|
生体は多くの化合物で構成され、それらの体内濃度は健常者では一定範囲内に維持されている。生体を構成する化合物の中で、疾病の指標として有用な化合物は臨床化学検査の対象となっている。生体成分の化学分析は、X線やMRIなどの物理的診断法とともに、疾病の診断や治療方針の決定を行う上で重要な意味を持っている。
「生体分析化学」では、臨床検査の対象となっている主な生体成分をとりあげ、主としてそれらの化学的分析法について紹介する。
●一般目標(GIO)
本授業では、薬学研究や臨床現場で分析技術を適切に応用するために、代表的な分析法の基本的知識と技能を修得することを目的とする。 |
|
教科書を用いて、主に講義形式で行う。
●準備学習や授業に対する心構え
予習は必要ないが、復習は必要である。
●オフィス・アワー
時間:不在のとき以外は随時
場所:B棟4階 生体分析化学第2研究室 |
|
書名 |
著者名 |
出版社名 |
『新版 臨床化学(第2版)』 |
伊藤 啓、片山善章、長村陽一 (編) |
講談社 |
|
|
書名 |
著者名 |
出版社名 |
『ガイドライン対応 臨床検査知識の整理 臨床化学』 |
新臨床検査技師教育研究会 (編) |
医歯薬出版 |
『薬学生のための臨床化学』 |
後藤順一、片山善章 (編) |
南江堂 |
『臨床化学−要点−(第3版)』 |
荻 三男 |
近代出版 |
|
|
回 |
項目 |
授業内容 |
1 |
臨床化学分析概論 |
臨床化学分析で用いられる主な分析法を挙げることができる |
2 |
正常値と精度管理 |
臨床分析における精度管理および標準物質の意義を説明できる |
3 |
生体試料の取り扱い |
生体試料の保存、前処理について説明できる |
4 |
酵素を用いる分析法 |
酵素を用いた代表的な分析法の原理を説明できる |
5 |
免疫測定法(1) |
免疫測定法の種類と原理について説明できる |
6 |
免疫測定法(2) |
免疫測定法の種類と原理について説明できる |
7 |
電解質の分析法 |
電解質の分析法について説明できる |
8 |
タンパク質の分析法 |
タンパク質の分析法について説明できる |
9 |
非タンパク性窒素の分析法 |
非タンパク質の分析法について説明できる |
10 |
糖質の分析法 |
糖質の分析法について説明できる |
11 |
脂質の分析法 |
脂質の分析法について説明できる |
12 |
酵素の分析法 |
酵素の分析法について説明できる |
13 |
ホルモンの分析法 |
ホルモンの分析法について説明できる |
|