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基礎細胞生物学2  [Fundamentals of Cell Biology 2]

開講情報
1年次 後期 1単位 必修
担当教員
講師 坂口 実    
備考
授業の目的と概要
 「基礎細胞生物学1」に引き続き、本講義を行います。人をはじめとして生物はそれぞれ特有の形や形質をもっています。この形質の多くは、遺伝子により親から子へ引き継がれ、その遺伝情報をもとにして、多くの過程を経て、生物個体が構築されます。「基礎細胞生物学2」では、個々の細胞が生きて子孫を残すしくみ、そして生物個体が構築されるまでの過程を詳しく講述します。
 この50年で、遺伝子や細胞が働くしくみの理解はめざましい進歩を遂げました。細胞内の分子(とくにタンパク質、DNA、RNA)が共同して、一つの生きている系(食物を取り入れ、動き、刺激に応答し、成長し分裂する系)をつくりあげている様子が明らかにされています。このような細胞の営みにもふれながら講義を進めます。
●一般目標(GIO)
 多細胞生物の成り立ちを細胞レベルで理解するために、細胞の増殖、分化、死の制御と組織構築および遺伝に関する基本的知識を修得する。
授業の方法
主として講義形式で行います。出来るかぎり新しい知見を身近な話題と関連づけて取り上げ、生命科学、ひいては薬学に対する深い興味を喚起したいと考えています。
●準備学習や授業に対する心構え
高校で生物学を履修していなかった人にも理解できるように解説しますが、毎回の授業内容が基本的知識となりますので、復習が重要です。高校で生物学を履修していた人であっても、より高度な内容が含まれますので油断しないように注意してください。
●オフィス・アワー 
平日随時。ただし、担当授業・実習および会議の時間帯は不在。
B棟5階 生体機能解析学研究室
成績評価法
学期末に行う定期試験の成績に出席状況,受講態度等を加味して総合評価します。
定期試験90%,平常点10% [出席等]
教科書
書名 著者名 出版社名
独自のテキストを準備して配付します。
参考書
書名 著者名 出版社名
『生物学』 第2版 石川 統 (編) 東京化学同人
『Essential 細胞生物学』 原著 第2版 中村桂子 他 (訳) 南江堂
『生命科学』 改訂第3版 東京大学生命科学教科書編集委員会 (編) 羊土社
『基礎から学ぶ生物学・細胞生物学』 和田 勝 羊土社
授業計画
項目 授業内容
1 遺伝(1)− ヌクレオチドと核酸 DNAとRNAの構造について説明できる。
DNA鎖とRNA鎖の類似点と相違点を説明できる。
2 遺伝(2)− 遺伝情報を担う分子 染色体の構造を説明できる。
遺伝子発現に関するセントラルドグマについて概説できる。RNAの種類と働きについて説明できる。
3 遺伝(3)− 遺伝子の複製 DNAの複製の過程について説明できる。
4 遺伝(4)− 遺伝子発現(転写)のメカニズム DNAからRNAへの転写について説明できる。
RNAのプロセシングについて説明できる。
5 遺伝(5)− 遺伝子発現(翻訳)のメカニズム RNAからタンパク質への翻訳の過程について説明できる。
リボソームの構造と機能について説明できる。
転写の調節について,例を挙げて説明できる。
6 遺伝(6)− 遺伝情報の変異・修復 遺伝子の変異(突然変異)について説明できる。
DNAの修復の過程について説明できる。
7 遺伝(7)− 遺伝の決まり メンデルの法則や伴性遺伝について説明できる。
8 発生と分化(1)− 体細胞分裂、細胞周期、細胞死、がん細胞 体細胞分裂の機構について説明できる。
アポトーシスとネクローシスについて説明できる。
正常細胞とがん細胞の違いを対比して説明できる。
9 発生と分化(2)−減数分裂、卵と精子の形成、受精 生殖細胞の分裂機構について説明できる。
受精の過程について説明できる。
10 発生と分化(3)−卵割、胚形成 発生・胚形成について説明できる。
細胞集合による組織構築について説明できる。
11 発生と分化(4)−発生の仕組み 胚の予定運命について説明できる。
形成体と誘導、誘導の連鎖について例を挙げて説明できる。
12 発生と分化(5)−発生の仕組み(ボディプラン) 発生をつかさどる発生遺伝子について説明できる。
13 発生と分化(6)−幹細胞と再生医療 再生医療の原理、方法と手順、現状、および倫理的問題点を概説できる。
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