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教育研究施設

薬用植物園

Vol.6

花の拡大写真で、薬用植物を紹介していきます。写真をクリックすると大きく表示されます。

センニンソウ  
センニンソウ(キンポウゲ科) 有毒
Clematis terniflora
日本、朝鮮半島、中国など東アジア原産のつる性多年生草本、全草、特に葉や茎の生汁が皮膚につくと含有成分のプロトアネモニンにより、発赤や水疱を起こす。薬用部位は根および根茎で和威霊仙(ワイレイセン)と呼び、二朮湯や蛇床子湯などの漢方薬に配合される威霊仙(サキシマボタンヅルの根および根茎を基原とする生薬:鎮痛、抗掻痒作用)の代用品として使用されたが、現在では使用されていない。

オミナエシ(オミナエシ科)
Patrinia scabiosaefolia
 
オミナエシ
東アジア原産の多年生草本で草丈は60〜100cm。秋の七草の一つで、8から10月に黄色の小さい花を散房状の集散花序につける。薬用部位は根で、敗醤根(ハイショウコン)と呼び、漢方では鎮静、消炎、利尿、排膿薬とする。また、全草を敗醤草と呼ぶ。含有成分はサポニンのスカビオサイドや精油のパトネリンなどが知られている。


ミシマサイコ  
ミシマサイコ(セリ科)
Bupleurum falcatum
日本や朝鮮半島原産で、日当たりのよい山地および丘陵地の草原に自生する多年生草本。草丈は40〜60cmになり分枝する。薬用部位は根で柴胡(サイコ)と呼び、小柴胡湯や補中益気湯など数多くの重要な漢方薬に配合される。和名の由来は、静岡県三島地方に自生する野生種から良質の生薬・柴胡が産出され、その商品名が「三島柴胡」と呼ばれたことに由来する。成分はサイコサポニン類で、抗炎症作用などを有する。


エビスグサ(マメ科)
Cassia obtusifolia
 
エビスグサ
南米原産の一年生草本。アメリカより熱帯アジアに伝わり、江戸時代中期に中国南部からわが国に渡来した。現在では、東南アジアで広く栽培され、日本でも栽培される。薬用部位は種子で決明子(ケツメイシ)と呼び、緩下、利尿、強壮薬とする。昔のハブ茶は、中国南部原産のハブソウ(Cassia torosa)の種子であったが、現在はエビスグサの種子である。成分はアントラキノン類。


アオノリュウゼツラン  
アオノリュウゼツラン(リュウゼツラン科)
Agave americana
北アメリカ南西部原産。見かけ上は茎がなく、根茎から多肉質の葉を10〜25枚出し、密なロゼット状となる。英名はcentury plant(センチュリープラント)で100年に一度だけ花を咲いて枯れると言われるが、一般には10〜20年で花が咲き、根茎から出る吸芽(きゅうが)(小さい芽)が成長を続ける。写真は今年、本園で咲いたもの。民間薬として利尿薬あるいは梅毒、淋病に用いたとされる。


アシタバ(セリ科)
Angelica keiskei
 
アシタバ
日本原産の大型多年生草本であるが、花をつけると枯れる。草丈は50〜120cmで葉や茎の切り口から黄色の液が出る。東海地方や紀伊半島の海岸、伊豆諸島、小笠原諸島などに分布する。和名の由来は、今日に葉を摘んでも明日には若葉が生えるくらいの生長力に由来している。自生地では、昔から食されてきたが、近年、健康野菜として有名になり、サプリメントや健康茶として広く利用される。成分は黄色汁の本体であるキサントアンゲロール、4−ヒドロキシデリシンなどで、抗HIVや抗潰瘍など多くの薬理効果が明らかにされて来ている。


キンミズヒキ  
キンミズヒキ(バラ科)
Agrimonia pilosa
東アジア原産の多年生草本で草丈は50〜150cm。薬用部位は全草で、龍牙草(リュウガソウ)または仙鶴草(センカクソウ)と呼び、止血や止瀉薬とする。口内炎や歯茎の出血は冷めた煎じ液でうがいをする。また、湿疹やかぶれには煎じ液を冷湿布する。成分は高含量のタンニン類で、その他アグリモノリド(ジヒドロイソクマリン)、タキシフォリン(フラボノイド)など。和名の由来は花穂がタデ科のミズヒキに似ており、花が黄色であることによる。


2010年9月22日掲載




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