●オフィス・アワー
会議等で不在の場合以外は随時受け付けます。事前にメールにて連絡ください。場所:B棟3階微生物学研究室
成績評価法
定期試験(80%)ならびに受講態度(20%)を総合して評価します。受講態度評価の参考として、理解度確認テストおよび中間テストを実施します。したがって、普段から予習・復習を行い、一講毎に着実に学習してください。
教科書
書名 著者名 出版社名
『遺伝子工学概論』 魚住武司 コロナ社
『スタンダード薬学シリーズ4・生物系薬学II』 市川 厚 東京化学同人
参考書
書名 著者名 出版社名
『WELCOME TO ゲノムワールド』 杉浦麗子 京都廣川書店
『医薬 分子生物学』 野島 博 南江堂
『新しい遺伝子工学』 半田 宏 昭晃堂
授業計画
項目 授業内容
1 遺伝子工学の意義と概要 組換えDNA技術の概要を説明できる(1)。
2 宿主ベクター系 遺伝子クローニング法の概要を説明できる(1)。
3 遺伝子の精製 細胞からDNAを抽出できる。
4 DNA分子の切断と結合 DNAを制限酵素により切断し、電気泳動法により分離できる。
5 形質転換の方法 遺伝子クローニング法の概要を説明できる(2)。
6 遺伝子の構造解析 DNA塩基配列の決定法を説明できる。
7 特定遺伝子の検出法 細胞(組織)における特定のDNAおよびRNAを検出する方法を説明できる。
8 染色体の物理地図 組換えDNA技術の概要を説明できる(2)。
9 遺伝子の活性発現 RNAの逆転写と逆転写酵素について説明できる。
10 PCR、部位特異的変異 PCR法による遺伝子増幅の原理を説明し、実施できる。
11 ダウンストリーム技術 外来遺伝子を細胞中で発現させる方法を説明できる(1)。
12 RNA干渉 外来遺伝子を細胞中で発現させる方法を説明できる(2)。
13 遺伝子診断、ゲノム創薬 遺伝子工学の医療分野での応用について例をあげて説明できる。
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薬品合成化学1  [Synthetic Organic Chemistry 1]

開講情報
3年次 後期 1.5単位 必修
担当教員
教授 春沢 信哉    
備考
授業の目的と概要
 「薬品合成化学1」では、1・3年次で学んだ「有機化学1」〜「有機化学4」を基礎とし、それを発展させることで有機化学が、多くの医薬品合成の場でにいかに応用されているかを解説する。 一方、ここ数年の国家試験問題における有機化学分野の出題傾向を見ると、1・2年次の基礎分野のみならず応用薬学分野に重点が移って来ているのがうかがえる。したがって医薬品の合成を目的とした本授業は国家試験対策科目としても重要である。
●一般目標(GIO)
 入手容易な化合物を出発物質として、医薬品を含む目的化合物へ変換するために、有機合成法の基本的知識を習得する。「薬品合成化学1」では、個々の官能基を導入、変換するために、それらに関する基本的知識を習得する。
授業の方法
別項の授業内容に明記してあるように、各単位反応について解説し、それらがいかに医薬品合成に役立っているかを具体例を示しながら説明し、併せて医薬品の性質を有機化学の立場から解説する。
●準備学習や授業に対する心構え
教科書の中で、薬学生として必要な項目に絞り、授業を行うので復習に重点を置いて勉強する必要がある。試験直前の勉強のみでは対応できないので普段からの努力が必要である。
●オフィス・アワー 
B棟6階有機薬化学研究室で、実習、会議以外は随時来て下さい。
成績評価法
原則的には定期試験の得点で評価するが、そこへ出席および小テスト(時間があれば実施することもある)を加味する。
教科書
書名 著者名 出版社名
『有機薬品製造化学第4版』 栗原拓史、内藤猛章 (編集) 廣川書店
参考書
書名 著者名 出版社名
『エッセンシャル有機合成化学』 井口定男、兼松 兼 (編集) 医歯薬出版
『ヘテロ環化合物の化学』 山中 宏、中川昌子、日野 亨、坂本尚夫 講談社
授業計画
項目 授業内容
1 第1章 酸化 アルデヒドおよびケトンの代表的な合成法について説明できる。
2 第1章 酸化 アルデヒドおよびケトンの代表的な合成法について説明できる。
3 第1章 酸化 カルボン酸誘導体の代表的な合成法について説明できる。
4 第2章 還元 アルコールの代表的な合成法について説明できる。
5 第2章 還元 アルコールの代表的な合成法について説明できる。
6 第2章 還元 代表的な官能基選択的反応を列挙し、その機構と応用例について説明できる。
7 第3章 芳香族化合物の置換反応 芳香族化合物の求電子置換反応の機構を説明できる。
8 第3章 芳香族化合物の置換反応 芳香族化合物の求電子置換反応の反応性および配向性に及ぼす置換基の効果を説明できる。
9 第3章 芳香族化合物の置換反応 芳香族化合物の代表的な求核置換反応について説明できる。
10 第4章 ハロゲン化 有機ハロゲン化合物の代表的な合成法について説明できる。
11 第5章 脱離反応 アルケン,アルキンの代表的な合成法について説明できる。
12 医薬品合成の実際 1 2,3の代表的な医薬品合成について説明できる。
13 医薬品合成の実際 2 2,3の最近の医薬品合成について説明できる。
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病態生化学  [Pathobiochemistry]

開講情報
3年次 後期 1.5単位 必修
担当教員
講師 藤森 功    
備考
授業の目的と概要
●一般目標(GIO) 
 代謝反応や情報伝達経路の異常と疾病の発症との関連について理解する。
●到達目標(SBOs)
 生体内の代謝反応や情報伝達経路の異常による疾病の発症メカニズムについて説明できる。
授業の方法
教科書、プリント、スライド等を用いて行う。
●準備学習や授業に対する心構え
予習・復習をし、内容に理解に努めること
●オフィス・アワー 
金曜日12:10〜13:10(メールは随時;fujimori@gly.oups.ac.jp)
成績評価法
定期試験、授業態度、出席状況などにより総合的に評価する。
教科書
書名 著者名 出版社名
『薬学で学ぶ病態生化学』 林 秀徳、堀江修一、渡辺隆史 編著 朝倉書店
参考書
書名 著者名 出版社名
『病態生理・生化学I, II』 井上圭三、富田基郎 共立出版
『ホートン 生化学 第3版』 鈴木紘一、笠井献一、宗川吉汪 (監訳) 東京化学同人
授業計画
項目 授業内容
1 細胞内小器官とその異常 オルガネラの異常とその疾患について説明できる。
2 アミノ酸・タンパク質代謝疾患 アミノ酸・タンパク質代謝異常とその疾患について説明できる。
3 ビタミンとその異常 ビタミンの異常とその疾患について説明できる。
4 骨・関節疾患 骨・関節疾患の病態とその発症機構について説明できる。
5 血液疾患 血液・造血器系の異常とその疾患について説明できる。
6 免疫系疾患 免疫系の異常とその疾患について説明できる。
7 腎・泌尿器系疾患 腎臓・泌尿器系の異常とその疾患について説明できる。
8 肝・胆・膵疾患 消化器系疾患の病態とその発症機構について説明できる。
9 内分泌系疾患 ホルモンの分泌異常とその疾患について説明できる。
10 糖尿病・高尿酸血症 糖尿病・高尿酸血症の病態とその発症機構について説明できる。
11 動脈硬化症・高脂血症 動脈硬化症・高脂血症の病態とその発症機構について説明できる。
12 先天性代謝異常症 先天性代謝異常症や遺伝子異常の病態とその発症機構について説明できる。
13 臓器移植と再生医療 臓器移植と再生医療の現状について説明できる。
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薬理学3  [Pharmacology 3]

開講情報
3年次 後期 1.5単位 必修
担当教員
准教授 大野 行弘    
備考
授業の目的と概要
 「薬理学3」では、中枢神経系、呼吸器・消化器系に作用する薬剤および炎症・アレルギー疾患に使用する薬物について学習する。薬物作用の標的となる臓器・組織の機能、形態、疾患時の病態を理解し、各種治療薬の薬理作用・作用機序・臨床適用法・副作用などに関する基本的知識を修得する。
●一般目標(GIO)
 中枢神経系、呼吸系、消化器系、炎症・アレルギーに作用する薬物に関する基本的知識を修得する。
授業の方法
教科書、プリント、演習問題などを用いた講義形式の授業を行う。
●準備学習や授業に対する心構え
授業で行う演習問題などを利用し、3時間/週程度の予習・復習を行うこと。
●オフィス・アワー 
毎週月曜日午後0時30分〜2時(但し、質問等あれば随時来訪可)
B棟3階 薬品作用解析学研究室 
成績評価法
原則として定期試験の成績により評価する。(ただし、授業への出席状況も考慮する場合がある)
教科書
書名 著者名 出版社名
『NEW薬理学(改定第5版)』 田中千賀子 他 南江堂
参考書
書名 著者名 出版社名
『今日の治療薬2009』 水島 裕 編集 南江堂
授業計画
項目 授業内容
1 中枢神経系に作用する薬1 代表的な中枢神経伝達物質を挙げ、そのシナプス伝達機構、神経投射、精神神経疾患との関連について説明できる。
2 中枢神経系に作用する薬2 代表的な統合失調症治療薬を挙げ、その薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。
3 中枢神経系に作用する薬3 代表的な気分障害(うつ病、躁うつ病)治療薬を挙げ、その薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。
4 中枢神経系に作用する薬4 代表的な不安障害治療薬を挙げ、その薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。
5 中枢神経系に作用する薬5 代表的な催眠薬・全身麻酔薬を挙げ、その薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。
6 中枢神経系に作用する薬6 代表的なパーキンソン病治療薬を挙げ、その薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。
7 中枢神経系に作用する薬7 代表的な認知症、脳血管障害治療薬を挙げ、その薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。
8 中枢神経系に作用する薬8 代表的な抗てんかん薬、中枢性筋弛緩薬を挙げ、その薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。
9 中枢神経系に作用する薬9 代表的な鎮痛薬を挙げ、その薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。
10 炎症・アレルギー疾患に用いる薬1
代表的な抗アレルギー薬、免疫抑制薬を挙げ、その薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。
11 炎症・アレルギー疾患に用いる薬2 代表的な炎症治療薬、関節リウマチ治療薬を挙げ、その薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。
12 呼吸器系に作用する薬 代表的な呼吸器疾患治療薬(呼吸興奮薬、鎮咳・去痰薬、喘息治療薬など)を挙げ、その薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。
13 消化器系に作用する薬 代表的な消化器疾患治療薬(抗潰瘍薬、制吐薬、膵臓・肝臓作用薬など)を挙げ、その薬理作用、機序、主な副作用について説明できる。
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剤形設計学  [Development of Dosage Forms]

開講情報
3年次 後期 1.5単位 必修(☆印は担当代表者)
担当教員
☆ 教授 掛見 正郎 講師 岩永 一範  
備考
授業の目的と概要
 薬物療法を行うとき、患者に使用されるのは「薬物」そのものではなく薬物に「剤形」を施した「薬剤(製剤)」である。薬物に剤形を施すことを「製剤化」と呼んでいるが、この製剤化によって医薬品の使用を確実、安全にすることができるが、これ以外に薬物自体の安定性の向上、均質性の保持、吸収、分布、代謝、排泄の改善、ひいては薬効の最適化まで企図されている。近年製剤技術の高度化に伴い精密な製剤機能を付与された製剤の開発が進んでいる。中でも放出速度を制御した経口投与製剤、外用剤、筋肉内投与剤などが実用化されており、さらに特定の組織、臓器、細胞への効率的な到達を狙ったターゲティング製剤、難吸収性薬物の吸収促進剤、プロドラッグなども続々開発されつつある。これらの技術を総称して Drug Delivery System (DDS) と呼んでいる。「剤形設計学」ではまず従来型製剤である固形製剤(錠剤、散剤、顆粒剤、丸剤、カプセル剤など)、半固形製剤(軟膏剤など)、液状製剤(注射剤、点眼剤、液剤など)、その他製剤の、製法、性状、製造機械並びにそれらに含まれる添加剤について講述し、あわせて日本薬局方一般試験法(製剤試験法)についても言及する。次にDDSの概念について述べ、プロドラッグ、コントロールドリリース製剤、ターゲティング、吸収促進剤等について、最新の具体例を示しながら解説を行う。この科目は、「薬物動態学1」、「薬物動態学2」、「「薬物動態学3」、「臨床薬物動態学」、「薬局方総論」と密接に関連しているので、これらを総合的に学習することが望ましい。
●一般目標(GIO) 
(1)製剤化の方法と意義を理解するために、薬物と製剤材料の物性、医薬品への加工、および薬物送達システムに関する基本的知識と技能を修得する。
(2)医薬品の用途に応じた適切な剤形を調製するために、製剤の種類、有効性、安全性、品質などに関する基本的知識と、調製を行う際の基本的技能を修得する。
(3)薬物治療の有効性、安全性、信頼性を高めるために、薬物の投与形態や薬物体内動態の制御法などを工夫したDDS に関する基本的知識を修得する。
(4)将来、医薬品開発と生産に参画できるようになるために、医薬品開発の各プロセスについての基本的知識を修得し、併せてそれらを実施する上で求められる適切な態度を身につける。
●到達目標(SBOs) 
【代表的な製剤】
1)代表的な剤形の種類と特徴を説明できる。
2)代表的な固形製剤の種類と性質について説明できる。
3)代表的な半固形製剤の種類と性質について説明できる。
4)代表的な液状製剤の種類と性質について説明できる。
5)代表的な無菌製剤の種類と性質について説明できる。
6)エアゾール剤とその類似製剤について説明できる。
7)代表的な製剤添加物の種類と性質について説明できる。
8)代表的な製剤の有効性と安全性評価法について説明できる。
【製剤化】
1)製剤化の単位操作および汎用される製剤機械について説明できる。
2)単位操作を組み合わせて代表的製剤を調製できる。(技能)
3)汎用される容器、包装の種類や特徴について説明できる。
【製剤試験法】
1)日本薬局方の製剤に関連する試験法を列挙できる。
2)日本薬局方の製剤に関連する代表的な試験法を実施し、品質管理に適用できる。(技能)
【DDS の必要性】
1)従来の医薬品製剤の有効性、安全性、信頼性における主な問題点を列挙できる。
2)DDS の概念と有用性について説明できる。
【放出制御型製剤】
1)放出制御型製剤(徐放性製剤を含む)の利点について説明できる。
2)代表的な放出制御型製剤を列挙できる。
3)代表的な徐放性製剤における徐放化の手段について説明できる。
4)徐放性製剤に用いられる製剤材料の種類と性質について説明できる。
5)経皮投与製剤の特徴と利点について説明できる
6)腸溶製剤の特徴と利点について説明できる。
【ターゲティング】
1)ターゲティングの概要と意義について説明できる。
2)代表的なドラッグキャリアーを列挙し、そのメカニズムを説明できる。
【プロドラッグ】
1)代表的なプロドラッグを列挙し、そのメカニズムと有用性について説明できる。
【その他のDDS】
1)代表的な生体膜透過促進法について説明できる。
【医薬品開発のコンセプト】
1)医薬品開発を計画する際に考慮すべき因子を列挙できる。
【医薬品の製造と品質管理】
1)GLP(Good Laboratory Practice)、GMP (Good Manufacturing Practice)、GCP (Good Clinical Practice)、GPMSP (Good Post-Marketing Surveillance Practice)の概略と意義について説明できる。
授業の方法
基本的には板書を中心として、教科書に『わかりやすい物理薬剤学第4版』を使用する。必要に応じてプリントやパワーポイントを用いて講義する場合がある。
●準備学習や授業に対する心構え
●オフィス・アワー 
随時。
成績評価法
試験により評価する。
教科書
書名 著者名 出版社名
『わかりやすい物理薬剤学第4版』 辻 彰 (編) 廣川書店
参考書
書名 著者名 出版社名
『第15改正日本薬局方解説書』 日本公定書協会 (編) 廣川書店
『第16改正日本薬局方(改正原案)』 独立行政法人医薬品医療機器総合機構
授業計画
項目 授業内容
1 総論 代表的な剤形の種類と特徴を説明できる。
医薬品開発を計画する際に考慮すべき因子を列挙できる。
GLP(Good Laboratory Practice)、GMP (Good Manufacturing Practice)、GCP (Good Clinical Practice)、GPMSP (Good Post-Marketing Surveillance Practice)の概略と意義について説明できる。
2 固形製剤(1) 代表的な固形製剤の種類と性質について説明できる。
製剤化の単位操作および汎用される製剤機械について説明できる。
単位操作を組み合わせて代表的製剤を調製できる。(技能)
代表的な製剤添加物の種類と性質について説明できる。
製剤の有効性と安全性評価法について説明できる。
汎用される容器、包装の種類や特徴について説明できる。
日本薬局方の固形製剤に関連する試験法を列挙できる。
日本薬局方の固形製剤に関連する代表的な試験法を実施し、品質管理に適用できる。(技能)
具体的には、散剤、顆粒剤とその製法。用いられる製剤機械。添加剤の種類、目的、性状。日本薬局方に規定される散剤、顆粒剤の製剤試験
3 固形製剤(2) 代表的な固形製剤の種類と性質について説明できる。
製剤化の単位操作および汎用される製剤機械について説明できる。
単位操作を組み合わせて代表的製剤を調製できる。(技能)
代表的な製剤添加物の種類と性質について説明できる。
製剤の有効性と安全性評価法について説明できる。
汎用される容器、包装の種類や特徴について説明できる。
日本薬局方の固形製剤に関連する試験法を列挙できる。
日本薬局方の固形製剤に関連する代表的な試験法を実施し、品質管理に適用できる。(技能)
具体的には、錠剤とその製法。用いられる製剤機械。添加剤の種類、目的、性状。日本薬局方に規定される錠剤の製剤試験
4 固形製剤(3) 代表的な固形製剤の種類と性質について説明できる。
製剤化の単位操作および汎用される製剤機械について説明できる。
単位操作を組み合わせて代表的製剤を調製できる。(技能)
代表的な製剤添加物の種類と性質について説明できる。
製剤の有効性と安全性評価法について説明できる。
汎用される容器、包装の種類や特徴について説明できる。
日本薬局方の固形製剤に関連する試験法を列挙できる。
日本薬局方の固形製剤に関連する代表的な試験法を実施し、品質管理に適用できる。(技能)
具体的には、カプセル剤とその製法。用いられる製剤機械。添加剤の種類、目的、性状。日本薬局方に規定されるカプセル剤の製剤試験。
その他の固形製剤とその製法。用いられる製剤機械。添加剤の種類、目的、性状。日本薬局方に規定される製剤試験
5 半固形製剤(1) 代表的な半固形製剤の種類と性質について説明できる。
製剤化の単位操作および汎用される製剤機械について説明できる。
単位操作を組み合わせて代表的製剤を調製できる。(技能)
代表的な製剤添加物の種類と性質について説明できる。
製剤の有効性と安全性評価法について説明できる。
汎用される容器、包装の種類や特徴について説明できる。
日本薬局方の半固形製剤に関連する試験法を列挙できる。日本薬局方の半固形製剤に関連する代表的な試験法を実施し、品質管理に適用できる。(技能)
具体的には、軟膏剤とその製法。軟膏基剤の種類とその性状。添加剤の種類、目的、性状。日本薬局方に規定される軟膏剤の製剤試験
6 半固形製剤(2) 代表的な半固形製剤の種類と性質について説明できる。
製剤化の単位操作および汎用される製剤機械について説明できる。
単位操作を組み合わせて代表的製剤を調製できる。(技能)
代表的な製剤添加物の種類と性質について説明できる。
製剤の有効性と安全性評価法について説明できる。
汎用される容器、包装の種類や特徴について説明できる。
日本薬局方の半固形製剤に関連する試験法を列挙できる。日本薬局方の半固形製剤に関連する代表的な試験法を実施し、品質管理に適用できる。(技能)
具体的には、坐剤とその製法。坐剤に用いられる基剤の種類とその性状。添加剤の種類、目的、性状。日本薬局方に規定される坐剤の製剤試験
7 無菌製剤(1) 代表的な無菌製剤の種類と性質について説明できる。
製剤化の単位操作および汎用される製剤機械について説明できる。
単位操作を組み合わせて代表的製剤を調製できる。(技能)
代表的な製剤添加物の種類と性質について説明できる。
製剤の有効性と安全性評価法について説明できる。
汎用される容器、包装の種類や特徴について説明できる。
日本薬局方の無菌製剤に関連する試験法を列挙できる。
日本薬局方の無菌製剤に関連する代表的な試験法を実施し、品質管理に適用できる。(技能)
具体的には、注射剤の種類、その製法。製造条件、用いられる製剤機械。添加剤の種類、目的、性状。日本薬局方に規定される注射剤の製剤試験、無菌試験その他。
8 無菌製剤(2) 代表的な無菌製剤の種類と性質について説明できる。
製剤化の単位操作および汎用される製剤機械について説明できる。
単位操作を組み合わせて代表的製剤を調製できる。(技能)
代表的な製剤添加物の種類と性質について説明できる。
製剤の有効性と安全性評価法について説明できる。
汎用される容器、包装の種類や特徴について説明できる。
日本薬局方の無菌製剤に関連する試験法を列挙できる。
日本薬局方の無菌製剤に関連する代表的な試験法を実施し、品質管理に適用できる。(技能)
具体的には、点眼剤の種類、その製法。製造条件、用いられる製剤機械。添加剤の種類、目的、性状。日本薬局方に規定される点眼剤の製剤試験、無菌試験その他。眼軟膏とその製法。製造条件、用いられる軟膏基剤。添加剤の種類、目的、性状。日本薬局方に規定される眼軟膏の製剤試験、無菌試験その他。
9 その他の製剤 代表的な液状製剤の種類と性質について説明できる。
エアゾール剤とその類似製剤について説明できる。
製剤化の単位操作および汎用される製剤機械について説明できる。
単位操作を組み合わせて代表的製剤を調製できる。(技能)
代表的な製剤添加物の種類と性質について説明できる。
製剤の有効性と安全性評価法について説明できる。
汎用される容器、包装の種類や特徴について説明できる。
日本薬局方の製剤に関連する試験法を列挙できる。
日本薬局方の製剤に関連する代表的な試験法を実施し、品質管理に適用できる。(技能)
具体的には、日本薬局方製剤総則に収載されている各種製剤とその製法。用いられる製剤機械。添加剤の種類、目的、性状。日本薬局方に規定される製剤試験。
10 DDS(1) 従来の医薬品製剤の有効性、安全性、信頼性における主な問題点を列挙できる。
DDS の概念と有用性について説明できる。
11 DDS(2) 代表的なプロドラッグを列挙し、そのメカニズムと有用性について説明できる。具体的には、プロドラッグの概念。プロドラッグ化の目的、プロドラッグのメカニズム。
12 DDS(3) 放出制御型製剤(徐放性製剤を含む)の利点について説明できる。
代表的な放出制御型製剤を列挙できる。
代表的な徐放性製剤における徐放化の手段について説明できる。
徐放性製剤に用いられる製剤材料の種類と性質について説明できる。
経皮投与製剤の特徴と利点について説明できる
腸溶製剤の特徴と利点について説明できる。
具体的には、コントロールドリリースの概念。コントロールドリリース化の目的、コントロールドリリースのメカニズム(膜透過制御、マトリックス制御、浸透圧制御)。
13 DDS(4) ターゲティングの概要と意義について説明できる。
代表的なドラッグキャリアーを列挙し、そのメカニズムを説明できる。
具体的には、ターゲティングの概念、ターゲティングの目的、ターゲティングのメカニズム(臓器、組織、細胞ターゲティング)。
14 DDS(5) 代表的な生体膜透過促進法について説明できる。
具体的には、吸収促進剤の概念。吸収促進の目的、吸収促進のメカニズム。
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薬物動態学2  [Biopharmaceutics and Relevant Pharmacokinetics 2]

開講情報
3年次 後期 1.5単位 必修(☆印は担当代表者)
担当教員
☆ 教授 掛見 正郎 講師 宮崎 誠  
備考
授業の目的と概要
 薬物動態学は、薬物が生体に投与されてから体外に排泄されるまでの薬物の動き、すなわち薬物の吸収(Absorption)、分布(Distribution)、代謝(Metabolism)、排泄(Excretion)およびそれらの速度論的過程(pharmacokinetics)を取り扱う。「薬物動態学2」ではこれらのうち、薬物代謝と排泄を取り扱う。このため、「薬物動態学1」、「薬物動態学3」、「臨床薬物動態学」、「剤形設計学」と密接に関連しているため、これらを総合的に理解しておくことが重要である。
●一般目標(GIO) 
(1)医薬品の作用する過程を理解するために、代表的な薬物の作用、作用機序、および体内での運命に関する基本的知識と態度を修得し、それらを応用する基本的技能を身につける。
(2)作用部位に達した薬物の量と作用により薬効が決まることを理解するために、薬物の生体内における動きと作用に関する基本的知識、技能、態度を修得する。
(3)薬物の生体内運命を理解するために、代謝、排泄の過程に関する基本的知識とそれらを解析するための基本的技能を修得する。
●到達目標(SBOs) 
【代謝】
1)薬物分子の体内での化学的変化とそれが起こる部位を列挙して説明できる。
2)薬物代謝が薬効に及ぼす影響について説明できる。
3)薬物代謝様式とそれに関わる代表的な酵素を列挙できる。
4)シトクロムP-450 の構造、性質、反応様式について説明できる。
5)薬物の酸化反応について具体的な例を挙げて説明できる。
6)薬物の還元・加水分解、抱合について具体的な例を挙げて説明できる。
7)薬物代謝酵素の変動要因(誘導、阻害、加齢、SNPs など)について説明できる。
8)初回通過効果について説明できる。
9)肝および固有クリアランスについて説明できる。
【排泄】
1)腎における排泄機構について説明できる。
2)腎クリアランスについて説明できる。
3)糸球体ろ過速度について説明できる。
4)胆汁中排泄について説明できる。
5)腸肝循環を説明し、代表的な腸肝循環の薬物を列挙できる。
6)唾液・乳汁中への排泄について説明できる。
7)尿中排泄率の高い代表的な薬物を列挙できる。
【相互作用】
1)薬物代謝に起因する相互作用の代表的な例を挙げ、回避のための方法を説明できる。
2)薬物排泄に起因する相互作用の代表的な例を挙げ、回避のための方法を説明できる。
授業の方法
授業は板書と教科書を使用する。教科書の記述が古くなっていたり、誤っている場合はプリントを配付して適宜補足する。
●準備学習や授業に対する心構え

●オフィス・アワー 
随時
成績評価法
あくまでも試験の成績によって評価する。薬物動態学は薬剤師国家試験の中心教科の一つであるので、「どこまで理解できたか」が重要である。
教科書
書名 著者名 出版社名
『広義 薬物動態学』 掛見正郎 (編) 京都廣川書店
授業計画
項目 授業内容
1 薬物代謝(1) 薬物分子の体内での化学的変化とそれが起こる部位を列挙して説明できる。
薬物代謝が薬効に及ぼす影響について説明できる。
薬物代謝様式とそれに関わる代表的な酵素を列挙できる。
シトクロムP-450 の構造、性質、反応様式について説明できる。
薬物の酸化反応について具体的な例を挙げて説明できる。薬物の還元・加水分解、抱合について具体的な例を挙げて説明できる。
具体的には、薬物代謝を概説する。すなわち、薬物代謝の意義、薬物代謝の部位(肝代謝、消化管代謝)、代謝反応の様式、第I相反応(酸化、還元、加水分解)、第II相反応(抱合反応)、第III相反応(排出トランスポーター)を総論的に解説する。
2 薬物代謝(2) 薬物代謝様式とそれに関わる代表的な酵素を列挙できる。
シトクロムP-450 の構造、性質、反応様式について説明できる。
薬物の酸化反応について具体的な例を挙げて説明できる。具体的には、第I相反応の主力であるシトクロームP450(CYP)による酸化反応機構、CYPの分子種の遺伝学的系統樹、ヒトにおける主なCYP分子種(CYP1A1、CYP1A2、CYP2C8、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP3A4など)について解説する。
3 薬物代謝(3) 薬物代謝様式とそれに関わる代表的な酵素を列挙できる。
薬物の酸化反応について具体的な例を挙げて説明できる。具体的には、第I相反応のうちの、CYP以外による酸化反応(FMO,MAO,ADH,ALDHなど)について解説する。
4 薬物代謝(4) 薬物代謝様式とそれに関わる代表的な酵素を列挙できる。
薬物の還元・加水分解、抱合について具体的な例を挙げて説明できる。
具体的には、第I相反応のうちの還元、加水分解反応について解説する。
5 薬物代謝(5) 薬物の抱合について具体的な例を挙げて説明できる。
具体的には、抱合反応の種類(グルクロン酸抱合、硫酸抱合、グリシン抱合、アセチル抱合、グルタチオン抱合)とその機構について解説する。
6 薬物代謝(6) 初回通過効果について説明できる。
肝および固有クリアランスについて説明できる。
具体的には、第III相反応とも呼ばれている、肝臓における薬物排出トランスポーター群(ABCトランスポーター、SLCトランスポーター)についてその役割と排出機構について解説する。
7 薬物代謝(7) 薬物代謝酵素の変動要因(誘導、阻害、加齢、SNPs など)について説明できる。
薬物代謝阻害に起因する相互作用の代表的な例を挙げ、回避のための方法を説明できる。 
具体的には、代謝阻害とそのメカニズム、臨床的な意味を解説する。
8 薬物代謝(8) 薬物代謝酵素の変動要因(誘導、阻害、加齢、SNPs など)について説明できる。
薬物代謝誘導に起因する相互作用の代表的な例を挙げ、回避のための方法を説明できる。 
具体的には、代謝誘導とそのメカニズム、核内レセプターの役割、臨床的意味について解説する。
9 薬物の排泄(1) 腎における排泄機構について説明できる。
腎クリアランスについて説明できる。
糸球体ろ過速度について説明できる。
具体的には、腎の構造と尿の生成、物質の腎排泄機構(糸球体濾過、尿細管分泌、再吸収)について解説する。
10 薬物の排泄(2) 腎クリアランスについて説明できる。
糸球体ろ過速度について説明できる。
具体的には、クリアランス、糸球体濾過速度(GFR)、腎血漿流量(RPF)、濾過率、腎クリアランスの数式的な取扱い、たんぱく結合補正クリアランス、クリアランス比、クリアランス実験法について解説する。
11 薬物の排泄(3) 腎における排泄機構について説明できる。
尿中排泄率の高い代表的な薬物を列挙できる。
具体的には、腎排泄に関与するトランスポーター(有機アニオントランスポーター、有機カチオントランスポーター、P糖タンパク質など)について解説する。
12 薬物の排泄(4) 胆汁中排泄について説明できる。
腸肝循環を説明し、代表的な腸肝循環の薬物を列挙できる。
具体的には、肝の構造、胆汁の生成、肝への薬物の取り込みと胆汁中排泄機構、腸肝循環、肝排泄に関与するトランスポーターについて解説する。
13 薬物の排泄(5) 肝および固有クリアランスについて説明できる。
初回通過効果について説明できる。
具体的には、肝クリアランスの概念、臓器クリアランス、肝固有クリアランス、肝抽出率、バイオアベイラビリティー、肝初回通過効果について解説する。
14 薬物の排泄(6) 唾液・乳汁中への排泄について説明できる。
具体的には、腎、肝以外の経路からの排泄として、汗中、乳汁中、呼気中、唾液中、毛髪中への薬物の排泄について解説する。
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医療薬剤学1  [Introductory Lectures on Hospital Pharmacy Practice]

開講情報
3年次 後期 1.5単位 必修
担当教員
非常勤講師 小川 賀偉    
備考
授業の目的と概要
 本科目における講義は、「実務実習モデル・コアカリキュラム」のうちの「実務実習事前学習」で示されている講義項目の一部であり、薬学科4年次で行われる「臨床導入実習」および「薬学総合演習2」の序論を成すもので、さらに同5年次で行われる「病院・薬局実務実習」のための準備学習となることを目的とする。授業では、薬剤師業務の基礎、処方せんの基礎、医薬品管理、院内製剤の基礎および院内感染対策(消毒薬を含む)について講義する。なお、「コミュニティファーマシー」、「薬物治療学1・2」および「医薬品安全性学」は、それら講義内容の一部に実務実習に関する講義内容を含み、本科目と合わせて「実務実習事前学習」の講義部分(一部)を構成する。
●一般目標(GIOs)
@事前学習に積極的に取り組むために、病院と薬局での薬剤師業務の概要と社会的使命を理解する。
A医療チームの一員として調剤を正確に実施できるようになるために、処方せんに関連する基本的知識を修得する。
B病院・薬局における医薬品の管理と供給を正しく行うために、内服薬、注射剤などの取扱い、および院内製剤に関する基本的知識を修得する。
C薬剤師業務が人命にかかわる仕事であることを認識し、患者が被る危険を回避できるようになるために、院内感染に関する基本的知識を修得する。
授業の方法
主に教科書およびプリント等の資料を用い、補足的にパワーポイントを使用する。
●準備学習や授業に対する心構え
@実際の医療現場で行われる実務実習の基礎となる講義であることをよく理解し、知識の修得はもとより、医療人としてあるべき態度について考えるきっかけとし、さらにその涵養に努めること。
A講義範囲に比べ、講義時間の制限があることより、十分に講義できなかった部分については教科書や資料での復習に努めること。
●オフィス・アワー 
随時(質問等は授業終了後に受け付けます)
成績評価法
定期試験、出席状況および授業態度について総合的に評価する。
教科書
書名 著者名 出版社名
『病院薬局研修ガイドブック』 荒川行生 (編) ハイサム
参考書
書名 著者名 出版社名
『スタンダード薬学シリーズ10 実務実習事前学習−病院・薬局実習に行く前に』 日本薬学会 (編) 東京化学同人
授業計画
項目 授業内容
1 薬剤師業務1 医療における薬剤師の使命や倫理などについて概説できる。
2 薬剤師業務2 医療の現状をふまえて、薬剤師の位置づけと役割について概説できる。
3 処方せん1 @処方せんの法的位置づけと機能について説明できる。
A処方オーダリングシステムを概説できる。
4 処方せん2 調剤を法的根拠に基づいて説明できる。
5 医薬品管理1 医薬品管理の意義と必要性について説明できる。
6 医薬品管理2 代表的な剤形の安定性、保存性について説明できる。
7 医薬品管理3 @毒薬・劇薬の管理および取扱いについて説明できる。
A麻薬、向精神薬などの管理と取扱い(投薬、廃棄など)について説明できる。
8 医薬品管理4 @血漿分画製剤の管理および取扱いについて説明できる。A輸血用血液製剤の管理および取扱いについて説明できる。
9 医薬品管理5 @代表的な生物製剤の種類と適応を説明できる。
A生物製剤の管理と取扱い(投薬、廃棄など)について説明できる。
10 医薬品管理6 @代表的な放射性医薬品の種類と用途を説明できる。
A放射性医薬品の管理と取扱い(投薬、廃棄など)について説明できる。
11 院内製剤 院内製剤の意義、調製上の手続き、品質管理などについて説明できる。
12 消毒薬 @代表的な消毒薬の用途、使用濃度を説明できる。
A消毒薬調製時の注意点を説明できる。
13 院内感染(病院感染) 院内感染の回避方法について説明できる。
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社会薬学1  [Social Pharmacy 1]

開講情報
3年次 後期 1.5単位 必修
担当教員
教授 松島 哲久    
備考
授業の目的と概要
 現代の医療の課題として、その科学的側面と同時に、人間の立場からの医療ということが不可欠の課題として挙げられます。その両面とも、歴史的、哲学的視点からの考察を必要としますが、とりわけ、生命倫理的諸問題についての根本的理解が現代医療に携わるものにとって必要不可欠です。その観点から次の諸問題について講義を行います。 
 まず医療の目的とは何かということを考察し、現代医療において何が求められているのかを、生命倫理学的観点からテキストに沿って講義をします。その際に問われなければならないのは病(illness)を通しての人間理解です。このことと関連して医学の方法論が生物機械論的方法論だけでは不十分で、全人医療的・解釈学的方法の導入が必要とされていることに言及します。次にこのような医学的人間学的理解のもとに医療者―患者関係がどのようなものであるべきかを講義します。ここで問われるのが医療倫理の根本からの見直しの作業です。従来の医師中心の医療システム(DOC)から患者中心の医療システム(POS)への転換のなかで、患者の自律性を重んじ、その個人としての人格の尊厳に医療の根拠を置いて、患者の多様な人生目標、人生計画、価値観に基づくさまざまなニーズに応えていくことが、現在薬剤師にとって要請されているということを中心に講義を行います。 
 最後に、環境薬学的側面における倫理の問題に触れます。さまざまな化学剤による環境汚染の問題、熱帯雨林の消滅による貴重な医療資源の喪失、そして南北問題による第3世界における医療の貧困化の問題など、現代における医療倫理の問題は広く地球規模の視野から考察されなければならないこと、また現代社会におけるさまざまな差別の問題が医療の中で先鋭的に現れていることにも注意が払われなければならないことを講義します。 
●一般目標(GIO)
(1)生命・健康に関わる職業人となることを自覚し、それにふさわしい行動・態度をとることができるようになるために、人との共感的態度を身につけ、信頼関係を醸成し、さらに生涯にわたってそれらを向上させようと努力することができる態勢を確立する。
(1)−1 人間の生命の尊厳を認識し、生の始まりから終わりにいたるまでの医療における生命倫理問題を理解し、その重要生を自覚し、自ら研究する態度を身につける。 
(1)−2 常に社会に目を向け、生涯にわたって医療を通して社会に貢献できるようになるために必要な知識を身につけ、さらにそのような目的に向かって努力できる心の態勢を確立する。 
(2) 医療の担い手の一員である薬学専門家として、患者、同僚、地域社会との信頼関係を確立できるようになるために、相手の心理、立場、環境を理解するための基本的知識、技能、態度を修得する。 
(3)薬の専門家として必要な基本姿勢を身につけるために、医療、社会における薬学の役割、薬剤師の使命を知り、どのように薬学が発展してきたかを理解する。 
●到達目標(SBOs)
 授業計画の授業内容に各一般目標に対応する到達目標を明記する。
授業の方法
その都度、関連プリントを配付しながら教科書を中心に講義を行う。講義の前には生命倫理に関連したプレテストを行い、講義前の学生諸君の既得知識を確認する。
●準備学習や授業に対する心構え
特に準備は必要はないが、講義の後に、毎回ではないが授業に関する小レポートを提出してもらうことがあるので、そのつもりで出席すること。また、講義に関連した事項について各自の関心にしたがって研究を進めることが重要である。
●オフィス・アワー 
月曜日12:10〜13:10;16:30〜18:00(会議がないとき) 
火曜日12:10〜13:10;15:00〜16:00(できるだけ予約をしてください。研究室前の連絡袋/メールで。) 
メールアドレス:matusima@gly.oups.ac.jp
成績評価法
筆記試験および出席状況、レポートを総合して評価を行う。 
教科書
書名 著者名 出版社名
『薬学のための医療倫理入門』 盛永審一郎・松島哲久(編) 丸善
参考書
書名 著者名 出版社名
『資料集 生命倫理と法』 内山雄一 (編集監事) 太陽出版
授業計画
項目 授業内容
1 薬学の現在・未来と医療倫理 現代社会における薬学・薬剤師のあり方と倫理の必要性を概説できる(ハーモナイズド会議、医薬分業、薬販売の自由化のなかでの薬学・薬剤師の課題と倫理など)
2 生命倫理の方法と医療倫理 医療倫理の原則と医師の倫理規範(ベルモントレポート、ジュネーヴ宣言、医の倫理の国際綱領など)を概説できる。
3 患者の権利と生命倫理  患者の基本的権利に関する宣言(リスボン宣言、患者の権利章典、WHO検証、世界人権宣言、アルマ・アタ宣言、マドリード宣言、オタワ憲章)を列挙し、その概略を説明できる
4 患者中心の医療とチーム医療 医療の目的とシステム、病気の定義、科学的医療と全人医療、チーム医療などについて説明できる。
5 薬剤師のコミュニケーションスキル コミュニケーションの種類、構成要素について概説でき、患者の心理状態を把握・配慮し、適切に対応できる(言語的?非言語的コミュニケーション、異文化コミュニケーション、患者ケアとリスニングスキル、アサーションなど)。
6 臨床研究の倫理と被験者の保護 臨床研究の倫理、医療の担い手が遵守すべき倫理規範、法 (ニュールンベルク綱領、ヘルシンキ宣言、CIOMS倫理綱領など)を概説できる。
7 新薬開発の倫理 創薬の立場から新薬開発の方法と倫理を概説できる(動物実験と非臨床試験の倫理、GLP、臨床試験とGCP、医薬品の製造と製造販売後調査の基準と倫理、PL法など)。
8 薬剤師の倫理 薬剤師として遵守すべき法と倫理、薬学教育の歴史と現在・未来、ファーマシューティカルケアについて説明できる。
9 薬害の歴史と薬害被害者の生の声を聴く 薬害被害者の生の声を聴き、薬害の歴史とその背景を説明でき、薬害の防止、患者保護の視点を提案できる。
10 生殖医学と生命倫理 (1)-1-3人の誕生に関わる生命倫理問題(生殖医療、クローン技術、出生前診断など)の概略と問題点を説明できる。
11 脳死・臓器移植と生命倫理 死の定義、現代医療における死の意味、臓器移植の問題点などを説明できる。
12 終末期医療と生命倫理 人の死に関わる生命倫理問題(終末期医療、安楽死・尊厳死、緩和医療、輸血拒否など)の概略と問題点を説明できる。
13 先進医療と生命倫理、環境の倫理 医療の進歩(遺伝子診断・治療、再生医療、難病治療など)に伴う生命観の変遷を説明でき、その倫理を理解することができる。環境汚染における薬学専門家の責任の重さを自覚し、生命と環境と医療の新しい考え方を提示できる。
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衛生薬学実習  [Practice in Hygienic Sciences]

開講情報
3年次 後期 1単位 必修(☆印は担当代表者)
担当教員
☆ 教授 天野 富美夫 教授 藤本 陽子 准教授 佐久間 覚
備考
授業の目的と概要
 健全な食生活を目的とした食品衛生と自然環境および生活環境の健全性を目的とした環境衛生は、疾病の予防さらには健康の維持と増進に必修である。
 「衛生薬学実習」では、食品衛生および環境衛生上の知識と技能を高めるために、衛生試験法に掲載されている飲食物試験法および環境試験法に関して、実習を行い、その試験を行う意義、試験法の原理、操作法および判定基準について理解を深めていく。
●一般目標(GIO)
 食品衛生および環境衛生上の知識と技能を高めるために、衛生試験法に掲載されている飲食物試験法および環境試験法に関して、実習を行い、その試験を行う意義、試験法の原理、操作法および判定基準について理解を深める。
授業の方法
講述説明と実習を行う。特に、実験の基本的な手技の習得、安全性の確保、および実験結果のまとめと考察の方法に重点的な指導を行う。
●準備学習や授業に対する心構え
その日の実習内容を良く理解するために、必ず実習プリントおよび参考書等の関連図書に前もって目を通しておく。
●オフィス・アワー 
原則として昼休み、各教員の研究室
成績評価法
出席することが原則である。そのうえで、実習レポート(10%)、筆記試験(90%)ならびに実習全般における態度、積極性などを総合して評価する。
教科書
書名 著者名 出版社名
衛生薬学実習プリント
参考書
書名 著者名 出版社名
『考える衛生薬学』 伊藤誉志男、鈴木和夫、平山晃久 (編著) 廣川書店
授業計画
項目 授業内容
1 実習講義
2 飲食物試験法I(食品成分試験法) 各種の食品成分の試験法を実施し、その原理、操作法を説明できる。
3 飲食物試験法I(食品成分試験法) 各種の食品成分の試験法を実施し、その原理、操作法を説明できる。
4 飲食物試験法II(食品衛生試験法) 食品衛生に関する試験法を実施し、その原理、操作法を説明できる。
5 飲食物試験法II(食品衛生試験法) 食品衛生に関する試験法を実施し、その原理、操作法を説明できる。
6 環境試験法I(水質試験法) 水道水の水質基準に関するおもな検査項目を列挙し、測定することができる。
7 環境試験法I(水質試験法) 公共用水域の水質汚濁に関するおもな検査項目を列挙し、測定することができる。
8 環境試験法II(空気試験法) 室内環境ならびに大気汚染に関するおもな検査項目を列挙し、測定することができる。
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薬理学実習  [Practice in Pharmacology]

開講情報
3年次 後期 1単位 必修(☆印は担当代表者)
担当教員
☆ 教授 松村 靖夫 准教授 大野 行弘 講師 大喜多 守
講師 河合 悦子    
備考
授業の目的と概要
 「薬理学実習」を通じて講義内容の理解を深めることを目的とする。解剖生理学、生化学の知識を基礎として、各種動物に薬物を投与したときの薬理作用を注意深く観察し、実験成績から各種薬物の作用機序を考察する力をつけさせたい。同時に、綿密な実験計画の立て方、生物実験に避け難いデータのバラツキから、いかにして結論を導くか、その方法についても具体的に説明する。
●一般目標(GIO)
 自律神経系、循環器系、中枢神経系などに作用する薬物の効果を測定する技能を修得する事を目的とする。
授業の方法
3〜5名で1つの班を編成し、班単位で各実習項目について実習を行う。
●準備学習や授業に対する心構え
毎回の実習項目に関する予習は必修である。また、ラットなどの実験動物を扱うので、動物愛護の精神を理解する必要がある。
●オフィス・アワー
随時、各担当教員居室
成績評価法
試験、実習レポート、出席状況(3分の2以上の出席を要する)、実習中の実習態度、意欲などを考慮して総合的に評価する。
教科書
書名 著者名 出版社名
実習テキストを使用する(実習初日に配付)。
参考書
書名 著者名 出版社名
『NEW薬理学(改訂第4版)』 田中千賀子、加藤隆一 南江堂
『疾患別薬理学(第4版)』 森本史郎、玄番宗一 他 廣川書店
『新薬理学テキスト』 松村靖夫 他 廣川書店
授業計画
項目 授業内容
1 実習講義1 本実習における各実習項目に関する方法論について詳述する。
2 中枢神経系に作用する薬物 ホットプレート法による鎮痛薬の作用、について効果を測定できる。
3 中枢神経系に作用する薬物 オープンフィールド法による向精神薬の作用ならびにカタレプシー惹起作用について効果を測定できる。
4 末梢神経系に作用する薬物 摘出血管収縮、弛緩に影響を及ぼす薬物ならびに血圧に影響を及ぼす薬物の作用について効果を測定できる。
5 末梢神経系に作用する薬物 摘出子宮の収縮、弛緩に影響を及ぼす薬物の作用について効果を測定できる。
6 コリンエステラーゼ阻害薬 各種臓器のコリンエステラーゼ活性およびコリンエステラーゼ阻害薬の作用について効果を測定できる。
7 腎臓に作用する薬物 無麻酔動物実験を用いて採尿実験を行い、利尿薬の作用について効果を測定できる。
8 実習講義2 本実習において得られた実験結果を中心に、総合的に考察する。
9 試験
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実験動物科学  [Laboratory Animal Sciences]

開講情報
3年次 後期 1単位 選択
担当教員
准教授 安田 正秀    
備考
授業の目的と概要
 実験動物科学とは、実験動物ならびに動物実験法に関する科学である。ヒトの健康を扱う医学・薬学・生物学等において、動物実験とは、動物からヒトに関する情報を集める手続きで、通常は動物になんらかの拘束ないし処置が加えられて、動物が示す反応を観察することである。科学的な立場から言えば、動物実験を企画する最大の理由は、再現性の高い、正確な実験結果を手に入れることである。たとえば、新しく開発された化学物質のヒトに対する薬理効果・安全性は最終的には臨床試験で確認しなくてはならないとしても、研究過程(前臨床試験)においては、遺伝ならびに環境要因が明確にされている実験動物を利用することは当然である。前臨床試験における動物実験規範では適正な実験施設で、整備された機器・器材および遺伝ならびに環境要因が明確な良質の動物を用いて、経験豊かな有能な職員により適正な実験手順に従って実験を行わなければ質の良い、再現性の高い実験結果は得られない。「実験動物科学」では医薬品開発創製に関わる実験動物および動物実験法の極めて基本的な事項に加え、最近の話題を平易に解説する。また、動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護法)が平成17年6月22日に改正され、平成18年7月より施行された。その改正法の中で第41条に「動物を科学上の利用に供する場合の配慮」について明示され、Russell & Burchが提唱した動物実験に於ける3Rsの概念が織り込まれた。これを受け、平成18年4月28日付けで環境省より告示第88号「実験動物の飼養及び保管並びに軽減に関する基準」が出させるなど、法的規制も変わりつつある。
●一般目標(GIO)
 動物実験の歴史的背景と医学・薬学を始とする生命科学の発展における意義を理解するとともに、実験動物を利用するために必要な飼育管理に関する基礎的な知識を習得する。また、動物実験は単に科学的であるだけでなく、実験動物の福祉に十分配慮したものでなければならいことを鑑み、動物実験を取り巻く社会情勢、適正な実験動物の在り方と、『科学的かつ倫理的な動物実験』を行うための知識を習得する。
●到達目標(SBOs)
 授業計画欄に記載します。
授業の方法
授業では教科書を使用せず、事前にプリントを配付し、主に講義形式で行います。
●準備学習や授業に対する心構え
プリントは事前に配付するので、前もって目を通し、目的意識をもって授業に出席するよう努力して下さい。また、復習や、新聞等に記載の生命科学に関する記事等にも、関心を持っよう心掛けて下さい。
●オフィス・アワー 
月曜日〜金曜日の午前8時45分〜午後6時、講義・実習・会議等で不在の場合以外は随時
B棟地下1階 動物関連研究施設
成績評価法
定期試験ならびに出席状況等を統合的に判断し評価する。試験直前の勉強のみでは十分に対処できないので、不断の努力を必要とします。
参考書
書名 著者名 出版社名
『実験動物学「総論」』 田嶋嘉雄 (編集) 朝倉書店
『実験動物学「各論」』 田嶋嘉雄 (編集) 朝倉書店
『実験動物学』 田嶋嘉雄 (監修) 朝倉書店
『実験動物の基礎I総論』 日本実験動物協会 丸善
『新実験動物学』 前島一淑 他 朝倉書店
『実験動物入門』 中野健司 他 川島書店
授業計画
項目 授業内容
1 総論 動物実験・実験動物の概念
    動物実験を行う目的と理由
動物実験の歴史的背景を説明できる。
動物実験および実験動物の概念を説明できる。
動物実験を行う目的と理由を説明できる。
2 総論 動物実験の現状と展望

各論 動物実験の基本的な考え方
動物実験に関わる世論、法的規制等を踏まえ、実験者のとるべき姿勢について説明できる。
動物実験における3R(Replacement、Reduction、Refinement)について説明できる。
動物実験の基本的な考え方について説明できる。
動物実験は、動物、環境およびヒトの三要素より構成されていることを説明できる。
3 各論 個体統御 I 動物の反応に影響を与える各要素について説明できる。
使用動物の選択基準について説明できる。
Russell & Burchが提唱している実験動物の演出型説について説明できる。
実験動物の遺伝統御について説明できる。
4 各論 個体統御 II 種・品種・系統について説明できる。
系統の選択およびその基準について説明できる。
遺伝統御による実験動物の分類について説明できる。
5 各論 個体統御 III 近郊系、ミュータント系、クローズドコロニーおよび交雑群の系統維持と生産方式について説明できる。
ミュータント系の維持およびミュータント遺伝子の導入およびミュータント遺伝子の維持方法について説明できる。
6 各論 個体統御 IV
    環境統御 I 
遺伝モニタリングの必要性とその方法について説明できる。バイオテクノロジーの手法を用いた人工動物(遺伝子改変動物:例えば核移植動物、遺伝子移植動物、キメラ等)の作出方法について説明できる。
人工動物(遺伝子改変動物)の特徴および有用性について説明できる。
実験動物の飼育の場および動物実験の場の環境統御について説明ができる。
7 各論 環境統御 II 人工配合飼料の備える条件および材料について説明できる。
飼料中の異物の混入や飼料の保管について説明できる。
空気調和および供給・排気空気の浄化法および維持について説明できる。
8 各論 環境統御 III 物理・化学的因子(光・音・臭い・物理的要因・化学物質)等が動物に及ぼす影響について説明できる。
実験動物の居住環境(ケージ・床敷・給餌器・給水器・飼育室)について説明できる。
9 各論 環境統御 IV 社会的順位、縄張り制、飼育密度、群居の規模等が動物に及ぼす影響について説明できる。
異種生物の影響および統御について説明できる。
10 各論 実験動物の微生物統御 微生物統御による実験動物の分類およびその定義・特徴などについて説明できる。
無菌動物・ノトバイオート・SPF動物の特徴および作出方法、維持方法などについて説明できる。
11 各論 バイオハザード・感染動物実験 人畜(獣)共通感染症の例を挙げ、それぞれについて説明できる。
感染動物実験における病因微生物の取扱基準、実験施設・設備について説明できる。
バイオセーフティレベル(BSL)の分類基準について説明できる。
適正な実験動物および動物実験について説明できる。
12 各論 医薬品GLP 過去に認められた代表的な薬害・公害について具体例を挙げ、その背景を説明できる。
医薬品GLP(医薬品の安全性に関する非臨床試験の基準に関する省令)が制定されるに至った過程とその内容を説明できる。
13 各論 医薬品GLP・ヒトへの外挿 医薬品開発の全体的な過程を説明できる。
動物実験(非臨床試験)の成績をヒトに外挿してヒトにおける反応を類推する過程であることを説明できる。
治験に関してヘルシンキ宣言が意図するところを説明できる。
医薬品創製における治験の役割を説明できる。
治験(第I、II、III相)および医薬品の市販後調査の内容について説明できる。
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臨床化学  [Clinical Chemistry]

開講情報
3年次 後期 1単位 選択(☆印は担当代表者)
担当教員
☆ 教授 藤田 芳一 助教 山口 敬子  
備考
授業の目的と概要
 現代医療における薬剤師の役割は多岐に亘ってきており、本来の業務に加え、各種検査に携わる必要性が増加しています。しかしながら、このような業務を行うには臨床検査技師の資格が必要になる場合も多く、正規課程に加えて臨床検査に関連する一定の科目を習得しなければこの受験資格を得ることはできません。本科目は、薬剤師の資格だけではなく、臨床検査技師国家試験の受験資格を得ようとする人のために設けられたもので、臨床検査項目等を分析化学的観点から理解してもらうことを目的とします。
●一般目標(GIO)
 臨床検査項目の分析法とその測定値を理解する。
授業の方法
教科書、プリントを中心に、場合によってはスライドを使用します。
●準備学習や授業に対する心構え
臨床検査技師受験資格のための科目であるのでその心積もりをしておくこと
●オフィス・アワー 
月曜日〜金曜日のお昼の休み時間、臨床化学研究室。
成績評価法
筆記試験、平常点等により総合的に評価します。
教科書
書名 著者名 出版社名
『薬学生のための臨床化学』 後藤順一、片山善章 編 南江堂
参考書
書名 著者名 出版社名
『新版 臨床化学 第2版』 伊藤 啓、長村洋一 編 講談社サイ
『臨床検査技術学 10 臨床化学 第3版』 菅野剛史、仁科甫啓、安部 彰 著 医学書院
授業計画
項目 授業内容
1 総論1 1)臨床化学とは?
2)検査試料
2 総論2 3)臨床検査分析法の基礎
4)臨床化学検査の種類
3 総論3 5)検査値の解釈
6)精度管理
4 臨床検査分析法の原理と方法1
5 臨床検査分析法の原理と方法2
6 臨床検査分析法の原理と方法3
7 生体成分と臨床化学1 1)タンパク質
8 生体成分と臨床化学2 2)糖質
9 生体成分と臨床化学3 3)脂質
10 生体成分と臨床化学4 4)非タンパク質性窒素
5)ビリルビン
11 生体成分と臨床化学5 6)酵素
7)ホルモン
12 生体成分と臨床化学6 8)その他の成分
13 薬物と臨床検査1 1)薬物モニタリング(TDM)
2)TDMの測定法
14 薬物と臨床検査2 3)臨床検査値への薬物干渉
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