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分子細胞生物学  [Molecular Cell Biology]

開講情報
3年次 後期 1.5単位 必修
担当教員
准教授 井上 晴嗣    
備考
授業の目的と概要
 「基礎細胞生物学1〜2」および「生化学1〜3」で学んだ細胞生物学と生化学の基礎知識をもとにして、生命現象を分子レベルで理解することを目的とする。ホルモンやオータコイド、細胞増殖因子、サイトカインなどの化学シグナルの細胞内情報伝達機構を分子レベルで解説する。
●一般目標(GIO)
 生体のダイナミックな情報ネットワーク機構を物質や細胞レベルで理解するために、代表的な情報伝達物質の種類、作用発現機構などに関する基本的事項を修得する。
授業の方法
講義形式で行う。アニメーションなどの視覚教材をなるべく多用して、わかりやすい授業を目指したい。なお、「分子細胞生物学」のホームページ(http://www.geocities.jp/biochem4/)を用意したので活用していただきたい。
●準備学習や授業に対する心構え
講義で学んだことだけにとどまらず、最新の研究成果にも興味を持ち、原著論文等で調べる積極性をもっていただきたい。
●オフィス・アワー 
講義・会議等で不在の場合以外は随時、B棟5階生化学研究室にて。質問等はメール(biochem4@yahoo.co.jp)あるいはホームページの掲示板でも可能。
成績評価法
最終成績(y)は試験の点数(x)にレポート点(a)と出席点(b)を試験の点数に応じて一定の比率で加算した合計とする。y=x+(100-x)(a+b)/100
教科書
書名 著者名 出版社名
『生物系薬学II生命をミクロに理解する』 日本薬学会 (編) 東京化学同人
参考書
書名 著者名 出版社名
『レーニンジャーの新生化学(上・下)(第4版)』 川嵜敏祐、中山和久 (監訳) 廣川書店
『ヴォート基礎生化学(第2版)』 田宮信雄 他 (訳) 東京化学同人
『キャンベル・ファーレル生化学(第4版)』 川嵜敏祐 (監訳) 廣川書店
『ヴォート生化学(上・下)(第3版)』 田宮信雄 他 (訳) 東京化学同人
『細胞の分子生物学(第4版)』 B. Alberts 他、中村桂子 (監訳) ニュートンプレス
『分子生物学講義中継Part2』 井出利憲 羊土社
『分子細胞生物学(第5版)』 H. Lodish 他、石浦章一 他 (訳) 東京化学同人
授業計画
項目 授業内容
1 ホルモンの構造と働き(1) 代表的なペプチド性ホルモンをあげ、その産生臓器、生理作用および分泌調節機構を説明できる。
2 ホルモンの構造と働き(2) タンパク質への翻訳と細胞内での局在性、分泌タンパク質のプロセシングについて説明できる。
3 ホルモンの構造と働き(3) 代表的なアミノ酸誘導体ホルモンをあげ、その構造、産生臓器、生理作用および分泌調節機構を説明できる。
代表的なステロイドホルモンをあげ、その構造、産生臓器、生理作用および分泌調節機構を説明できる。
4 オータコイドの構造と機能(1) エイコサノイドとはどのようなものか説明できる。
代表的なエイコサノイドをあげ、その生合成経路を説明できる。
代表的なエイコサノイドをあげ、その生理的意義(生理活性)を説明できる。
5 オータコイドの構造と機能(2)
神経伝達物質の構造と機能(1)
主な生理活性アミン(セロトニン、ヒスタミンなど)の生合成と役割について説明できる。
おもな生理活性ペプチド(アンギオテンシン、ブラジキニンなど)の役割について説明できる。
一酸化窒素の生合成経路と生体内での役割を説明できる。モノアミン系神経伝達物質を列挙し、その生合成経路、分解経路、生理活性を説明できる。
アミノ酸系神経伝達物質を列挙し、その生合成経路、分解経路、生理活性を説明できる。
ペプチド系神経伝達物質を列挙し、その生合成経路、分解経路、生理活性を説明できる。
6 神経伝達物質の構造と機能(2)
サイトカイン・増殖因子・ケモカインの構造と機能
アセチルコリンの生合成経路、分解経路、生理活性を説明できる。
代表的なサイトカインをあげ、それらの役割を概説できる。
代表的な増殖因子をあげ、それらの役割を概説できる。
代表的なケモカインをあげ、それらの役割を概説できる。
7 真核細胞の遺伝子発現調節(1) 遺伝子の構造に関する基本的用語(プロモーター、エンハンサー、エキソン、イントロンなど)を説明できる。
転写の調節について、例をあげて説明できる。
RNAのプロセシングについて説明できる。
8 真核細胞の遺伝子発現調節(2) 染色体の構造を説明できる。
エピジェネティック制御について説明できる。
9 核内受容体の構造と機能
細胞表面受容体−イオンチャネル型受容体の構造と機能
代表的な核内(細胞内)受容体の具体例をあげて説明できる。
10 細胞表面受容体−Gタンパク質共役型受容体の構造と機能(1) 細胞膜受容体からGタンパク質系を介して細胞内へ情報を伝達するおもな経路について概説できる。
11 細胞表面受容体−Gタンパク質共役型受容体の構造と機能(2) 細胞内情報伝達に関与するセカンドメッセンジャーおよびカルシウムイオンなどを、具体例をあげて説明できる。
12 細胞表面受容体−プロテインキナーゼ関連受容体の構造と機能(1) 細胞膜受容体タンパク質などのリン酸化を介して情報を伝達するおもな経路について概説できる。
細胞内で情報を伝達する主要なタンパク質を列挙し、その機能を概説できる。
13 細胞表面受容体−プロテインキナーゼ関連受容体の構造と機能(2) 免疫系に関わる主なサイトカイン、ケモカインを挙げ、その作用を説明できる。
代表的ながん遺伝子とがん抑制遺伝子を挙げ、それらの異常とがん化との関連を説明できる。
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