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人間と文化4c(人間と文学)  [Humanities 4c (Human and Literature)]

開講情報
2年次 後期 1単位 選択
担当教員
教授 松島 哲久    
備考 4dと同時開講
授業の目的と概要
 文学が人間存在において持つ意味を問いたいと思う。人はさまざまに自己を表現し、その表現するという行為、表現されているもの、その両面において自己を映し出している。また、そのようなものとして表現された他者の自己を通して他者をその内面性において知ることができる。自己と他者、自己と世界の繋がりがさまざまに表現されて人間世界は成り立っているが、文学は言語を通して自己を表現する、あるいは世界を表現する卓越した表現形式である。いくつかの作品を取り上げて、それにおいて切実に問いただされていることについて考えていきたい。とりわけ「ハンセン病文学」としての北条民雄の文学を通して病の苦悩からの脱却の表現としての文学の可能性を問いたい。
北条民雄、村上春樹、ドストエフスキー、夏目漱石などは読んでおくことが望ましい。
授業の方法
講義をおこない、その上で各自に現代文学のいくつかの作品についてレポートを書いてもらい、それをもとに全員で相互討論を行う。
成績評価法
出席、レポート、筆記試験を総合して評価する。
授業計画
項目 授業内容
1 はじめに 人間と文学の根源的関わり:夏目漱石
2 文学表現 表現の多様性と文学:言語としての表現
3 文学の表現するもの1 自己・他者・世界を文学として表現することの意味
4 文学の表現するもの2 有限な人間存在の自己表現:死・老い・病
5 文学の表現するもの3 性と身体:ジェンダーとセクシュアリティ
6 病と文学1 病を表現することの人間学的意味
7 病と文学2 ハンセン病と文学
8 病と文学3 北条民雄の文学1
9 病と文学4 北条民雄の文学2
10 ドストエフスキーの文学1 罪と罰/悪霊:殺人と良心/革命と殺人
11 ドストエフスキーの文学2 カラマーゾフの兄弟:父親殺し
12 現代文学 現代人の意識と文学:村上春樹
13 まとめ 文学において現代的生はいかに表現されうるか:その意義と限界
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