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学術交流

広域大学連携による「臨床医工学・情報学」高度人材育成・システムの構築  プログラム紹介

リベラルアーツ教育プログラム

我が国の持続的・安定的な福祉社会の発展のためには、「臨床医工学・情報学」分野における科学技術の発展が益々重要になっています。そのため、医療者・技術者・研究者一人ひとりに、高度専門的知識とともに、その基盤となる複眼的な思考態度や高い倫理観が求められています。

本教育プログラムでは、入門編:「臨床医工学・情報学の知性・感性・教養」(平成21年度開講)と応用編:「臨床医工学・情報学の科学技術論(仮題:平成22年度開講予定)」の2つの講義を設け、当該分野に携わっていくための職業・研究倫理、知性・感性・教養を身につけることを目標とします。特に、受講者自身に将来どのように「臨床医工学・情報学」分野に貢献できるかを考えてもらい、質の高い科学技術観・価値観・探究心を向上させることを目指します。

社会教育プログラム

社会が物質的に豊かになり、一人ひとりがそれぞれの価値観を持つことが可能となった一方、社会が一体となり目標に向かって進んでいくという意識が希薄になっています。また、少子・高齢化、産業構造・就業構造の変化など、家族や地域社会、企業との関わり方がこれまでと大きく変わろうとしています。これらの社会的変動の中で、個人および地域が将来大きく発展するためには、我々の住む地域ではどのような問題点が存在するのか、そしてその問題点を解決するためには、どのような目標を設定しどのように進んで行くかを学ぶことは、現在私たちに必要な新たな教養であると考えます。

地域活性化システム論では、地域再生に必要な知識、構造、特性、問題点等を明らかにし、系統的に理解することにより、関西地域の活性化のために、医療・医学、福祉、医工学・情報学分野でどのような取り組みが必要であるか、またどのような連携システムの構築が必要であるかなどを学習し、地域再生に必要な方策を考える能力を身につけることを目指します。

また、本プログラムでは健康環境論も設定しました。すべての生命の生存基盤であり、その大きな恵みに支えられてこそ健康で文化的な生活を送ることができるといえます。しかしながら、現在、人類が地球に及ぼしている各種環境問題により、その基盤が損なわれつつあり、このまま大量生産・大量消費・大量廃棄型の社会経済活動やライフスタイルを続けると、持続的高度福祉社会ひいては地球環境に取り返しのつかない影響を及ぼすことは明白であります。そのため、健康環境論では、環境への関心や環境の現状について正しい認識をもち、健康、医療からみた人間と環境との関わりについて学習します。

プレプロフェッショナル教育プログラム

近年の医歯薬学・工学・情報学の目覚ましい発展により、各分野を融合した医工学研究領域が新たな学問として脚光を浴びています。しかし、医学を理解した工学・情報学系の人材、工学・情報学系を理解した医療従事者は乏しいのが現状であり、医工学研究領域の推進の足かせとなっています。そのため、医工学研究を推進していくための研究・教育および人材育成へのニーズが、国際的にも、社会的にも高まってきています。本プログラムでは、学部学生を対象として、医工学研究領域を十分に理解し、即戦力もしくは付加価値の付与された職業人として活躍し得る人材育成を目的として、専門色の強い、かつ実習をも取り入れた講義を行います。

専門科プログラムでは、医工学を推進可能な人材育成を目指し、①薬系、福祉生活系の学生を対象とした生体システム学コース(バイオシミュレーション・バイオメカニクスに関する講義)、②理工学系、情報系、福祉生活系、薬系の学生を対象とした医学・医療入門コースの専門色の強い2コースを開講します。また、医工学研究分野に限らず広義での医療従事者にとって、正確かつ客観的にデータを把握し、次の研究開発構想を練ることは必須事項です。更に、研究開発を行う上で、現在の医療福祉制度や医薬品・医療機器の審査過程を理解することは必要不可欠となります。本観点から共通科プログラムでは、①医学統計学、②医療制度入門の普遍的必須知識となる分野の2コースを開講します。更に、臨床医工学領域の研究開発には、医療現場と患者ニーズを理解することが必須です。特に、実際の医療現場において、どのような診断・治療が行われるのか、どのような医療機器が使用されているかなどを理解した上で、医療現場の現状を理解することが必要不可欠です。そこで、病院を見学し医療の現場を体感するとともに、最新の医療機器・情報システムについて理解することを目的とする実習も開講します。

理系女性人材育成プログラム

社会の高齢化が進む現代において、臨床医工学・情報学の融合分野の持続的発展には極めて高い社会的ニーズがあり、本分野における人材育成が急務となっています。その中でも、本分野の特性上、女性の活躍が必要不可欠であり、女性人材の育成を多面的かつ組織的に取り組んでいく必要があります。

しかしながら、工学・情報学分野に所属する女性人材はもちろん、比較的女性が多い医・歯・薬学分野においても工学や情報学に精通した人材は極めて少なく、臨床医工学・情報学の融合分野に所属する女性が具体的にキャリアパスを設計するのは難しい状況です。

そこで、本教育プログラムでは、第2回理系女性人材育成シンポジウムの開催(10月)および理系女性人材育成セミナーシリーズ(6月、8月、10月、平成22年1月)を開講します(平成21年度)。プログラムの内容としては、大学・企業を問わず最先端の現場で活躍されている女性の講演によるロールモデルの提供や、ディスカッション、ロールプレイ、企業の見学等の実習を行い、現場を体験することで、臨床医工学・情報学分野に所属する女子学生が社会で活躍するために必要な知識・スキルを習得しキャリアパスを設計することができるようにすることを目標とします。平成22年度については、臨床医工学・情報学領域における女性人材育成講座(仮題)を開講する予定です。

高大連携プログラム

現在、理科に対する生徒・児童の興味・関心が総じて低く、また、大学進学に際して理系を選択する学生は減少の一途をたどっていると言われています。科学的思考力や計算力が低下し、高等教育において授業の内容を理解できない生徒が増えると、専門的知識・技能を有する人材の育成が難しくなります。天然資源に乏しい日本においては、理系人材を社会に持続的に輩出することは、今後の経済発展のためにも必務であります。また、近い将来、少子高齢化を迎える日本社会においては、高度な医療知識を有する人材を育成することは急務といえます。高大連携プログラムでは、高校生以下の学生に対して科学への興味を喚起することを目的として、大学教員の高校への出張授業、高校生の大学授業への参加機会の提供、理科教育に関する特別イベントなどを行います。特に平成21年度においては、小中高生を対象として、国内外の著名な研究者と接しながら、科学の最先端と不思議に触れることのできる理科教育イベントを7月末に京都にて行う予定です。

その他

e-learningシステムは、教室で学習を行う場合と比べて遠隔地でも授業を受けられる点、授業を受けながら分からないところは随時インターネットを通じて調べられる点、簡単なクイズやテストによって自分の理解度をチェックすることが可能であり学習を理解度に応じて進めることができる点で、通常の授業を受けることとは別の長所があります。平成20年度に5大学連携教育のためのe-learningシステムを構築しました。このe-learningシステムには上記のような目的を達成するために、自己学習をするための授業資料および授業動画の閲覧機能、受講したコースへの理解をより深めるためのクイズ機能、理解度を調べるためのテスト機能などが備えられています。また、学習意欲を活性化するために、クイズには時間制限機能、受講履歴記録機能なども備えられています。


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