薬学紹介

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  • 臨床科学領域

循環病態治療学研究室

教授 林 哲也(医学博士)

担当科目 早期体験学習2(1年)、薬物治療学1(2年)、
アドバンスト薬物治療学1(4年)、
病態・薬物治療学演習(4・6年)、
医薬品情報評価学(6年)、 医療薬学総論(大学院)、
臨床・医療薬学特論II(大学院)、
臨床連携治療演習(大学院)、
治験・臨床試験演習(大学院)、
特別演習(PBL)(大学院)
所属学会
および
社会活動
日本循環制御医学会(理事)、
日本高血圧学会(評議員)、
日本動脈硬化学会(評議員)、
日本心不全学会(評議員)、
日本臨床薬理学会(評議員)、
日本臨床分子形態学会(評議員)、
日本顕微鏡学会(評議員)、
日本循環器学会(近畿地方会評議員、FJCS)
日本内科学会(近畿地方会評議員)、日本薬学会、
日本心臓病会(FJCC)、 米国心臓病学会(FACC)、
米国循環器学会(FAHA)、
NGO大阪府共同治験ネットワーク(監事)
e-mail

准教授 井尻 好雄 (博士(薬学))

担当科目 早期体験学習2(1年)、薬物治療学1(2年)、
薬物治療学3(3年)、アドバンスト薬物治療学1(4年)、
個別化医療(4年)、病態・薬物治療学演習(4・6年)、
臨床薬剤学(6年)、医薬品情報評価学(6年)、
医療薬学総論(大学院)、
臨床・医療薬学特論II(大学院)、
臨床連携治療演習(大学院)、処方解析演習(大学院)、
治験・臨床試験演習(大学院)、
薬物生体機能科学特論(大学院)、
特別演習(PBL)(大学院)
所属学会
および
社会活動
日本医療薬学会、日本TDM学会(評議員)、日本薬学会、
日本循環制御医学会(評議員、理事、編集委員)、
日本緩和医療薬学会、日本臨床薬理学会、日本毒性学会、
日本循環器病学会、 IATDMCT(国際TDM学会)、
大阪行岡医療専門学校非常勤講師
e-mail

准教授 加藤 隆児 (博士(薬学))

担当科目 早期体験学習2(1年)、薬物治療学1(2年)、
薬物治療学3(3年)、アドバンスト薬物治療学1(4年)、
個別化医療(4年)、病態・薬物治療学演習(4年)、
臨床薬剤学(6年)、臨床連携治療演習(大学院)、
処方解析演習(大学院)、
薬物生体機能科学特論(大学院)、
特別演習(PBL)(大学院)
所属学会
および
社会活動
日本医療薬学会、
日本TDM学会(評議員、国際交流委員、監事)
日本薬物動態学会、日本病院薬剤師会、日本薬学会、
日本循環制御医学会、日本循環器学会、
日本緩和医療薬学会、日本臨床薬理学会、日本毒性学会、
日本腎臓病薬物療法学会(編集委員、国際交流委員)、
日本老年薬学会、
国際TDM学会
(IATDMCT、communication committee member)
米国毒性学会(Society of Toxicology)
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配属学生

【大学院生】   2名
【学部学生】   6年次生:18名、5年次生:15名、4年次生:15名

研究テーマ

  • 林哲也教授
    動脈硬化・心不全の発症・進展に関する分子形態メカニズムとストレス応答
    睡眠時無呼吸症候群に関連する間歇的低酸素負荷と戦略的ラジカルスカベンジャー療法
    リバーストランスレーショナルリサーチの実践

  • 井尻好雄准教授/加藤隆児准教授
    ヒトにやさしいクスリに関する研究(薬物の適正使用に関する研究)

研究概要

  • 林哲也教授

      生活の欧米化にともない、今後さらなる増加が予想される動脈硬化症ならびに心不全におけるストレス応答と炎症制御の重要性について研究を行っている。肥満、糖尿病、動脈硬化、心筋症などのモデル動物を用い、様々な薬物治療における分子薬理学的メカニズムを形態学的な側面もふまえて明確にし、新たな治療法の確立を目指している。
     一方、睡眠時無呼吸症候群は、メタボリックシンドロームや糖尿病に合併する事が多く、致死的心血管イベントの独立した危険因子でもある。しかしながら、間歇的低酸素負荷が心臓や腎臓に及ぼす影響には不明な点が多い。そこで我々が独自に開発した低酸素曝露装置を用い、生体内フリーラジカルの動態や質量分析による組織定量評価とともに、心臓・腎臓の微細構造について検索し、ラジカルスカベンジをターゲットとする新たな治療戦略について検討している。
     さらに、探索的医療における未解決な課題(アンメットメディカルニーズ)を大阪医科大学附属病院臨床研究センターと協力して抽出し、課題解決に必要な基礎研究と実験モデルの作成に取り組んでいる。

    井尻好雄准教授/加藤隆児准教授

       私たちは「クスリの向こうにヒトがいる」、「クスリは今、どこで、何を?」を合言葉に「ヒトにやさしいクスリに関する研究(薬物の適正使用に関する研究)」を行っている。個別化医療(薬物療法)で重要な因子となる臓器(心臓、肺臓、肝臓、腎臓)の機能不全や重篤副作用のin vivo、in vitroモデル(例えば重篤副作用である薬剤誘発心室細動 (Life Sci, 2009; 85, 737-741)、薬剤性肝障害(DILI)、抗がん薬の重篤副作用であるシスプラチンの腎障害、イリノテカンの重篤下痢など)を作成し、pre-clinical stageにおける重篤副作用の予測・予防法の確立を目指している。現在までの研究成果として、血中に早期に出現する可溶化TNF(sTNF)、sTNF受容体-1, 2(sTNF-R1,2)がDILIのバイオマーカとして利用できることを発見している(Toxicology, 2014; 316, 55-60、Xenobiotica, 2018; 48, 60-72)。また、発症時の治療薬についての検討も行っている。以上のように、薬剤の適正使用を推進すべく、基礎および臨床の両面から検討を行っている。

キーワード

  • 林哲也教授
    動脈硬化、心不全、睡眠時無呼吸症候群、低酸素負荷、酸化ストレス、免疫組織化学、心筋微細構造、ラジカルスカベンジャー、iPS細胞

  • 井尻好雄准教授/加藤隆児准教授
    重篤副作用、tumor necrosis factor alfa(TNF-α)、可溶化TNF受容体1/2、caspase-3, 8, 9、inflammasome、capsaicin

研究内容

    林哲也教授

     基礎研究では、各種疾患モデル動物において免疫組織化学ならびに電子顕微鏡ナノ構造解析システムなどを応用し、マトリックスメタロプロテアーゼやスーパーオキシドの定量評価、レニン・アンジオテンシン系阻害薬や水素ガスを利用したフリーラジカルスカベンジによる心血管保護作用について分子形態学的に研究している。また、睡眠時無呼吸症候群に類似する間歇的低酸素負荷による心血管病変の発症機序と新規治療についても研究中である。
     研究成果は、Science Advances, Hypertension, Circulation Researchなどの一流誌に掲載され、80編以上の原著論文を報告している。また、2017年6月には大阪にて第38回日本循環制御医学会総会を開催し、臨床から基礎に至るまで幅広い議論を展開するなど、常に臨床現場を意識した研究に日々努力している。
     また、大阪医科大学附属病院臨床研究センターと協力して探索的医療の実践とアンメットメディカルニーズの解決に必要な実験モデルを用いた基礎研究を実施している。  

    井尻好雄准教授/加藤隆児准教授

    1. 基礎研究

    Tumor Necrosis Factor-α(TNF-α) に着目し、TNF-α関連致死的疾患(敗血症ショック、薬剤性肝障害、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)、がんカヘキシア)に対して、下記の検討を行っている。

    (1)   疾病の病態メカニズムの解析
    (2)   「予測・予防の医療」および「個別化医療」を実行するための早期バイオマーカの探索(血漿中sTNF、sTNF-R1,-R2)(1次予防)
    (3)   疾病を引き起こすタンパク質に対して干渉する基質を治療薬のシーズとして検討(2次予防)

    具体的には、敗血症様の病態を示すLPS投与マウス、薬物性肝障害(DILI)ラットモデルなどの動物モデルを用いて、血漿中sTNF、sTNFR-1, 2濃度、肝臓組織内caspase-3,8,9活性、NFκB活性、組織学的評価を経時的に行うことで、TNF-α関連の病態形成機構を解析し、それら疾患の早期バイオマーカの探索を行っている。また、新薬開発時の前臨床試験(安全性試験)においてDILIをはじめとする重篤副作用の発症予測・予防システムの開発を行うとともに、発症した際の治療薬についてcapsaicinをはじめとする基質を用いて検討している。加えて、in vivo実験とin vitro細胞実験(RAW.264、THP-1、FLC-4など)を組み合わせて病態メカニズム解析を行っている。

    2. 臨床研究

    当研究室では、林教授(医師)を中心とした准教授2名(薬剤師)で臨床研究チームを形成し、臨床におけるプロブレムを基礎研究で解決し、臨床応用・実用するための臨床研究(フィージビリティスタディ)を立案・施行している。

参考論文

  1. 1) Am J Physiol Heart Circ Physiol 301: H1062-H1069, 2011
  2. 2) Curr Vasc Pharmacol 8: 189-197, 2010
  3. 3) Hypertension 54: 164-171, 2009
  4. 4) Biol Pharm Bull 31: 1226-1229, 2008
  5. 5) Eur J Pharmacol 565: 220-224, 2007

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