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病態生化学研究室

教授  藤森 功 (博士(農学))

担当科目 機能形態学1(1年)、病態生化学(3年)、
生物科学実習(3年)、病態・薬物治療学演習(4年)、
特別演習・実習(4~6年)、
環境科学特論(大学院)、
領域統合型先端科学特論(大学院)、
特別演習(PBL)(大学院)、
分子構造・機能解析学I~III(大学院)、
特別研究(大学院)
所属学会
および
社会活動
日本薬学会、日本生化学会、日本脂質生化学会、
日本分子生物学会、日本肥満学会、日本薬理学会、
日本農芸化学会、日本栄養・食糧学会、
日本エピジェネティクス研究会、
米国生化学・分子生物学会、
米国細胞生物学会、米国生理学会
e-mail

助教 小池 敦資 (博士(医学))

担当科目 衛生薬学実習(3年)、特別演習・実習(4~6年)
所属学会
および
社会活動
日本薬学会、日本癌学会、日本生化学会、
日本分子生物学会、日本細菌学会、米国細胞生物学会
e-mail

助教 前原 都有子 (博士(獣医学))

担当科目 生物科学実習(3年)、特別演習・実習(4~6年)
所属学会
および
社会活動
日本脂質生化学会、日本薬理学会、日本免疫学会、
日本獣医学会
e-mail

プライベートページ

配属学生

【大学院生】   1名
【学部学生】  

6年次生:12名、5年次生:13名、4年次生:10名

 

研究テーマ

・脂質メディエーターの産生調節と疾患における機能解明
・炎症性疾患における脂質メディエーターの機能とその制御機構の解明
・生活習慣病の成り立ちとその制御機構の解明
・マクロファージの活性化制御に関する研究

研究概要

 脂質は、生体膜の構成要素、エネルギー源としてのはたらきに加え、情報伝達のためのメディエーター(脂質メディエーター)としての機能ももっています。 
 病態生化学研究室では、脂質のメディエーターとしてのはたらきに注目しています。肥満をはじめとする脂質代謝異常疾患の病態におけるプロスタグランジンやロイコトリエンなどの脂質メディエーターのはたらきと産生調節機構を、細胞や動物を用いて解析しています。また、マクロファージの活性化制御と疾患に関する研究も行っています。マクロファージの過剰な活性化による慢性炎症の増悪化を介した癌などの生活習慣病の発生・進展に対し、マクロファージの活性制御機構について解析しています。これらの研究において解明された分子調節機構から、科学的根拠に基づく新たな治療薬の開発を目指しています。
 さらに、これらの疾患の制御に関わる天然物由来成分の探索を行い、その作用機序を解明し、機能性食品の開発に関する研究を行っています。

キーワード

脂質メディエーター、プロスタグランジン、肥満、生活習慣病、炎症、自然免疫、天然物

研究内容

(1)脂質メディエーターの生理機能と産生制御機構に関する研究

 エイコサノイドなどの脂質メディエーターは、「必要なときに」、「必要な場所で」、「必要な量だけ」産生され、様々な生理機能を調節しています。脂質メディエーターの産生制御は極めて厳密であると考えられていますが、その産生制御機構についてはよく分かっていません。病態生化学研究室では、脂質メディエーターの生理機能とその産生制御機構の解明を目指しています。さらに、これら脂質メディエーターの機能を調節する低分子化合物の探索も行っています。

参考論文

  1. 1)Mol. Biol. Cell, 23: 12-21, 2012
(2)脂質代謝異常疾患の発症制御に関する研究

 肥満に代表される脂質代謝異常疾患は生活習慣病の多くを占め、日常の様々な不健康、不規則な生活習慣が原因となって発症するとされます。先進国では日常的な栄養過多や運動不足により肥満となり、さらに肥満に起因する健康上の問題が深刻な社会問題となっています。病態生化学研究室では、脂質代謝異常疾患、特に肥満の制御における脂質メディエーターや脂肪酸の役割に注目しています。脂質メディエーターの一つであるプロスタグランジンなどのエイコサノイドによる脂肪細胞の分化制御(肥満制御)の分子機構を明らかにし、さらに遺伝子改変動物などを用いた解析も行っています。

 

参考論文

  1. 1)Biochem. Biophys. Res. Commun. 490: 393-399, 2017
  2. 2)Mol. Cell. Endocrinol., 431: 1-11, 2016
  3. 3)Biochem. J., 459: 489-503, 2014
  4. 4)Mol. Cell. Endocrinol., 384: 12-22, 2014
  5. 5)Gene534: 169-176, 2014
  6. 6)Methods in Mol. Biol., 1164: 177-196, 2014
(3)肥満抑制効果をもつ天然物由来成分の探索とその作用機構の解明

 肥満を制御する低分子化合物や天然物由来成分の探索を行い、その効果や作用機序の解明を行っています。天然物の一般的な特徴として、合成医薬品と比べて作用は緩やかですが、安全性が高いことが挙げられます。一般に、肥満の解消や予防には長い時間を要すると考えられることから、長期的な服用においても有害作用が出にくい天然物由来成分は有用と考えられます。科学的根拠に基づく天然物由来成分の抗肥満あるいは肥満解消効果を明らかにすることを目的としています。

参考論文

  1. 1)Nutrients, 10: nutrients-240954, 2018
  2. 2)J. Agric. Food Chem., 64: 9607-9615, 2016
  3. 3)PLoS ONE, 11e0163640, 2016
  4. 4)J. Funct. Foods, 22: 490-503, 2016
  5. 5)J. Agric. Food Chem., 63: 4979-4987, 2015
  6. 6)J. Agric. Food Chem., 61: 5139-5147, 2013
(4)マクロファージの活性化制御に関する研究

 炎症は病原体の排除などにおける生体防御反応の一つですが、持続的あるいは過剰な炎症応答は、身体に有害な疾患を引き起こすことが知られています。近年、マクロファージの過剰な活性化や活性化マクロファージの異常な集積によって、有害な炎症応答である慢性炎症が増悪し、その結果、動脈硬化や糖尿病、さらには癌の発生や進展が引き起こされることが報告されています。しかし、マクロファージの制御を通じた治療法に注目が集まっていますが、未だ有用な治療法や治療薬は確立されていません。病態生化学研究室では、マクロファージを制御する化合物や標的分子の探索を行っています。

参考論文

  1. 1)Adv. Biosci. Biotech., 3: 770-781, 2012
  2. 2)Biol. Pharm. Bull., 39: 969-976, 2016
  3. 3)Biochem. Biophys. Rep., 5: 328-334, 2016
  4. 4)Biol. Pharm. Bull., 37: 1617-1625, 2014

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