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医療情報学  [Clinical Informatics]

開講情報
4年次 前期 薬学科:1.5単位 必修
担当教員
非常勤講師 松村 泰志    
備考
授業の目的と概要
 医療の中でのコンピュータ利用の範囲は急速に広がっている。薬剤師の仕事は、診療情報や医薬品情報の伝送、検索、処理に関わる部分が大きく、コンピュータを利用する機会は多い。その範囲は、今後更に広がると思われる。本科目では、コンピュータシステムの基本を理解した上で、薬剤に関わる部分を中心に、現状のシステム、将来の可能性について学習する。こうしたシステムが扱う診療情報、医薬品情報について、その内容、記録の方法、利用の方法を学習する。加えて、情報処理における言葉、コードの問題について理解する。また、医療情報を扱う上でのリスク、守るべきルールなど、実務上の必須知識を習得する。
●一般目標(GIO)
 薬剤を中心とした医療情報システムの現状と、将来の可能性を理解する。こうしたシステムで扱う診療情報、医薬品情報について、情報の内容、記録方法、利用方法を理解する。更に、医療情報倫理を理解し、守るべきルールを習得する。
授業の方法
講義形式で行い、スライドと配布資料を利用する。
●準備学習や授業に対する心構え
準備学習は必要でないが、興味を持って、この新しい領域について学習していただきたい。個々の細部を記憶しようとするのではなく、個々の事例から一般化して理解し、様々な応用を自分でイメージできる能力を身につけていただきたい。
●オフィス・アワー
原則的には授業終了後。
成績評価法
定期試験ならびに出席状況を総合して評価する。
参考書
書名 著者名 出版社名
『医療情報サブノート』 日本医療情報学会医療情報技師育成部会 (編集) 篠原出版
『医療情報−医療情報システム編』 日本医療情報学会医療情報技師育成部会 (編集) 篠原出版
『医療情報−医学医療編』 日本医療情報学会医療情報技師育成部会 (編集) 篠原出版
『医療情報−情報処理技術編』 日本医療情報学会医療情報技師育成部会 (編集) 篠原出版
『医療情報システム実践シリーズ1−注射に関するシステムの現状と課題』 日本医療情報学会医療情報技師育成部会 (監修)、松村泰志 (編集) 篠原出版
授業計画
項目 授業内容
1 医療におけるコンピュータの利用の概要 医療の中でのコンピュータ利用の歴史
医療におけるコンピュータシステムの利用の現状
2 情報処理技術基礎
−コンピュータの仕組み−
情報処理技術の基礎
コンピュータの基本構成
ソフトウェア
3 情報処理技術基礎
−ネットワーク−
ネットワーク技術の基礎
4 情報処理技術基礎
−データベース−
データベースの目的
リレーショナルデータベースの構造
データベースの利用
5 病院情報システムの機能の概要 オーダエントリシステム、電子カルテシステム
部門システム、医事会計システム、その他
6 処方に関するシステム 処方オーダ、与薬指示、服薬記録の仕組み
薬剤部門システム
7 注射に関するシステム 注射オーダ、注射指示、注射薬の搬送の運用、
投与記録
8 データ分析のための仕組みと薬剤疫学への応用 データウェアハウスの目的、扱われる情報
データウェアハウスの薬剤疫学への利用
後向きコホート研究
9 システムによる処方監査 臨床意思決定支援システム(CDSS)の目的
CDSSの仕組み
CDSSの可能性と課題
10 診療録と電子カルテ 診療録情報の内容
Problem Oriented Medical Record
診療情報の電子保存のための条件
電子カルテの利点と問題点
現状の電子カルテの機能
11 医薬品情報 医薬品情報の内容、情報源
添付文書情報の内容
添付文書情報の検索システム
12 コンピュータで言葉を処理するための方法 −コード化、シソーラス、オントロジー− コンピュータで言葉を処理するための方法
医薬品コード
シソーラスの概念、オントロジーの概念
MeSH、MedDRA
13 医療情報倫理とシステムの安全管理 プライバシーの概念
個人情報保護法
システムのリスクと安全管理
14 臨床研究とEBM EBMの概念
臨床研究の方法
メタアナリシス
臨床研究結果の検索方法
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