薬学紹介

薬学紹介 受験生向け研究室紹介

  • 薬効を調べる
  • 生命・環境科学領域

生体防御学研究室

教授 天野 富美夫 (薬学博士)

担当科目 衛生薬学3(3年)、衛生薬学4(3年)、
衛生薬学実習(3年)、 特別演習・実習(4,5,6年)、
環境科学特論(大学院)、
領域統合型先端科学特論(大学院)、
予防薬学特論I(大学院)
所属学会 日本薬学会、日本癌学会、日本生化学会、日本細菌学会
e-mail

助教 小池 敦資 (博士(医学))

担当科目 衛生薬学実習(3年)、特別演習・実習(4,5,6年)
所属学会 日本薬学会、日本癌学会、日本生化学会、
日本分子生物学会、 日本細菌学会、米国細胞生物学会
e-mail

配属学生

【大学院生】   3名
【学部学生】   6年次生:10名、5年次生:5名

 

研究テーマ

  • ・感染防御機構の解明
  • ・癌細胞の特性の解明と診断・治療に関する研究

研究概要

生物のストレス応答、恒常性の維持や高次機能を守る仕組みについて研究を行っています。マクロファージの感染防御や抗腫瘍活性に関する研究、癌特異的マーカーの探索、癌免疫、サルモネラを含めた病原因子の探索など様々な研究を展開しています。

 

キーワード

自然免疫、癌

(1)マクロファージ活性化機構の研究

マクロファージはLPSなどの菌体成分やIFN-γなどの免疫調節活性をもつサイトカインによって活性化され、殺菌作用や抗腫瘍活性、あるいは様々な炎症応答を引き起こす。当研究室では、このマクロファージ活性化におけるLPS耐性変異株を世界で初めて樹立し、マクロファージの活性化機構の研究を行っている。さらに、マクロファージ活性化のシグナルがタンパク合成阻害剤などで撹乱されると急速にアポトーシスが誘導されることを見いだした。本現象は、細菌やウイルス感染時にも同様の現象が観察されることから、これらの機構を生化学的、分子生物学的に推進している。また、これを応用し、活性化マクロファージを特異的に制御する作用を有する化合物の探索など、創薬研究も行っている。

 


参考論文

  1. 1)ABB., 3:770-781, 2012
  2. 2)Biol. Pharm Bull., 39 (6):969-976, 2016
  3. 3)BB reports, 5:328- 334, 2016
  4. 4)Biol. Pharm. Bull., 37:1617-1625, 2014

(2)食中毒原因菌(サルモネラ・リステリアなど)の病原性発現機構の研究

 

食中毒の原因菌であるサルモネラ、リステリア、レジオネラの感染機構に関する研究を行っている。特に、サルモネラの新規病原性関連因子、SEp22を見出し、その発現調節機構、病原性との関連、ならびに環境抵抗性について解析を進めている。さらに、サルモネラの成分ワクチンの開発研究も進めている。また、食中毒の約半数が感染源不明であるが、この理由の一つに、現在の検査方法では検出が不能なVBNC (Viable But Non-Culturable)菌の存在があげられる。我々はVBNC菌に関する基礎的研究を進めると同時に、VBNC菌を高感度にかつ超迅速に検出する方法の開発に取り組んでいる。


参考論文

  1. 1)J. Food Protection, 80:288-294, 2017
  2. 2)Biol. Pharm. Bull., 38: 1255-1264, 2015
  3. 3)Biol. Pharm. Bull., 37: 1617-1625, 2014
  4. 4)Microbes Environ., 28:180-186, 2013

(3)スキルス胃がんの早期発見、新規治療法の確立を目指した研究

スキルス胃がんを特異的に認識する抗体を用いた、診断薬や抗体医薬品の開発を目指した基盤的研究を展開している。また、スキルス胃がん抗がん剤耐性能獲得機構を解析するために、各種抗がん剤に対する耐性変異株の樹立に成功している。現在は、得られた変異株の遺伝子変異部位の同定を進めている。さらに、スキルス胃がんがんの浸潤、転移、それに関連した接着分子や細胞外基質のほか、エクソソームなどにも注目して研究を進めている。

 


参考論文

  1. 1)細胞, 49: 38-42, 2017
  2. 2)細胞, 48:636-639, 2016

ページトップへ