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化学演習  [Exercises in Chemistry]

開講情報
1年次 前期 1単位 必修
担当教員
講師 宮崎 誠    
備考
授業の目的と概要
 「化学」は地球上の様々な物質の性質や変化を理解し、その本質を明らかにしようとする学問です。自然科学である薬学はこの化学と密接に関係しており、化学を応用することで発展してきました。高校では時間割表の中の単なる科目であったかもしれない化学も、薬学の中ではその根底になる重要な内容ばかりです。たかだか「化学」と考え曖昧な知識でいると、薬剤師国家試験に合格することはおろか薬学専門科目を理解できずにつまずいてしまうかもしれません。
 「化学演習」の「化学」は基本的には高校までの範囲内とし、高校で化学をある程度履修していることを前提に授業を行います。また「演習」とは、参考書等を見ながらも自力で数多くの問題を解答することであり、自らの知識や考え方を見直すことです。
●一般目標(GIO)
 薬学専門科目を学ぶことに備えて、物質の構造・状態・変化や化学平衡、定量分析などに関係する知識を整理し確実なものとする。
●到達目標
 『最低』到達目標は以下の授業計画に記す通りですが、最終的には薬学専門教育を受ける上で十分な「化学」を修得することを目指します。
授業の方法
授業毎に練習問題を宿題として配付し、授業では宿題について基礎的事項を交えながら解説を行います。
●準備学習や授業に対する心構え
参考書等を使ってもいいので、毎回の宿題を自ら解答し、授業とその後の復習で自分の知識を再確認してください。演習だけでは時間の制約上問題数が限られますので、教材以外の問題集に取り組むことも有効な手段です。しかし、時間ばかり費やしても意味がありません。各自の理解度に合わせて、学習方法を工夫してみて下さい。他人の答えを丸写しするその場しのぎを繰り返していては、単位修得は難しいでしょう。
●オフィス・アワー
場所:B棟2階/薬剤学研究室
時間:平日10:00〜18:00 但し会議等で不在の場合もあります。
E-mail: miyazaki@gap.oups.ac.jp
成績評価法
定期試験成績および宿題正答率、出席状況を主な判断材料としますが、関心・意慾・態度、思考・判断、技能・表現、知識・理解の4つの観点からなるルーブリックによる自己評価成績(24点満点)も加算します。以上について、薬学専門教育を受ける上で十分な「化学」を修得しているか否かの観点に立って、総合的に評価します。
教科書
書名 著者名 出版社名
原則、プリントを配付しますので、特定の教科書は用いません。
参考書
書名 著者名 出版社名
『医歯薬系学生のためのIllustrated基礎化学』 掛樋一晃 (監修) 京都廣川
『検定外 高校化学』 坪村  宏 他 化学同人
『高校の化学が根本からわかる本』 宇野正明 中経出版
高校の授業、大学受験で使用した教科書・問題集
授業計画
項目 授業内容
1 化学総論 ・化学と薬・薬学の関係を知り,化学を学ぶことの意義を理解する
2 有効数字と国際単位系1 ・有効数字を説明できる
・国際単位系の規則を説明できる
3 有効数字と国際単位系2 ・有効数字を考慮した計算ができる
・国際単位系を使った単位間の変換ができる
4 物質の構造 ・化学結合と分子間相互作用を説明できる
・化学反応式を示し、物質量を使って化合物の量的計算ができる
5 溶液の性質1
− 溶解のしくみと固体の溶解度 −
・固体の溶解のしくみを説明できる
・固体の溶解度を計算できる
6 溶液の性質2
− 溶液の濃度 −
・質量パーセント濃度、モル濃度、重量モル濃度などの計算ができる
7 溶液の性質3
− 希薄溶液の性質 −
・溶液濃度と凝固点降下および浸透圧などとの関係式を用いた計算ができる
8 化学平衡と溶解平衡 ・化学平衡や溶解平衡を説明できる
・溶解度と溶解度積の定量的な関係を扱える
9 酸と塩基1
− 酸・塩基の定義とpH −
・定義にしたがって酸と塩基を見分けることができる
・強酸と強塩基のpHを定量的に扱える
10 酸と塩基2
− 中和反応と塩 −
・中和反応を定性的に説明でき、その反応の量的関係を扱える
・塩の分類ができ、塩の加水分解を定性的に説明できる
11 酸と塩基3
− 弱酸・弱塩基と解離定数 −
・弱酸および弱塩基の電離平衡を理解し、pHを定量的に扱える
12 酸と塩基4
− 塩の加水分解とpH −
・塩が加水分解した水溶液のpHを算定できる
13 酸と塩基5
− 緩衝作用と緩衝溶液 −
・緩衝溶液のしくみを理解し、緩衝溶液のpHを算定できる
14 酸化還元反応 ・酸化と還元、酸化剤と還元剤を定義から説明できる
・酸化還元に関する適切な半反応式、化学反応式を書くことができる
・酸化還元反応、酸化還元滴定における定量的な計算ができる
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