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有機化学1  [Organic Chemistry 1]

開講情報
1年次 後期 1単位 必修
担当教員
講師 宇佐美 吉英    
備考
授業の目的と概要
 有機化学とは生命体を形作る構成要素である炭素化合物に関する学問である。我々が薬学でこれから学んでいく「くすり」のほとんどは有機化合物である。その他、身の回りの多くのものもまた、有機化合物である。そのため、将来、医薬品や複雑な有機化合物を合成したりする領域に進む者はもちろん、「くすり」を患者に説明したりする領域や、生物系の分野に進む者にも、その基礎となる有機化学の習得は必須である。諸君は、既に「基礎有機化学」でその概説を学んだが、これより行われる本講義は、有機化学の基礎概念を徹底的に理解、習得することを目的とし、それは、今後の有機系科目をはじめとする様々な学問の理解、さらに、卒業後の様々な職業において必ず役立つはずである。本学全開講講座において最も重要な科目の1つと言って過言ではない。勿論、CBTおよび薬剤師国家試験のために必要な科目であることは言うまでもない。
●一般目標(GIO)
 基本的な有機化合物の構造、物性、反応性を理解するために、電子配置、電子密度、化学結合の性質などに関する基本的知識を修得する。
授業の方法
「有機化学1」では、薬学の基礎科目である有機化学の基礎概念について演習を交えながら講義する。
●準備学習や授業に対する心構え
予習、復習は当然であり、時間的な事柄は基本的に学生の主体性に任せる。当然、自分の習熟度に見合った勉強時間が必要であり、何よりも自ら学問に取り組む姿勢が要求される。
●オフィス・アワー
随時(確実に会いたい学生は、アポイントメントを取ること)
B棟6階有機分子機能化学研究室
成績評価法
定期試験の成績を最重要視する。 試験は、如何に知っているかを問うものではなく、如何に理解しているかを問う問題が中心となる。基本的に試験の成績を主体とするが、最終的には授業に対する姿勢や態度等を含んだ平常点を加味して総合的に評価する。
教科書
書名 著者名 出版社名
『ソロモンの新有機化学(上)』 花房昭静、池田正澄、上西潤一 (監訳) 廣川書店
授業計画
項目 授業内容
1 炭素化合物と化学結合 化学結合の成り立ちについて説明できる。
2 炭素化合物と化学結合 基本的な化合物のルイス構造式で書くことができる。共役や共鳴の概念を説明できる。
3 炭素化合物と化学結合 軌道の混成について説明できる。分子軌道の基本概念を説明できる。
4 代表的な炭素化合物と化学反応 軌道の混成について説明できる。分子軌道の基本概念を説明できる。
5 有機化合物の物理的性質と分子構造 双極子間相互作用について例を挙げて説明できる。水素結合について例を挙げて説明できる。ファンデルワールス力について例を挙げて説明できる。
6 有機化学反応序論:酸と塩基 基本的な有機反応(置換、付加、脱離、転位)の特徴を概説できる。有機反応を、電子の動きを示す矢印を用いて説明できる。アルコール、チオール、フェノール、カルボン酸などの酸性度を比較して説明できる。
7 有機化学反応序論:酸と塩基 ルイス酸・塩基を定義することができる。
8 代表的な有機化合物の命名法 基本的な炭化水素およびアルキル基をIUPACの規則に従って命名することができる。
9 アルカンの立体配座と配座解析 エタンおよびブタンの立体配座と安定性について説明できる。Newman投影式を用いて有機化合物の構造を書くことができる。
10 シクロアルカンの立体配座と相対的安定性 シクロアルカンの環の歪みを決定する要因について説明できる。シクロヘキサンのいす形配座と舟形配座を図示できる。
11 立体化学、キラル分子 エナンチオマーとジアステレオマーについて説明できる。
12 立体化学、キラル分子 絶対配置の表示法を説明できる。
13 立体化学、キラル分子 キラリティーと光学活性を概説できる。
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