薬学紹介

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有機薬化学研究室

教授 春沢 信哉 (薬学博士)

担当科目

合成化学(3年)、薬品合成化学(4年)、
有機化学実習(3年)
薬化学特論(大学院)、創薬化学I(大学院)、
創薬化学II(大学院)、 創薬化学III(大学院)、
領域統合型先端科学特論(大学院)

所属学会
および
社会活動

日本薬学会、有機合成協会、日本プロセス化学会、
日本ヒスタミン学会
2018年度第5回近畿地区「創薬人材育成スクール」実施責任者、 日本薬学会近畿支部委員

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准教授 宇佐美 吉英 (薬学博士)

担当科目 有機化学1(1年)、有機化学2(2年)、
基礎有機化学実習(1年)、薬化学特論(大学院)、
創薬化学I(大学院)、創薬化学II(大学院)、
創薬化学III(大学院)
所属学会
および
社会活動
日本薬学会、有機合成化学協会

Marine Drugs 編集委員
日本薬学会学術雑誌編集委員会委員
薬学雑誌
Chem. Pharm. Bull.

Biol. Pharm. Bull.
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助教 米山 弘樹 (博士(薬科学))

担当科目 有機化学実習 (3年)
所属学会
および
社会活動
日本薬学会、医薬化学部会
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配属学生

【大学院生】   1名
【学部学生】   6年次生:17名、5年次生:15名、4年次生:15名


研究テーマ

創薬をめざしたリード化合物、機能性分子の合成および天然有機化合物の全合成

研究概要

 創薬のための基礎研究、医薬品の効率的合成法の開発、生物活性物質のデザイン、あるいは生命現象を解明するための機能性分子の合成について研究を行っています。
 また、抗がん薬や抗ウイルス薬の開発を目指して、高い生理活性ポテンシャルを有する天然有機化合物あるいはその誘導体の高立体選択的全合成研究にも取り組んでいます。

キーワード

有機合成化学、天然有機化合物、全合成、生理活性物質、抗がん薬、抗ウイルス薬、ヒスタミンH3受容体、イミダゾール、テトラゾール、トリアゾール、ピラゾール

研究内容

(1)テトラゾールのフラグメンテーションを活用した新規反応の開発

 

中性条件下で、カルボニル化合物からアルキンへ一挙に変換する反応の開発を進めている。カルボニル化合物にジエチルリン酸シアニド(DEPC)を反応させて容易に得られる  シアノホスフェイトを、NaN3‐Et3N・HClまたは、TMSN3‐Bu2SnOというテトラゾール合成の条件に付すことにより、テトラゾール環の生成と同時にフラグメンテーションが起こり、アルキリデンカルベンが発生することを見出した。このアルキリデンカルベンから、1,2転位によってアルキンへの変換に成功している。1)さらに、1,5転位によって不飽和五員環化合物の合成および生物活性物質の効率合成にも成功している。2)


(2)天然有機化合物の全合成3)

抗がん薬や抗ウイルス薬の開発を目指し、高い生理活性ポテンシャルをもつ天然有機化合物あるいはその誘導体の高立体選択的合成研究を行っている。これまでの主なターゲット分子として海洋動物アメフラシの由来真菌の代謝物ぺリコシン類が挙げられ、それら全ての全合成を達成し、立体構造を明らかにした。

(3)新規ヒスタミンH3受容体アンタゴニストの開発と乳がん細胞増殖抑制剤への応用3)

ヒスタミン受容体にはH1−H4受容体が知られており、H1拮抗薬は、抗アレルギー剤、H2拮抗薬は、胃潰瘍治療薬として使用されている。近年、H3受容体が脳内に高密度に存在する事が明らかにされ、H3拮抗薬は、認知症等の治療薬として開発が期待されている。これまで独自の合成化学法により選択的ヒトH3受容体アンタゴニストOUP-186の創製に成功した。また近年、乳がん細胞にH3受容体が発現しているとの報告からOUP-186を乳がん細胞に対して作用を確認したところ、増殖抑制効果が確認できた。4) 現在、この結果を基に、新しい作用機序の乳がん細胞増殖抑制剤の開発を進めている。

参考論文

  1.  1) J. Org. Chem., 82, 5538-5556, 2017.
  2.  2) Tetrahedron, 73, 6109-6117, 2017.
  3.  3) Org. Lett.,16:3760-3763, 2014; Mar. Drugs, 15, 22, 2017.
  4.  4) BioChem. Biophys. Res., Commun., 480:479-485, 2016

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